千 振      19句

千振を綺麗に束ね叔母ひとり   高島茂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
比良にのぼりて千振のこよなけれ 岡井省二 200108
千振を引くや因幡の海静か 酒井多加子 俳句通信 200111
母の忌の干し千振のよく乾く 杉本寛 200201
千振の花みな底のうすみどり 東芳子 酸漿 200201
明日香風吹けば千振よく乾く 蓮尾みどり ぐろっけ 200204
獅子吼なる父母の阿吽や千振の花 水谷ひさ江 六花 200311
植もせぬ千振咲きて再診日 水谷ひさ江 六花 200311
千振の花の主張を肯へり 浜明史 風土 200312
御典医を祖の落人の千振り干す 安藤孝助 200412
根をつけしままに千振売られをり 久保まち子 築港 200512
千振を噛みし顔にて長者原 谷村幸子 200711
千振や苦言といふも今はなく 篠原幸子 春燈 201112
本復の薬缶に暇をやる千振 蓮尾みどり ぐろっけ 201201
風雨順時千振の花摘んでをる 延広禎一 201201
吊るし干すとときの根も千振も 上辻蒼人 風土 201202
千振の干されながらに売られゐる 根橋宏次 やぶれ傘 201311
千振の花に小雨がよく似あふ 箕輪カオル 201612
千振の在処明かさぬ頑固爺 佐藤山人 201702
千振のちさき束干す山の寺 曽根薫風 馬醉木 201911

 

2021年9月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。