しばれる    20句

凍れ戸を苛立ち打てる日暮かな    比良暮雪

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ブロッケンの影がゆがんでしばれるか 松山律子 船団 199903
しばれ居り火の記憶もつ石のように 高田游 海程 200005
しばれつつ鱈の干さるるオホーツク 小森泰子 馬醉木 200305
口振りのあやしくなってきししばれ 大川冨美子 ぐろっけ 200404
寒暖計見てより竦むしばれかな 竹山みや子 築港 200504
しんしんと冬の津軽はしばれけり 金井香ル 200905
また一人「しばれますね」と無人駅 梶川智恵子 200905
こめかみを貫くしばれ外の一歩 梶川智恵子 200905
しばれるやひねもす架線工事音 菅野蒔子 末黒野 201105
頬被しばれるといふ言の葉に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201112
しばれたる顔をしばらく解しおり 貝森光洋 六花 201204
しばれるや人傷付けて傷付いて 片桐てい女 春燈 201304
しばれると言葉懐かし電話口 三井尚美 ぐろっけ 201403
しばれるてふ言葉しみじみ二月かな 赤川誓城 ホトトギス 201406
オハナとは家族今晩しばれるよ 笹村恵美子 201503
北国に凍れると云ふ言葉かな 田村すゝむ 風土 200011
日本髪凍れる雲の下をゆく 瀧春一 瓦礫 200606
星よりも風の凍れる家路かな 木下和代 末黒野 201005

 二月十二日、高木良太さん逝く

頬に差す空気の痛さしばれかな

渡谷和代 万象 201705
しばれたる耳よ眼よ郷里棄て 小田嶋野笛 末黒野 201905

 

2021年1月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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