桜隠し     18句

櫻かくし=陰暦三月に降る雪、越後方言

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ヨイトマケ櫻隠しの夜明けかな 延広禎一 200707
櫻隠しの雪に触れをる金剛杵 延広禎一 200906
桜隠しに息ととのへて語りけり 本多俊子 201105

 悼 八田木枯氏

温顔の桜隠しとなりにける

水野恒彦 201206
湖の島桜隠しに泛ぶなり 益本三知子 馬醉木 201306
しののめの桜隠しとなる城下 大久保志遼 201805
達治忌の桜隠しの夜は更けぬ 伊藤幹哲 馬醉木 202001
明日ありと思ふ緩びに桜隠し 長山正子 202006
老松や桜隠しの綿かぶり 高木邦雄 末黒野 202006
蓬萌ゆ桜隠しに庇われ 渡辺節子 202006
思はざる桜隠しは音持たず 上村葉子 風土 202007
桜隠しの幻想の世に迷ひけり 野村重子 末黒野 202007
見えぬ敵桜隠しの雪となる 村上葉子 202007
音もなく桜隠しの消えゆけり 後藤眞由美 春燈 202007
ミシン踏む桜隠しの日曜日 岡田史女 末黒野 202007
今生にふたたび桜隠しかな 林いづみ 風土 202007
鶴折るや桜隠しの湯治宿 松橋利雄 春燈 202206
五能線桜隠しの雪となり 相川健 202210

 

2023年4月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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