実朝忌 (旧1/27)   111句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
後シテの修羅の語りや実朝忌 三輪温子 雨月 199901
貝殻に鳴りて波ひく実朝忌 渡邊牢晴 雨月 199906
実朝忌星の青みを帯ぶるあり ふけとしこ 船団 199906
谷戸どこも芽吹き初めたる実朝忌 柴山つぐ子 春耕 200005
白波を白波超ゆる実朝忌 加藤安子 風土 200005
貝合せのひとつ開きて実朝忌 関根洋子 風土 200102
日裏には別の風吹く実朝忌 朝妻力 俳句通信 200103
数珠玉に音の生まるる実朝忌 吉永すみれ 風土 200103
若き日の詩友のその後実朝忌 出原博明 円虹 200106
紅白の鳩の落雁実朝忌 名取袿子 200107
頼家もはかなかりしが実朝忌 水原秋櫻子 馬醉木 200202
小鼓の音は実朝忌修すかに 稲畑廣太郎 ホトトギス 200205
実朝忌谷戸をはなれぬ鳶の笛 蟇目良雨 春耕 200206
水上バイク湾を割る実朝忌 鳴海清美 六花 200206
実朝忌甥も一家を構へたる 中村房枝 六花 200301
実朝忌句謡会てす昔あり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200302
実朝忌波音近き能舞台 稲畑汀子 ホトトギス 200302
晩学の灯色さみしき実朝忌 関口ゆき あを 200303
夕空に雨のきざしや実朝忌 平田紀美子 風土 200306
川容れてけぶる潮目や実朝忌 中沢三省 風土 200306
参道の大樹を仰ぎ実朝忌 安原葉 ホトトギス 200307
首筋に三日月の鎌実朝忌 本山卓日子 京鹿子 200401
松に降る雪ほたほたと実朝忌 冨田みのる 200403
鎌倉も虚子も身近に実朝忌 安原葉 ホトトギス 200407
木蔭より人ぬつと出て実朝忌 清水志 200502
熊笹に風立ち上る実朝忌 高嶋文清 春燈 200503
踏み入りて能の世界や実朝忌 稲畑汀子 ホトトギス 200503
流木に一本の枝実朝忌 定梶じょう あを 200504
海光の目つぶしにあふ実朝忌 鹿野佳子 200505
優しさはときには不善実朝忌 福山至遊 200508
実朝忌金槐集を誰が越えし 島谷征良 風土 200602
的を得し矢羽根の揺れや実朝忌 冨田みのる 200604
雨粒のひとつに当り実朝忌 中村洋子 風土 200605
八幡宮の磴のぼり行く実朝忌 島田和子 風土 200605
缶切りのうしろもどりや実朝忌 中村洋子 風土 200605
葉隠れの椿くれなゐ実朝忌 渡部志津子 200605
人の世の無念を偲ぶ実朝忌 安原葉 ホトトギス 200607
夕波の礁にしろし実朝忌 島田尚子 馬醉木 200705
象の背にタイヤの乗りし実朝忌 岩月優美子 200705
口閉じて母校をよぎる実朝忌 井上信子 200705
あはあはと昏れてゆきたる実朝忌 藤井昌治 200706
鎌倉に怪しき静寂実朝忌 稲畑廣太郎 ホトトギス 200802
松籟に波の声添ふ実朝忌 千手和子 馬醉木 200804
松柏に春待つ力実朝忌 千手和子 馬醉木 200804
寡黙なるけふの波音実朝忌 岩月優美子 200805
実朝忌虚子の恋せし五山かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200902
さまざまに語りつぐ能実朝忌 稲畑汀子 ホトトギス 200903
実朝忌高浪襲ふ烏帽子岩 小張昭一 春燈 200905
軒端の梅いまだ開かず実朝忌 長浜徳三 春燈 200905
実朝忌虚子の自筆の謡本 稲畑廣太郎 ホトトギス 201002
何せむと花屋に入る実朝忌 井上信子 201003
香煙を額にいただき実朝忌 神蔵器 風土 201004
沖の雲沖離れざり実朝忌 徳井節子 馬醉木 201005
実朝忌過ぎて倒れし大銀杏 小野口正江 末黒野 201006
実朝忌の直ぐ後倒る大いちやう 松木清川 ぐろっけ 201006
