秋 分    32 句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
秋分の玉葱くさき島にゐる 山尾玉藻 火星 199911
秋分の日や広々と机置く 神蔵器 風土 199911
秋分の匂袋に振り向きぬ 山田六甲 六花 200010

 深悼

秋分の大涅槃圖のけしきかな

男波弘志 200201
秋分の優勝セール子を探す 赤座典子 あを 200210
一稿を上げ秋分の茶を啜る 朝妻力 雲の峰 200310
秋分や雨にくぐもる人の声 金子つとむ 雲の峰 200311
秋分の風に乗りたる鳩の羽根 鳴海清美 六花 200401
秋分や半々は半分でなし 豊田都峰 京鹿子 200611
秋分や古墳のまはりすでに暮れ 岬雪夫 200712
秋分や野に添う水を湖が待つ 丸山佳子 京鹿子 200801
秋分や点して戻る釣渡船 小椋夏 200801
風音や今朝秋分の夜具を引く 朝妻力 雲の峰 200810
嶺々まろく晴れ秋分の日なりけり 環順子 遠嶺 200901
秋分の日の饅頭の膨れけり 長田秋男 酸漿 200901
秋分の井戸に昼間の星ありき 柳川晋 200901
秋分や雲のゆきかふ始発駅 鈴木藤子 ろんど 201012
雨戸繰る秋分の日の海の音 田中臥石 末黒野 201012
秋分へ一候のころ鳥たちの 豊田都峰 京鹿子 201211
秋分やまだ日の強き寺の道 小渕二美江 春燈 201212
秋分や囲碁も恋路も帰り途 伊藤五六歩 船団 201401
秋分や左右にゆるる深夜バス 中堀倫子 201402
秋分けて分水嶺行く伯備線 松本アイ ぐろっけ 201403
秋分の阿弥陀や慈悲を垂れ給ふ 山口キミコ 201412
秋分の持ち物はみな質素なり こうのこうき ろんど 201501
秋分や兄が木魚を叩く音 小山陽子 やぶれ傘 201611
秋分の銀座通りを大かもめ 佐藤博重 春燈 201612
秋分や兄が木魚を叩く音 小山陽子 やぶれ傘 201612
秋分や光陰をつむ五輪塔 卜部黎子 春燈 201812
秋分の六時に雨戸繰り終る 大橋晄 雨月 201911
粒あんと決め秋分の日のおはぎ 石谷淳子 雨月 201912
秋分や暮鐘半時早くなり 布施由岐子 末黒野 202201
足重く秋分の日の九段坂 河野昭彦 ホトトギス 202202

 

2023年9月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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