桜まじ       53句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
向ひホームのあくびをもらひ桜まじ 千田百里 巴里発 199911
五位鷺の入日見てゐる桜まじ 内藤順子 酸漿 200005
桜まじ川の流れに添ふやうに 山野みどり 銀化 200104
桜まじ暗証番号吹きとばす 武田美雪 六花 200406
桜まじ骨董市の幟立つ 池田鶴月 栴檀 200409
切株の水の香たてり桜まじ 清水節子 馬醉木 200607
追越しの歩幅小刻み桜まじ 能村研三 200705
ただならぬ雨を伴ひ桜まじ 中根美保 風土 200706
焦がれ来し子規の故里桜まじ 手島伸子 雨月 200906
メリーポピンズの傘舞上る桜まじ 西山美枝子 酸漿 200906
桜まじ「田端組」てふ画家文士 能村研三 201105
桜まじお薬師さまの衣吹く 岩下芳子 201106
桜まじ句碑で落ち合ふ吉野人 能村研三 201205
桜まじ雨つれきしか灯を囲む 豊田都峰 京鹿子 201206
創立の社旗がはためく桜まじ 田村一翠 ぐろっけ 201207
ふる里の訛り言葉や桜まじ 田中浅子 201307
地酒「熊川宿」の暖簾や桜まじ 浜福惠 風土 201406
桜まじ自転車で来る宅急便 笹村恵美子 201406
桜まじ子供歌舞伎の夕渡り 山口ひろよ 201407
桜まじ左目ぱかり痒くなる 小山陽子 やぶれ傘 201506
山彦ヘチヤイムを加へ桜まじ 和田照海 京鹿子 201606
土手を踏む杖矍鑠と桜まじ 藤代康明 201607
干魚の一日に細る桜まじ 工藤義夫 馬醉木 201805
桜まじ島から島へ船長さん 須賀敏子 あを 201805
入り江とは船のゆりかご桜まじ 福島茂 201806
二倍ほど笑顔返すよ桜まじ 笹村恵美子 201806
城址の曲輪を浚ふ桜まじ 大沢美智子 201807
古民家の開かずの井戸や桜まじ 田代貞香 201808
腹擦つてゆく大鯉や桜まじ 中根美保 風土 201906
桜まじ鎮まりてはたそぞろ神 谷口律子 末黒野 201907
革靴の紐のほどけて桜まじ 篠田大佳 あを 202005
桜まじ町より消えしランドセル 栗原公子 202006
哲学と科学の間を桜まじ 柳川晋 202007
髪切つて項に受くる桜まじ 加藤静江 末黒野 202007
桜まじへつこんでゐる靴の先 小山よる やぶれ傘 202007
墓地前のバス停に待ち桜まじ 篠田大佳 あを 202103
桜まじ人の気配のない普請 篠田大佳 あを 202104
桜まじとことん外れ調律師 和田照海 京鹿子 202105
過労して道に出づれば桜まじ 篠田大佳 あを 202105
桜まじ律気全うして逝けり 吉田政江 202106
桜まじ紐の鍵とく志野袋 平松うさぎ 202106
桜まじ岡田かめやの非売品 篠田大佳 あを 202107
 

 

2022年4月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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