蝦 蛄 32句
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
おが屑の中ひとしきり動く蝦蛄 | 飯塚ゑ子 | 火星 | 199907 |
場末なる蝦蛄に自信の老舗かな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200005 |
つくづくと蝦蛄の腹裏生きてあり | 深澤鱶 | 火星 | 200008 |
蝦蛄をむく鋏と云ふを手渡さる | 朝妻力 | 俳句通信 | 200106 |
蝦蛄はねる黒潮市場は人の波 | 万波允恵 | ぐろっけ | 200108 |
眉太き板前蝦蛄の鎧剥ぐ | 辰巳比呂史 | 苑 | 200111 |
寒晴やトロ箱の蝦蛄裏返り | 大東由美子 | 火星 | 200207 |
小説家志望の娘蝦蛄を剥く | 平田倫子 | 百鳥 | 200211 |
おんあろりきやそはか蝦蛄茹でらるる | 延広禎一 | 槐 | 200307 |
白峯の夜風なりけり蝦蛄の鮨 | 谷村幸子 | 槐 | 200312 |
散紅葉深川飯と蝦蛄丼と | 篠田鶴之助 | 帆船 | 200403 |
蝦蛄のよく跳ねて袋の破れさう | 伊藤佳代 | 対岸 | 200509 |
トロ箱を跳ね出す蝦蛄をおまけにと | 渡辺ひろし | 槐 | 200608 |
大鍋に蝦蛄茹で上ぐる野分あと | 山尾玉藻 | 火星 | 200609 |
蝦蛄食ぶ剥き手なかなか追ひつかず | 加藤みき | 槐 | 200609 |
動く蝦蛄売っておじさんはゴム長 | 中原幸子 | 以上、西陣から | 200705 |
蝦蛄売りと音戸の瀬戸の日和かな | 延広禎一 | 槐 | 200709 |
蝦蛄茹でてより開店の老舗かな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200905 |
蝦蛄嫌ひ海老は中るといふ佳人 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200905 |
石油缶に生きて騒きて蝦蛄売られ | 柳川晋 | 槐 | 201008 |
仰向けの蝦蛄の手足のむず痒き | 栗栖恵通子 | 槐 | 201009 |
糶残る蝦蛄がむしやらに踠きをり | 鈴木浩子 | ぐろっけ | 201011 |
蝦蛄売りの検校宣りて帰りけり | 西田孝 | ろんど | 201208 |
釜茄での蝦蛄食ふ瀬戸のあかね雲 | 小泉貴弘 | 春燈 | 201211 |
子の食べて母のねぶりし蝦蛄の季 | 酒井秀郎 | 返り花 | 201211 |
蝦蛄売りの伊勢商人の消えにける | 山根征子 | 槐 | 201310 |
羽田沖くらし蝦蛄漁ひきつぎて | 竹内弘子 | あを | 201604 |
剥き並べ蝦蛄むらさきの簾なす | 竹内弘子 | あを | 201610 |
土産にと蝦蛄の入りたる網を受く | 秋川泉 | あを | 201709 |
網の蝦蛄はねる強さに手をゆるめ | 秋川泉 | あを | 201709 |
蝦蛄売りの媼の声や路地の朝 | 大坂正 | 末黒野 | 202009 |
蝦蛄茹づる鍋に男波の音立てて | 小田嶋野笛 | 末黒野 | 202109 |
2022年5月23日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
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