選 挙     75句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
選挙の夏二十二歳に手紙来る 葉月ひさ子 船団 199811
選挙カー花見の土堤に止まりたる 浪花洋子 火星 199908
一畝の葱坊主の横選挙カー 加藤真起子 火星 199909
百日紅の一日選挙に立会へり 大東由美子 火星 199910
ちゃんちゃんこ今年選挙に立つと言ふ 次井義泰 200104
西口の灼けて選挙の絶叫す 成澤桂助 百鳥 200110
総選挙おわる炎熱おき去りに 浮田胤子 ぐろっけ 200111
蝉囃す表通りは選挙戦 大井邦子 ぐろっけ 200111
クローバーに打ち込む選挙掲示板 渡辺政子 雲の峯 200307
春泥や灯油カー抜く選挙カー 藤原りくを 八千草 200310
五つ六つ菜虫をつまみ選挙の日 戸栗末廣 火星 200402
選挙カーの声のくぐもる冬の霧 鹿間樟 百鳥 200402
選挙への連呼ヘリより天高し 沼口蓬風 河鹿 200402
吹雪けども窓明け走る選挙カー 藤居長治 築港 200403
選挙の夜を競ひて咲けり烏瓜 松崎鉄之介 200409
木犀薫る村議選挙のもなかにて 定梶じょう あを 200411
終盤の選挙の村や揚雲雀 生田恵美子 風土 200506
鶏頭や選挙公示日声潰れ 赤座典子 あを 200510
奈良市長出直し選挙雲の峰 河合佳代子 栴檀 200510
選挙結果先先不安九月尽 安部里子 あを 200511
外つ国の選挙姦し暮の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 200511
秋暑し列島歪め総選挙 秋千晴 200601
お願ひの選挙かきたつ炎暑かな 岩井桂子 四葩 200601
突然の選挙の連呼秋暑し 丹羽敦子 酸漿 200601
選挙カー続けて行けり目刺食む 松嶋一洋 200706
選挙期の平城原野に声透る 奥村鷹尾 京鹿子 200707
別声で選挙応援下萌えて 丸山佳子 京鹿子 200708
蓮の実の飛びて選挙の近しとや 伊藤ふみ 馬醉木 200902
星の恋地は讃ひの選挙戦 田中芳夫 200909
秋夕日白熱戦の選挙カー 藤野寿子 あを 200910
総選挙終りし国の秋俄か 滝沢幸助 春燈 200911
選挙戦終へて涼しくなりにけり 落合晃 200911
選挙後の日本にはや鰯雲 泉田秋硯 200911
秋風と思ふ選挙にあきれ果て 泉田秋硯 200911
「マニフェスト」大きく掲げ夏選挙 桂敦子 200912
空論や選挙の近し缶ビール 高野幸次 201007
熱弁に頷く選挙夏の街 藤本秀機 201009
選挙場となりたる母校桃の花 大西八洲雄 万象 201107
木枯や浪速に選挙カー走り 白石善子 雨月 201202
市議会の選挙済みたる九月かな 佐藤健伍 201211
街騒のさらに師走の選挙かな 鈴木セツ 201301
ストーブにぬくみて選挙投票す 仁平則子 201301
騒がしや選挙談義の忘年会 吉田博行 かさね 201302
つぎはぎの選挙公約師走かな 北尾章郎 201302
冬の夜や選挙速報見て更けぬ 長島清山 かさね 201302
初雪や選挙演説遠くあり 岡野安雅 かさね 201303
目の動く笑顔の選挙空つ風 石田きよし 201303
選挙カーに負けじと蝉の競ひ鳴き 荒木稔 ぐろっけ 201310
選挙カー去るを合図に蝉しぐれ 水野範子 ぐろっけ 201310
ビル染める緑風選挙の声とほる 伊藤希眸 京鹿子 201311
選挙車の終日賑はふ師走街 高井れい子 京鹿子 201503
破蓮のざわめき選挙カーはしる 岡山敦子 京鹿子 201503
年の瀬や選挙ポスターうす笑ひ 中島芳郎 201503
お別れの会や師走の選挙中 大久保白村 ホトトギス 201504
選挙カー霊柩車行く師走かな 望月敏男 万象 201504
選挙済み祈るは平和菜種梅雨 神田惣介 京鹿子 201508
夏近し手を振り返し選挙カー 野中圭子 京鹿子 201508
初蝉や夢の真中へ選挙カー 柳川晋 201610
腕白の今日は選挙よ運動会 鍋島武彦 末黒野 201702
薄氷の寄りては離れ選挙戦 中田みなみ 201705
保育器の君爽やかに選挙権 内山花葉 201712
秋寒し何で今する総選挙 秋川泉 あを 201712
十月や九条まもれの総選挙 高野昌代 201801
野分寄す国難問ふてふ総選挙 松村光典 やぶれ傘 201712
台風は台風本位総選挙 中原幸子 船団 201806
選挙事務了へて夜明けの残り花 稗田寿明 201807
春宵の思考とどめる選挙カー はしもと風里 201906
耕人にゆるゆる走る選挙カー 大石よし子 雨月 201907
花冷えや選挙ポスターみな笑顔 奥田温子 やぶれ傘 201908
空梅雨や選挙掲示の板白し 石川憲二 六花 201909
長梅雨の選挙列島生乾き ふなかわのりひと 201910
人目引く選挙ポスター柿を干す 大日向幸江 あを 202112
凸凹の選挙秋風すうと去り 伊藤希眸 京鹿子 202201
串カツ屋が選挙事務所の桜時 赤座典子 あを 202205
空梅雨の町に連呼の選挙カー 酒井湧水 ホトトギス 202211

 

2023年7月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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