春分・春分の日       50句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
春分や幼なが書いて鏡文字 岡井省二 199806
日めくりに春分透けて見えしかな 林菊枝 199901
春分の昼の鏡にゆらぎをり 岡井省二 199903
春分の日霊(ひる)の暗闇ナマケモノ 岡井省二 199904
春分の図書館に聴く鳩時計 関根洋子 風土 200006
春分の惑星なるときあめふらし 森猿彦 200107
春分の繕ひ物の山くづす 平居澪子 六花 200107
春分の鉢めいめいの息吹かな 河田青嵐 風土 200205
春分の雪の降りつぐ欅の木 野沢しの武 風土 200206
春分や反戦デモが銀座埋む 伊藤白潮 200305
春分の日の日溜りに子ら集ふ 小林れい 酸漿 200306
春分の川面に映す山の木々 田家展子 酸漿 200307
春分や伸び上がりたき木々の影 宮津昭彦 200405
春分の時報に合はす腕時計 志水芳秀 雲の峰 200405
春分や仏の夫と草だんご 横井秀子 草の花 200406
春分や野球に涙時忘る 森山のりこ あを 200605
春分や足音高き人に憑く 苑田ひろまさ 200605
春分点地球寝返り春迎ふ 海老原嘉雄 四葩 200605
春分の鯉のうごくを見てをりぬ 荒木甫 200606
春分といふ公平な一日かな 鈴木榮子 春燈 200703
春分の日の明るさを存分に 今井肖子 ホトトギス 200708
春分の地へとこぼるる雀かな 永野真智子 200906
春分や衝動買のネックレス 名和政代 万象 201006
春分の水の動かす水の底 間島あきら 風土 201011
われ好む春分の日の来たりけり 佐藤健伍 201104
春分や老人そろそろ動き出す 高倉恵美子 201105
余震なほ続きて春分迎へけり 佐藤健伍 201204
春分や環境損ふ瓦礫なり 佐藤健伍 201205
春分のサンバを踊る産婆かな 中島陽華 201205
春分は雑木林の煙雨とす 豊田都峰 京鹿子 201206
春分の大樹の洞(うろ)を覗き見る 水野恒彦 201206
春分の嶺のしろさや神の山 海村禮@子 春燈 201206
春分の日の会二つ木戸抜けて 稲畑汀子 ホトトギス 201303
春分の日のくつろぎの会に似て 稲畑汀子 ホトトギス 201303
春分のもう一方のながれかな 熊谷ふみを ろんど 201306
春分の雀こぼれずこぼれさう 熊谷ふみを ろんど 201306
春分やおどけ声なる鴉ゐて 鈴木セツ 201405
春分や曇りのち晴れまた曇り 松村光典 やぶれ傘 201407
春分の日ま西の屋根を確かめる 鎌田悟朗 ろんど 201407
春分や此岸も彼岸も義理人情 時澤藍 201606
春分や犬に引かるる人のあり 松村光典 やぶれ傘 201606
春分の流れに岩のぶつかりぬ 出口誠 六花 201706
倒れても生きたる木々よ春分日 出口誠 六花 201706
雲の間に日光ありて春分日 出口誠 六花 201806
追求にしどろもどろの春分日 出口誠 六花 201806
春分の日の雨季節分つ雨 大橋晄 雨月 201808
春分の風を掴まむ仁王の掌 岩下芳子 201906
春分の日のなんと大きなオムライス 浅田光代 風土 201906
一日を寝て過ごしたり春分日 出口誠 六花 202006
春分の光へ手足投げ出せり 岡田史女 末黒野 202206

 

2023年3月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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2023年3月30日