西行忌     178句

とまり木に隠れ心や西行忌    石田波郷

作品
作者
掲載誌
掲載年月
友と仰ぐ盆中の富土西行忌 松崎鉄之介 199805
鍋に釘入ってゐたる西行忌 皆吉司 船団 199811
西行忌コップの底が楕円に見え 皆吉司 船団 199811
花あれば死をなつかしむ西行忌 神蔵器 風土 199905
雨音に安らぐおもひ西行忌 入野田千寿子 199906
西行忌吉野の山の呼吸やわぐ 秋野火耕 船団 199909
西行忌習ひし古典懐かしき 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912
さん然とさくら肉さもあれ西行忌 高桑聡 船団 199912
み吉野を訪ふ日も近し西行忌 稲畑汀子 ホトトギス 200003
解読の古筆の一句西行忌 山田弘子 円虹 200006
香煙になじむ八十路や西行忌 田中呑舟 火星 200006
もののふの首の重さや西行忌 保坂加津夫 いろり 200006
春雷を湖北に聞けり西行忌 岡崎るり子 銀化 200006
女将とし吉野に老いぬ西行忌 三村純也 ホトトギス 200007
枝離る花の行方や西行忌 島田和子 風土 200007
末黒野の吹く風匂ふ西行忌 皆川盤水 春耕 200007
お茶漬に終へし夕飯西行忌 鵜飼紫生 雨月 200008
ぷるぷると傘の水切る西行忌 中原幸子 遠くの山 200010
敏感な耳持ちくらす西行忌 佐伯のぶこ 船団 200010
吉野への旅近づきぬ西行忌 稲畑汀子 ホトトギス 200103
足弱くなりしと思ふ西行忌 山口速 200105
雲高くなりたる思ひ西行忌 小林たけし 200106
老木に蕾のあまた西行忌 武田和代 百鳥 200106
西行忌過ぎたる月のおぼろかな 川井政子 風土 200107
彼も人われもひとなり西行忌 保坂加津夫 いろり 200107
宇宙にも粗大ごみ殖え西行忌 渡辺純 京鹿子 200107
歌人と歩む渚や西行忌 島谷征良 風土 200203
みちのくはわが果つる地ぞ西行忌 小林呼溪 200203
わいわいと女うるさき西行忌 小田元 六花 200204
一口の白湯の甘さよ西行忌 丹羽啓子 馬醉木 200205
満開の桜にもたれ西行忌 比田誠子 百鳥 200206
捨てきれぬしがらみもあり西行忌 長谷川守可 百鳥 200206
花あらばさたにおよばず西行忌 丸山分水 200207
ゆく道の松葉の雫西行忌 田中聡子 遠嶺 200305
西行忌さくら昏れゆくこゑをもつ 神蔵器 風土 200306
西行忌普通列車のひとり旅 遠藤逍遥子 風土 200306
出逢ひより多き別離や西行忌 寺杣啓子 円虹 200306
深吉野の風の草庵西行忌 寺杣啓子 円虹 200306
竹林の未踏の雪や西行忌 西川織子 馬醉木 200401
靴紐の捩れをなほす西行忌 吉田順子 帆船 200401
旅おもふわれも法師や西行忌 山元志津香 西の峰 200401
みよしのへ旅路ありけり西行忌 稲畑汀子 ホトトギス 200403
春月の燻る日なり西行忌 柴田孤岩 草の花 200406
西行忌白紙につつむ花ひとひら 村田冨美子 京鹿子 200407
望の月花に適へり西行忌 落合由季女 雨月 200407
手術衣のはだけ易くて西行忌 真塩実 200407
夜の酒を静やかに酌む西行忌 蒔元一草 河鹿 200407
一夜さの旅の雨音西行忌 山田閏子 ホトトギス 200408
みよし野の消息いかに西行忌 稲畑汀子 ホトトギス 200503
西行忌とて旅ごころありそめし 稲畑汀子 ホトトギス 200503
西行忌吉野に旅路ある限り 稲畑汀子 ホトトギス 200503
計画は一年がかり西行忌 稲畑汀子 ホトトギス 200503
西行忌旅の計画動き出す 稲畑汀子 ホトトギス 200503
みよし野の旅の近づく西行忌 稲畑汀子 ホトトギス 200503
はらからの消息二三西行忌 稲畑汀子 ホトトギス 200503
肩書を追ひし日もあり西行忌 伊東湘三 春燈 200504
見えて来し山またかくる西行忌 朝妻力 雲の峰 200504
