セロリ     38句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
紀の国の筋目通れるセロリかな 田畑幸子 火星 199807
パリパリとセロリ食みをり四面楚歌 松山律子 船団 199902
電話待ちセロリスープの灰汁をとる 平井奇散人 船団 199902
青空へセロリ少年跳躍す 三宅やよい 玩具帳 200004
待春のセロリ噛みをる白歯なり 小形さとる 200004
やんわりとセロリを口に老教授 北条巽 船団 200006
夕月とセロリと帰路も松過ぎし 村上光子 馬醉木 200303
セロリ抱く人もう一人バスの中 堀川千代子 百鳥 200303
片方の真珠の失せぬセロリ噛む 加藤峰子 200306
セロリ噛むこめかみのあり二人かな 浜口高子 火星 200307
旧き世の佳さはさておきセロリ噛む 浅井千代子 200402
波音のひがなかそけしセロリ畑 淵脇護 河鹿 200403
バイキングのアオザイセロリ匂はせり 太田絵津子 200405
しやきしやきとセロリ噛みゐて憂き日なり 尾堂Y 河鹿 200503
春どなり抱へ持つほどセロリ買ふ 森理和 あを 200804
素描する画材のセロリ香を放つ 野坂民子 馬醉木 200909
若者の匂ひなりけりセロリ噛む 塩路隆子 201001
語り種なく晩年やセロリ噛む 小山田子鬼 201002
凩やセロリはコップに立てておく 荒井千佐代 201003
写楽の謎インカの謎やセロリ噛む 延広禎一 201203
セロリ噛み切り何もせぬ日と決める 柳川晋 201203
セロリトマト食べ三月を迎へたる 大日向幸江 あを 201204
音立ててセロリ一本たひらげぬ 大日向幸江 あを 201205
セロリ噛む皓歯しやきつと進言す 細川洋子 201305
憂きことのありてセロリを噛みしむる コ田千鶴子 馬醉木 201402
セロリ噛み人間嫌ひといふ話 小山田子鬼 201402
大股で歩く慣はしセロリ噛む 大西由美子 春燈 201404
凭れあふセロリと三つ葉夜の厨 飯塚ゑ子 火星 201405
梅雨ごもりセロリの筋を長く引く 須賀敏子 あを 201409
セロリさみどりさくさくと癒ゆるかな 細川洋子 201502
迷ひなくセロリ音立て食したる 大日向幸江 あを 201608
手にとればメキシコ産のセロリかな 須賀敏子 あを 201702
夕さりは真水(さみず)のごとしセロリ噛む 細川洋子 201704
新しき事のはじまりセロリ噛む 中田禎子 201705
ぶつきらぼうな少年セロリ噛む 細川洋子 201805
セロリ噛むプラス思考の音たてて 宮内とし子 201806
古新聞開くや走るセロリの香 臼居澄子 末黒野 202203
芭蕉より一茶好きな日セロリ噛む 森なほ子 あを 202203

 

2023年1月31日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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