消防車    65句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
のどけしや村道帰る消防車 中沢三省 風土 199907
消防車二台へ切々雪降れり 谷川季誌子 200001
消防車露座大仏の煤洗ふ 永野秀峰 ぐろっけ 200003
消防車と同じ道去ぬお山焼 夏秋明子 火星 200004
消防車待機をさせて野火放つ 安陪青人 雨月 200005
防災日路地裏にまで消防車 高橋英子 ぐろっけ 200112
秋祭り子らの乗りゐる消防車 赤池貴のえ 春耕 200201
春の潮しづかにかへる消防車 土屋酔月 火星 200307
秋刀魚焼く煙に消防車の来たる 稲畑廣太郎 ホトトギス 200309
青柿や使い古しの消防車 延川五十昭 六花 200311
竜の玉村の奥歯の消防車 奥田筆子 京鹿子 200401
消防車そこのけそこのけ火の粉舞ふ 小林朱夏 200403
消防車庫観音開き百日紅 長村雄作 栴檀 200410
消防車休止の真昼震災忌 若江千萱 雨月 200411
消防車今し出てゆき山眠る 定梶じょう あを 200502
消防車ゆつくり帰る枯野かな 久保田哲子 百鳥 200502
秋晴や洗ひ上がりし消防車 杉山桂子 ホトトギス 200502
サイレンを止めて縮みし消防車 柴田佐知子 200502
消防車洗はれてゐる小春かな 山田美恵子 火星 200603
野外授業の声に囲まる消防車 高橋芳子 火星 200702
春の宵ふときこえくる消防車 佐藤恭子 あをかき 200707
炎昼やそこ退けのけと消防車 青山悠 200710
短日を追ひかけてゆく消防車 堀内一郎 あを 200712
消防署に消防車ゐる夏つばめ 杉浦典子 火星 200808
燕の子消防車庫に口揃ふ 橋本光乃 京鹿子 200809
消防車車庫に眠れる良夜かな 吉原一暁 200903
焼跡を残して帰る消防車 柴田佐知子 200903
消防車常に磨かれ待機する 小林朱夏 200905
水取や松蔭に侍す消防車 小林成子 200906
消防車机上にまろぶ晩夏かな 中村嵐楓子 春燈 200911
火を消して黙つて帰る消防車 柴田佐知子 201001
消防車撤収その後雪催 定梶じょう あをかき 201003
消防車山火に染まり待機せり 秋千晴 201004
消防車わんと駆け去る春嵐 松村光典 やぶれ傘 201008
駅前の椋鳥(むく)駆逐劇消防車 泉田秋硯 201101
消防車土手に陣取る野焼かな 葺石鈴代 馬醉木 201105
消防車二台侍らせ川焚火 稲畑廣太郎 ホトトギス 201112
消防車見せる子守に眉の月 森理和 あを 201201
消防車来て落葉焚咎めらる 工藤義夫 馬醉木 201201
年の夜の耳底ゆすり消防車 小川玉泉 末黒野 201204
消防車二台三台街真昼 松本三千夫 末黒野 201303
唸りつつそこ退けのけと消防車 柴田志津子 201304
左義長や子等の遊べる消防車 橋場美篶 末黒野 201305
花カンナ頻繁に聞く消防車 佐藤喜仙 かさね 201310
消防車救急車過ぐ花の昼 菅野蒔子 末黒野 201407
見物の群れが見送る消防車 小林朱夏 201501
消防車夜番に廻る下田かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201501
猪出づる警報流し消防車 小川玉泉 末黒野 201502
消防車すつ飛んで行く鎌鼬 梅村すみを 201503
消防車闇に侍らすどんど焚 穐好樹菟男 馬醉木 201504
畦道に火事の始末の消防車 田中臥石 末黒野 201505
消防車雨水の水で洗はれし 熊川暁子 201505
消防車揃ひ野焼きの火の手あぐ 野畑さゆり 201606
数へ日の小火に二台の消防車 丑久保勲 やぶれ傘 201703
消防車定位置に据ゑ山眠る 林昭太郎 201704
箱庭に転がつてゐる消防車 大崎紀夫 やぶれ傘 201708
野火消えてゆつくり戻る消防車 横田敬子 201708
山焼のあとを見回る消防車 秋千晴 201709
消防車の試乗許さる出初式 堺昌子 末黒野 201805
春の朝ならえ右!消防車 つじあきこ 船団 201809
炎昼をよぎる無音の消防車 林昭太郎 201810
日の当る車庫に満車の消防車 曽根冨久忠 201906
消防車野分の中へ消えにけり 松村光典 やぶれ傘 202003
大とんどじつと見にくる消防車 江見巌 六花 202004
極月の明滅早き消防車 今井肖子 ホトトギス 202101

 

2023年1月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。