雪 加     44句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
一茎を横抱きにして雪加鳴く 山田弘子 春節 199503
雪加鳴く河原をみたす胡桃の木 小堀真由美 199907
のぼりては雪加切り込む葭のなか 立澤清 馬醉木 199909
雲切れて明るき谷や雪加鳴く 朝妻力 俳句通信 200007
雪加鳴き河内木綿を伝へけり 中島陽華 200012
雪加聞く尊徳植ゑし松に倚り 堀田政弘 200102
節変へて雪加降りくる夕河原 金子つと 俳句通信 200107
雪加鳴く空の広さをぞんぶんに 金子つと 俳句通信 200107
雪加鳴く霧濃きほとり投網打つ 岩崎きゑ子 馬醉木 200112
雪加鳴く朝賀茂川のとの曇 渡辺玄子 酸漿 200208
朝靄の中に吊橋雪加鳴く 朝妻力 雲の峰 200208
雪加らし麓より翔ちて鳴きをるは 熊岡俊子 雨月 200209
雪加ゐて露をしとどに朱雀門 瀬戸悠 風土 200301
雪加鳴くアロマセラピーの海の家 広瀬元 200306
未亡人ひそと住む家雪加啼く 中川二毫子 遠嶺 200308
北上川の水に遊べば雪加鳴く 高橋さえ子 200309
その中に雪加沈めて西の原 稲畑廣太郎 ホトトギス 200407
美しき炭の年輪雪加鳴く 渡辺嘉幸 帆船 200408
クリステイの推理小説雪加鳴く 小林絹子 帆船 200409
佐比売野の起伏に雪加沈み啼く 田中靜龍 ホトトギス 200501
青葦の戦ぐかぎりを鳴く雪加 根岸善雄 馬醉木 200608
烈風に雪加流され消えにけり 松元末則 酸漿 200610
母の忌や遠き雪加をレクイエム 永峰久比古 馬醉木 200706
雪加鳴きけふの太陽登り来し 西山美枝子 酸漿 200709
鳴く雪加矢切の渡待ちをれば 石井邦子 酸漿 200710
葦原に鳴くは雪加に違ひなし 水野恒彦 200710
蘆原を雪加の声のひとしきり 藤井美晴 やぶれ傘 200807
禰宜の来て手を洗ひをり雪加鳴く 谷村幸子 200810
増水に渡しの休み雪加鳴く 白石正躬 やぶれ傘 200912
啼き疲れ雪加の草に沈みけり 水谷靖 雨月 201008
星の夜を誘へる如雪加鳴く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107
雪加鳴く風を囃してゐるやうに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201307
雨曇り雪加は声を長くひき 白石正躬 やぶれ傘 201310
耳遠き人も雪加を聞きしと云ふ 瀧春一 花石榴 201312
身の丈を越ゆる葦原雪加鳴き 林八重子 馬醉木 201410
だんだんと近づいて来る雪加かな 白石正躬 やぶれ傘 201410
川沿ひは日暮間近し雪加鳴く 白石正躬 やぶれ傘 201509
晴れてゆく風の軽さに雪加啼く 進峰月 ホトトギス 201601
バックナー中将の碑を哭く雪加 中本清 万象 201708
空青く雪加の騒ぐ干拓地 天野美登里 やぶれ傘 201807
歳時記の雪加に栞籐寝椅子 松本三千夫 末黒野 201909
川岸で耳澄ませれば雪加鳴く 湯本正友 やぶれ傘 202110
干拓の畦道真直雪加鳴く 天野美登里 やぶれ傘 202111
詩ごころの旅はこれから雪加鳴く 増成栗人 202208

 

2023年6月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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