棕櫚の花 32句 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
棕梠の花肩書取れし身なりけり | 松崎鉄之介 | 濱 | 200206 |
花棕梠の大柄にして疎まるる | 荻野千枝 | 京鹿子 | 200209 |
森に棲む妖華とみたり棕梠の花 | 荻野千枝 | 京鹿子 | 200209 |
何うにかは歩けて棕櫚の花咲いて | 野路斉子 | 朝 | 200409 |
洋館の煉瓦古びぬ棕梠の花 | 淵脇護 | 河鹿 | 200507 |
咲きこぼれ池を染めたり棕櫚の花 | 河野政恵 | 酸漿 | 200508 |
棕梠の木の並列といふ寒さかな | 加瀬美代子 | 朝 | 200702 |
棕櫚の花バナナのごとく垂れて咲く | 渡辺安酔 | 峰 | 200907 |
合点のいかぬ花なり棕櫚の咲く | 宮崎左智子 | 璦 | 200908 |
棕梠咲くや石と化したる流人墓 | 山田春生 | 万象 | 200908 |
教会に棕櫚の花咲く一ところ | 清水侑久子 | 璦 | 201111 |
幹の憂さひり出す棕櫚の花咲けり | 竹内弘子 | あを | 201503 |
遠目にもがやがや咲いて棕櫚の花 | 千田百里 | 沖 | 201509 |
棕梠の咲く生物製剤研究所 | 大島英昭 | やぶれ傘 | 201607 |
棕梠の花みんな良い子と誉め育て | 中貞子 | 槐 | 201608 |
引越しの荷ほどき遅々と棕櫚の花 | 秋月祐一 | 船団 | 201702 |
武蔵野の旧家に残る棕櫚の花 | 持田信子 | 春燈 | 201708 |
暈の日にげに重たげな棕櫚の花 | 丸尾和子 | 雨月 | 201708 |
潮騒と風の音のみや棕櫚の花 | 辻泰子 | 春燈 | 201908 |
棕櫚の花掃いてもすぐに散り来たる | 枝みや子 | やぶれ傘 | 201908 |
人目ひく葉よりも目立ち棕櫚の花 | 中島秀夫 | 王水 | 201909 |
棕櫚の花フルーツ缶に色寒天 | 村上ヤチ代 | 船団 | 201910 |
棕櫚の花もう天空に届きそう | つじあきこ | 瓔 | 201910 |
棕櫚の花見えてこの家普請中 | 山本久枝 | やぶれ傘 | 202007 |
花棕櫚や白き波の秀波を追ひ | 黒滝志麻子 | 末黒野 | 202008 |
門柱の魔除の獅子や棕櫚の花 | 岡野里子 | 末黒野 | 202009 |
棟梁の見事な道具棕櫚の花 | 柴田佐知子 | 空 | 202010 |
禅問答のごとき会話や棕櫚の花 | 曽根富久恵 | 空 | 202010 |
棕櫚の花見ゆる二階の体育室 | 山本久枝 | やぶれ傘 | 202108 |
リハビリに通ひし道や棕櫚の花 | 柿原よし子 | 春燈 | 202110 |
岬鼻へひと筋の道棕櫚の花 | 東小薗美千代 | 末黒野 | 202204 |
廃屋は明治の木組み棕櫚の花 | 石原孝人 | 京鹿子 | 202207 |
2023年7月1日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
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