高空に鳶一点や実朝忌 浅野恵美子 酸漿 201104
押し寄する春の怒濤や実朝忌 川村亘子 末黒野 201104
実朝忌よすがの銀杏今は無く 福島しげ子 ろんど 201105
葉づたひに落つる椿や実朝忌 井口光石 風土 201105
涛音の近くて遠し実朝忌 藤岡紫水 京鹿子 201105
父系より母系は強し実朝忌 松井悦子 京鹿子 201106
衣擦の音すれ違ふ実朝忌 能美昌二郎 201107
菜の花の茎の短し実朝忌 柳澤宗正 万象 201108
鎌倉のうはさも二三実朝忌 稻畑汀子 ホトトギス 201202
実朝忌の草書のやうな今日の風 小倉正穂 末黒野句集 201203
引く波の曲線美しき実朝忌 瀬戸悠 風土 201204
白鳥の海に漂ふ実朝忌 中沢三省 風土 201204
走り根を踏む杣道や実朝忌 藤原若菜 春燈 201205
底しれず降り積む雪の実朝忌 水野恒彦 201205
鎌倉に大雪のあり実朝忌 神蔵器 風土 201303
水平線の雲金色や実朝忌 森田節子 風土 201305
実朝忌琴のごとくに海の橋 門伝史会 風土 201305
篁に雪降り込めり実朝忌 宮川みね子 風土 201305
大銀杏その後を聞かず実朝忌 内藤呈念 ホトトギス 201307
実朝忌夕映え金を海に撒き 片山博介 春燈 201404
実朝の海は凩忌を修す 高野春子 京鹿子 201404
海よりの風の匂うて実朝忌 市川伊團次 六花 201405
切通し七口古都に実朝忌 大島寛治 雨月 201405
伊豆の海の荒涼ひたに実朝忌 密門令子 雨月 201405
鎌倉は小雨にけぶり実朝忌 落合絹代 風土 201406
雨雲の中の上京実朝忌 稲畑汀子 ホトトギス 201502
上京は久しぶりなる実朝忌 稲畑汀子 ホトトギス 201502
鎌倉に住みし日はるか実朝忌 稲畑汀子 ホトトギス 201503
切り通し海に展くや実朝忌 福島照子 京鹿子 201504
実朝忌鎌倉銀座かがよへり 岸上道也 京鹿子 201505
沖荒れの星のひしめく実朝忌 福永みち子 馬醉木 201506
夕雲の日矢は八本実朝忌 佐藤みち子 京鹿子 201601
あをあをと天明け放つ実朝忌 神蔵器 風土 201602
散り切らぬ梅の愁ひも実朝忌 齋藤晴夫 春燈 201605
春水の走り出したり実朝忌 岡田史女 末黒野 201606
実朝忌波の砕けて裂けて散る 本田保 春燈 201705
実朝の海はべた凪震災忌 辻前冨美枝 201710
実朝忌虚子朗々と謡ひし日 稲畑廣太郎 ホトトギス 201802
段葛色付き初めて実朝忌 稲畑廣太郎 ホトトギス 201802
陶片を波間に拾ふ実朝忌 持田信子 春燈 201805
石段にゆらぐ光芒実朝忌 平沢恵子 春燈 201805
木洩れ日を分けて入る谷戸実朝忌 落合絹代 風土 201805
鎌倉彫の椀にコーヒー実朝忌 落合絹代 風土 201805
鎌倉の余寒うべなふ実朝忌 岡田史女 末黒野 201806
沖の帆に春の来てをり実朝忌 安斎久英 末黒野 201806
近頃は富士よく見える実朝忌 柴崎和男 やぶれ傘 201806
高虚子の新作能や実朝忌 千原叡子 ホトトギス 201808
鎌倉の海青き日や実朝忌 岡村彩里 雨月 201905
青年の夢はうたかた実朝忌 及川照子 末黒野 201905
ものの芽を促す雨や実朝忌 岡田史女 末黒野 201906
実朝忌虚子の足跡刻む古都 稲畑廣太郎 ホトトギス 202102
鎌倉へしばらく行かず実朝忌 田中藤穂 あを 202104
捨て毬の渚にあそぶ実朝忌 久保久子 春燈 202204
荒波の呉れたる若布実朝忌 宮崎洋 春燈 202205
大いなる海の落日実朝忌 中村洋子 風土 202205
鎌倉に真つ赤なフェラーリ実朝忌 森田節子 風土 202205
 

 

2023年2月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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