清 和     59句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
振子時計襟を正せる清和かな 能村研三 199907
鏡湖や師の句師父の句大清和 山田夏子 雨月 200007

 阪神地震に倒壊せし萩の寺落慶

天清和なり大伽藍落慶す

大橋敦子 雨月 200007
清和なる靴音失せし豊明殿 小池槇女 火星 200008
白和への春めくいろも清和村 有働亨 馬醉木 200306
天清和なりお砂踏詣終へ 大橋敦子 雨月 200306
清和かなこころに生きて師の一語 渡辺昭 200307
天清和奈良の大仏おほどかに 谷口ふみ子 雨月 200307
遠筑波遠富士の見え清和かな 竹内喜代子 雨月 200308
義士の会清和源氏のなれの果て 須佐薫子 帆船 200401
開港の史碑や清和の風ゆたか 朝妻力 雲の峰 200405
清和なる日よ石を抱く木の根つ子 藤田あけ烏 草の花 200407
十七条憲法発布清和かな 河合佳代子 栴檀 200408
清和なるモネの光となりゐたり 本田俊子 200506
水分のことにまぶしき清和かな 佐藤博美 200508
梳る髪の素直に清和かな 細江久美子 春燈 200609
デッサンの鉛筆走る清和かな 村本真由美 遠嶺 200609
まぎれなく余生見通す清和かな 小菅礼子 春燈 200708
清和かな紅石の句碑大寺に 山田夏子 雨月 200708
神紋の梶の木たたへ清和人 小澤克己 遠嶺 200708
清和なる未完の弥陀の鑿のあと 田中佐知子 風土 200807
川音の空へ抜け行く清和かな 若島久清 万象 200808
清和には猫に愛想ふりまけり 濱上こういち 200808
清和なり憂ひを秘めし阿修羅像 渡辺暁 酸漿 200907
清和なり巨船静かに出港し 増田一代 200907
清和かな今もこころに先師の訓 渡辺昭 200907
林床の見通しの効く清和かな 田中貞雄 ろんど 200907
清和なる軸に替へたる午下の席 森山のりこ あを 200907
匂ひ立つ真砂女の句碑や清和の天 清水美子 春燈 200907
阿修羅像の背ナ美しき清和かな 宮崎裕子 春燈 200908
床の間の軸掛け替へる清和かな 佐藤静子 やぶれ傘 200909
お朝事の弥陀の御前清和かな 箕浦志づ子 200909
洞窟に物音こもる清和かな. 若島久清 万象 201008
原発収束待つ星青き清和かな 吉田克美 ろんど 201108
皿の上に梅干の種清和なる 涼野海音 火星 201108
観音に初の目見えや清和なる 清水侑久子 201109
膳まはり青味の増ゆる清和かな 中山皓雪 201208
金環日蝕清和の天をつなぎけり 吉澤恵美子 春燈 201208
清和かな甘き匂ひの洋書棚 能村研三 201406
清和の天幼きものの白を干す すずき巴里 ろんど 201408
清和かな和讃調なる暁ヶの経 田中貞雄 ろんど 201408
巫女の舞ふ鈴の音高し天清和 今井洋子 雨月 201408
薬草學の幸ふあした清和の天 すずき巴里 ろんど 201408
灌漑の水のゆたけき清和かな 近昌夫 春燈 201412
天清和野を歩みつつ話しつつ 安部和子 雨月 201507
清和かな空の上にも空ありて 三上程子 春燈 201508
ゴンドラにあり山清和海清和 山田夏子 雨月 201509
ベランダに雀来てゐる清和かな 田所節子 201607
句碑滌ぐ水の冷たき清和かな 中根美保 風土 201607
参道に鹿の声ある清和かな 田中道江 万象 201608
清和の雨音無く空を洗ひける 城戸ひろみ 雨月 201806
清和なる令和初日の写経かな 菅澤陽子 春燈 201908
御代替る令和寿ぐ清和かな 荻布貢 201908
天清和松の中なる御幸歌碑 田中佐知子 風土 201908
令和の御代のはじまる清和かな 佐々木麻里 船団 201910
やはらかき古寺の苔波清和かな 西本花音 京鹿子 202008
格子なき牢獄めける清和かな 芝田幸惠 末黒野 202009
清和なる青空ブルーインパルス 足立枝里 202110
清和かな別邸今は文学館 大森春子 202207
浮かびゐる青き地球や清和の天 新倉ゆき江 末黒野 202208

 

2023年5月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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