ショパン      89句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
春の雨ショパンのソナタ厨こそ 能勢京子 船団 199811
水中花カフェーにショパン流れをり 高村邦子 遠嶺 199910
凩やショパンエチュード聞こえ初む 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912
春眠の深さよショパン弾きこなし 堀田知永 俳句通信 200006
鈴掛が剪られ終曲となるショパン 斎藤白砂 海程 200101
秋思ふと自動ピアノのショパン曲 橋場千舟 船団 200103
風花やショパンのソナタ一人聞く 池尻足穂 俳句通信 200103
校長のショパンのアカペラ卒業式 村井久美子 200105
どこからかショパンのワルツ若葉風 北畠明子 ぐろっけ 200107
秋爽のショパンの指の細かりき 芳賀雅子 「航跡」 200108
絨毯をころがるショパンのワルツかな 林翔 200201
しぐるるやショパンの恋を弾きあぐね 本間直子 200203
耳を籍すショパンのワルツ春の宵 河中透水 雨月 200206
恙なく終りし秋よショパン聴く 滝川あい子 雨月 200211
流れくるショパンの遺作涼新た 芳賀雅子 遠嶺 200212
エチユードの途中で消ゆるシヨパンの忌 松田都青 京鹿子 200302
ショパン忌や草名ひとつを覚えもし 豊田都峰 京鹿子 200302
煮大根がをどるよショパン聞かせたら 宮川秀穂 200402
受験終へショパンの小犬弾みけり 小松崎緑 対岸 200406
連翹の雨で洗はるショパンの像 宇田紀代 200407
CDの音質春の夜のショパン 浜永宗一 ホトトギス 200408
囀りや窓よりショパンピアノ曲 白鳥彰子 200507
花の市シクラメンにはシヨパンの名 河合佳代子 栴檀 200603
長き夜やショパン弾きゐる僧の妻 駒形祐右子 万象 200603
ショパン聴きのどかに胎の子とすごす 村上和子 ぐろっけ 200606
喫茶舗のショパン「雨だれ」藍の角 泉田秋硯 200606
喫茶舗のショパン「雨だれ」蘆の角 泉田秋硯 200606
採れたての葡萄ショパンに酔ふごとし 東亜未 あをかき 200612
宿坊に流るるショパン夜長き 岩淵彰 遠嶺 200702
柚子風呂のアロマセラピーショパン聴き 隅田享子 200703
春愁のフォルテッシモでショパン弾く 荒井千佐代 200705
十薬にシヨパンの雨や十番館 小林和子 風土 200708
水無月の花描いてきくショパンかな 遠山みち子 200709
冬薔薇抱いてアンコールはショパン 稲畑廣太郎 ホトトギス 200801
薔薇の香に包まれて弾くショパンかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200805
花冷やショパン弾く手の仄白く 宮島宏子 200807
青時雨自動ピアノがショパン弾く 次井義泰 200809
雷鳴にショパンの曲のとぎれけり 宮川みね子 風土 200811
シヨパン忌や医師は祖国へ空きロツカー 伊吹之博 京鹿子 200812
小春日に聴くはショパンのポロネーズ 中島玉五郎 200902
ピアノの上の水仙ショパンの香を流す 大橋晄 雨月 200903
噴水やショパンの曲のいまフォルテ 石橋公代 春燈 200908
雨だれの乱るる窓やショパン聴く 阿布里唯 炎環 200909
母の日や作業衣のまま聴くショパン 細野みすず 炎環 200910
銀漢に耳を渡さばショパンかな 松木ひろ ろんど 200912
月夜にてシヨパンのコーダ無窮動 瀬川公馨 200912
春宵のピアノショパンを紡ぎ出す 塩田博久 風土 201005
聞くショパン窓に落花のしきりなり 工藤美和子 酸漿 201007
終日をショパン聴きをり蔦若葉 田中藤穂 あを 201007
五月来るショパン生誕百年祭 森山のりこ あをかき 201007
コーヒーにショパンの調べ新樹光 大木清美子 201008
朝涼しショパンの曲に目覚めたる 和田郁子 201008
高層にゐてシヨパン聴く更衣 佐々木紗知 京鹿子 201109
毛糸編むショパン・リストと編みすすみ 井原美鳥 201202
苺狩ショパンの曲の流れをり 松下八重美 夢見の鐘 201203
点滴にショパンながるる春の雨 野澤あき 火星 201206
卒業の子と買うショパンの楽譜 陽山道子 船団 201212
遠き日の子犬のワルツシヨパンの忌 水谷直子 京鹿子 201302
春の雪出窓に凭れショパン聴く 石橋萬里 ぐろっけ 201307
春宵や耳底に残るショパン曲 大谷信子 201405
春の雪部屋にショパンのノクターン 妹尾貞雪 春燈 201405
春眠を誘ふショパンの夜想曲 奥田茶々 風土 201406
薔薇の門シヨパン洩れ来て朝散歩 神田惣介 京鹿子 201409
新涼やショパンエチユードよどみなく 谷岡尚美 201412
夜想曲ショパン聴きゐる月の宵 桂敦子 201412
ショパン弾く妻のピアノや冬薔薇 北郷和顔 末黒野 201502
シヨパンかな茶房に氷のとける音 塩見かず子 京鹿子 201506
父の日の夫やショパンとカフェオレと 荒井千佐代 201511
ひつそりと八重の十薬シヨパン弾く 岡山敦子 京鹿子 201511
秋の夜やショパン弾きゐる二階の子 岡田ちた子 雨月 201512
夕去りのショパンの調べ酔芙蓉 郷和顔 末黒野 201512
春の雨ショパンに溺るる刻もよし 大橋伊佐子 末黒野 201606
春星やショパン洩れくる坂の町 大橋伊佐子 末黒野 201606
シヨパン聴く梅雨冷えの耳やはらかし 北川孝子 京鹿子 201609
外は梅雨の嵐やショパンポロネーズ 島田万紀子 馬醉木 201609
時雨るるや朝からショパン聞いてをり 浜田久美子 六花 201704
秋の夜裏路地の窓ショパン漏れ 神田惣介 京鹿子 201801
梅雨空よショパンのやうな雨だれを 出牛進 201909
星月夜ジョバンニの汽車どの辺り 粟原公子 201911
傘いらぬほどの日照雨やショパンの忌 和田照海 京鹿子 202001
ショパン展のポスター見てる息白し おーたえつこ 202003
霜の夜やショパン聴きつつ夜半まで 高木邦雄 末黒野 202003
三月尽ショパン流るる商店街 久保寺眞佐子 末黒野 202007
雨音とショパンに浸る端居かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202107
夜の秋ショパンの調べ風に乗り 稲畑廣太郎 ホトトギス 202107
弾初やショパンラフマニノフリスト 稲畑廣太郎 ホトトギス 202201
行く秋をショパンで送るピアニスト 大森春子 202201
ショパン「雨だれ」に似た音雪雫 七郎衛門吉保 あを 202204
青時雨駅のピアノのショパンかな 神野未友紀 202210

 

2023年9月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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