西行忌真赤な夕日海に落つ 神蔵器 風土 200505
西行忌西東忌風荒みけり 大串章 百鳥 200505
花影に凭ればしめりぬ西行忌 石田厚子 馬醉木 200506
白鳥の田より旅立つ西行忌 池元道雄 馬醉木 200506
ひと雨のみづみづしさや西行忌 横田晶子 風土 200506
西行忌春のまくなぎ群なさず 佐藤佐代子 200508
雲軽く流るるばかり西行忌 木場田秀俊 200509
山の日の遠くて小さし西行忌 外川玲子 風土 200604
存へて地の塩たらむ西行忌 物江康平 春燈 200605
西行忌展望台に羅針盤 加藤夕陽子 百鳥 200605
足跡の渚に深く西行忌 荏原やえ子 200606
旅に読むもの買ひ揃へ西行忌 陳錫恭 春燈 200606
一陣の風が誘ふ西行忌 徳田正樹 河鹿 200607
わが手相じつと見てゐる西行忌 赤羽正行 遠嶺 200607
雨晴れて白き満月西行忌 飛高隆夫 万象句集 200703
風紋の消ゆることなき西行忌 松原仲子 200704
一円相結ばれてをり西行忌 神蔵器 風土 200705
乞食の僧門に立つ西行忌 平照子 酸漿 200705
言問を渡りて帰る西行忌 藤井昌治 200705
撒く灰の風の渦巻西行忌 生田恵美子 風土 200706
竹林ははがねの匂ひ西行忌 西川織子 馬醉木 200710
朝粥のさくら色なり西行忌 中野京子 翁草 200710
ひらがなのうたくるほしき西行忌 神蔵器 風土 200805
竹林の雨聴きゐたり西行忌 丹羽啓子 馬醉木 200805
西行忌小夜の中山歩きたし 大橋敦子 雨月 200805
夜を惜しみ吉野泊りや西行忌 林いづみ 風土 200806
西行忌河内のさくら散りやまで 山本喜朗 雨月 200806
西行忌花を尋ぬる齢とも 服部鹿頭矢 馬醉木 200807
住みながら家売るとせむ西行忌 伊藤白潮 200810
西行忌奥山に日のあそびけり 鈴木直充 素影 200811
詩ごころいつも抱きて西行忌 稲畑汀子 ホトトギス 200903
風の紋野にみてもして西行忌 豊田都峰 京鹿子 200904
西行忌わがもの顔の雲と風 豊田都峰 京鹿子 200904
童らの水掬ひをり西行忌 神蔵器 風土 200904
遠き日の切火の匂ひ西行忌 石原光徳 酸漿 200906
西行忌赤きジャガーの疾走す 竪山道助 風土 201001
行く秋の遠き目差西行忌 大信田梢月 万象 201002
みよし野の消息問ふも西行忌 稲畑汀子 ホトトギス 201003
むらさきの同行二人西行忌 神蔵器 風土 201004
小雨なる寒き夜なり西行忌 四條進 201005
こぞりゐて固き花の芽西行忌 大畑善昭 201006
吉野より苦味薬とどく西行忌 関根喜美 201006
葛城の花を訪ねて西行忌 橋添やよひ 風土 201007
酒粕の炙れば焦げて西行忌 深澤鱶 火星 201007
日の暮れて磧の白し西行忌 神蔵器 風土 201104
土鳩来て西行法師の忌なりけり 井上信子 201104
花の芽の一夜に色や西行忌 大橋伊佐子 末黒野 201104
西行忌棄つべき故郷われになし 成瀬櫻桃子 櫻桃子選集 201105
湖荒れの風にたぢろぎ西行忌 中原敏雄 雨月 201105
門口に銀目の猫や西行忌 後藤眞由美 春燈 201106
父のこゑ耳朶にありけり西行忌 雨村敏子 201106
寄生木の芽のつややかに西行忌 熊切光子 末黒野 201106
西行忌吉野を思ふ日なりけり 稲岡長 ホトトギス 201107
み吉野の旅の近づく西行忌 伊藤とほ歩 ホトトギス 201203
よはひのみ十三越えて西行忌 神蔵器 風土 201204
夕空に雲の張りつく西行忌 中野あぐり 春燈 201205
西行忌紬着てゆく女かな 竹内悦子 201205
天と地のわからぬ色紙西行忌 師岡洋子 ぐろっけ 201205
筑波嶺にかかる絹雲西行忌 鈴木良戈 201205
榛の木に水音こもる西行忌 瀬戸悠 風土 201206
一合の酒に酔ひたる西行忌 田中藤穂 あを 201206
滾つ瀬の先平なり西行忌 鈴木直枝 万華鏡 201206
