山茱萸    47句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
さんしゆゆの井水もらひぬしやつくりに 黒田咲子 200205
師嗜みの山茱萸咲きぬ書斎窓 品川鈴子 ぐろっけ 200303
山茱萸や表札に足す子の名前 神谷信子 雲の峰 200406
とぶらひの横顔ばかり花さんしゆゆ 城孝子 火星 200806
さんしゆゆの花満開に春を告ぐ 原田たづゑ 春燈 201105
リハビリの片足歩行花さんしゅゆ 野畑さゆり 201304
さんしゆゆの影さす大谷石の蔵 根橋宏次 やぶれ傘 201305
花山朱萸との連れ舞は紅枝垂 品川鈴子 ぐろっけ 201402
遠くより山朱萸の黄に迎へらる 江見悦子 万象 201506
山茱萸の咲いて思はずひとりごと 須賀敏子 あを 201604
山茱萸のあかるき雨や技芸天 林八重子 馬醉木 201605
山茱萸の黄の明るさに迎へらる 大橋晄 雨月 201605
山茱萸の黄にけぶりたる下界かな 今井春生 201606
山茱萸やバイバイバイと言ふ鸚鵡 亀田やす子 万象 201606
裏門の古び山茱萸花明り 田中たつを 雨月 201606
舂くや山茱萸色を重くせり 石黒興平 末黒野 201607
山茱萸の盛りや夢をみる思ひ 田中春江 末黒野 201607
山茱萸の淡き花の黄情あり 落合由季女 雨月 201611
山茱萸ややまとの嶺々のたたなづく 大村仍子 雨月 201705
日の粒子ぷちぷちと山茱萸の花 細川洋子 201705
鵯跳ねて山茱萸の金零しけり 佐俣まさを 春燈 201705
山茱萸に足どり軽き小径かな 上野静子 末黒野 201706
山茱萸の黄色い雨を降らしをり 柴田靖子 201707
山茱萸や透かすガラスに黄の歪み 正谷民夫 末黒野 201805
山茱萸の黄の空間を風過る 西村しげ子 雨月 201806
大いに危険山茱萸の花爆ぜて 辻水音 201806
くきくきと枝ほつほつと山茱萸黄 今橋眞理子 ホトトギス 201807
山茱萸の花もじきねと早足で 須賀敏子 あを 201904
金継ぎの山茱萸の空一日良し 高木晶子 京鹿子 201906
山茱萸の焼板塀に黄を凝らす 廣畑育子 六花 201906
山茱萸の黄をしたたらす楼の雨 高橋眸 馬醉木 201907
その話人に聞かせず山茱萸黄 後藤比奈夫 ホトトギス 201908
川波の光の中を山茱萸花 鈴木愛子 202005
降る雨に山茱萸の黄のまばたけり 藤生不二男 六花 202006
山茱萸やにはかの雨に濁る池 黒滝志麻子 末黒野 202007
見上ぐれば山茱萸の日の微塵かな 森清堯 末黒野 202007
山茱萸や朝日のしづく高みより 森清堯 末黒野 202007
山茱萸の花や雨雲切れはじめ 天野美登里 やぶれ傘 202105
山茱萸の花ぽつぽつと目につきぬ 瀬戸峰子 春燈 202105
山茱萸のあたり一帯深海めき 沼田巴字 京鹿子 202105
山茱萸の黄を濁らせず疾き雲 柿沼盟子 風土 202105
喪の家の庭の山茱萸色濃くて 山本久枝 やぶれ傘 202105
おさげ髪山茱萸の花を日にかかげ 秋川泉 あを 202106
山茱萸の花の向うの城の空 住田千代子 六花 202106
蒼天に枝先絡め山茱萸黄 稲畑廣太郎 ホトトギス 202203
山茱萸咲く家の表札変はりをり 小巻若葉 やぶれ傘 202206
山茱萸の花青空をかき乱す 平居澪子 六花 202207

 

2023年2月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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