西行忌さくら染とふ和紙買ひて 長谷川翠 馬醉木 201207
詩心は深く蔵して西行忌 稲畑汀子 ホトトギス 201303
西行忌み吉野の旅近づけて 稲畑汀子 ホトトギス 201303
西行忌とくとく泉手に掬ふ 神蔵器 風土 201304
梢はや潤みて来たり西行忌 内藤静 風土 201305
西行忌大き活字の歌集かな 森田節子 風土 201305
みちのくの旅こいしかり西行忌 鈴木直枝 ろんど 201305
寝る前の白湯一杯や西行忌 山路紀子 風土 201306
入集の九十四首西行忌 遠藤逍遙子 風土 201306
枯れてゆく喜びもあり西行忌 松田都青 京鹿子 201306
夫と行きし旅のあれこれ西行忌 田中藤穂 あを 201306
歩のゆるぶ春満月や西行忌 山本雅子 馬醉木 201307
西行忌吉野温泉てふ宿り 稲畑汀子 ホトトギス 201403
風を継ぎ歌を継ぐ春西行忌 平松うさぎ 201406
眠りては遠くて近き西行忌 神蔵器 風土 201406
水音は春のあしおと西行忌 石橋邦子 春燈 201406
竹林を横ざまの雨西行忌 浅田光代 風土 201406
人波に逆らつて行く西行忌 高橋将夫 201407
西行忌夢のつづきも海の色 堀内一郎 堀内一郎集 201412
西行忌水の匂ひの道を経て 堀内一郎 堀内一郎集 201412
はんなりと京にしぐるる西行忌 川田好子 風土 201505
西行忌梅の遅速を探りをり 石井秀一 風土 201505
花びらの如き雪降る西行忌 井口ふみ緒 風土 201505
西行忌眼を伏せて蟹水底に 飯田ひでを 201506
持ち慣れし念珠の艶や西行忌 佐藤信子 春燈 201507
とくとくと苔清水して西行忌 津川かほる 風土 201512
徒に時食ふ吾が身西行忌 四條進 201604
ひらがなのうたくるほしき西行忌 神蔵器 風土 201604
雲一朶遠茜して西行忌 吉永すみれ 風土 201605
西行忌庵を灯す花しきみ 手島南天 万象 201607
ぐいのみにひとひら浮かぶ西行忌 荻布貢 201607
大磯に今も一庵西行忌 新谷フクヱ 末黒野 201705
大磯の岸辺の庵西行忌 山本無蓋 201710
み吉野へ心馳せゆく西行忌 稲畑廣太郎 ホトトギス 201803
思ひ立つ事もなけれど西行忌 磯貝尚孝 清閑 201804
しろがねの満月上がる西行忌 細川洋子 201806
明るみの空の切れ目や西行忌 下山田美江 風土 201806
たもとほる糺の森や西行忌 川田好子 風土 201806
春霰の舟べり叩く西行忌 中村洋子 風土 201806
西行忌弘川寺に修しけり 林いづみ 風土 201807
花どこも今年早咲き西行忌 大山夏子 201902
西行忌こころ正して書に向かふ 安立公彦 春燈 201905
西行忌葦焼きの火の放たるる 佐野久乃 201905
まごの手をつかふ心中西行忌 定梶じょう あを 201905
風に聴く雨の匂や西行忌 田中由喜子 馬醉木 201906
西行忌花ひとひらの詩ごころ 村田あを衣 京鹿子 202003
誰も明日を知れぬ身なるに西行忌 鈴木石花 風土 202006
仮の世に生ありてこそ西行忌 亀井福恵 京鹿子 202008
西行忌待賢門院璋子かな 山田六甲 六花 202103
桜木の根方に風や西行忌 秋山蔦 春燈 202105
まづ月の満ち欠けを言ふ西行忌 内藤静 風土 202106
籠り居て旅を恋ひをり西行忌 門伝史会 風土 202106
田の中の朽木柳や西行忌 中付洋子 風土 202106
薄氷を踏みて行くなり西行忌 中付洋子 風土 202106
あかね色に山昏れてゆく西行忌 中付洋子 風土 202106
水飲んで言葉飲み込む西行忌 中付洋子 風土 202106
西行忌われに貧しきうたごころ 石橋邦子 春燈 202106
葛溶けばほのと花の香西行忌 木村みどり 春燈 202106
橋の上の風素通りに西行忌 戸栗末廣 202108

 

2022年3月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。