飯田龍太(忌日は2/25日)     62句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
つばくらめ龍太の門を出てきたり 大串章 百鳥 200206
野面積み龍太の里の落し水 佐々木建成 百鳥 200601
父母眠り蛇笏龍太の山眠る 野畑小百合 200606
龍太逝きて七日の後の春の月 神蔵器 風土 200704
龍太亡き山河春月欠けはじむ 伊藤白潮 200704
甲斐の山々や龍太の忘れ雪 鷹羽狩行 200705
雛飾れど龍太・民郎既に亡し 松崎鉄之介 200705
龍太逝き瑞牆山の雪解けそむ 松崎鉄之介 200705
春の霜白し朝刊に龍太の死 大畑善昭 200705
龍太大人逝きましし春寒かりし 大橋敦子 雨月 200705
甲府・飯田龍太氏告別式七句 鷹羽狩行 200705
この郷の蛇笏龍太や李咲く 渡辺立男 馬醉木 200706
龍太逝き眉の翳りし雛かな 岡和絵 火星 200706
春の鳶龍太の視線より消ゆる 根岸善行 風土 200706
龍太なき丈余の門柱つばめ舞ふ 山元志津香 八千草 200709

 07/2/25 86才

甲斐駒の雪形著し龍太逝く

飯田泰子 八千草 200709
サングラス外し龍太の句碑に佇つ 小野寺節子 風土 200712
天上の雲雀龍太の忌なりけり 田口紅子 200806
白萩や蛇笏龍太の生家なる 青木政江 酸漿 200812
梅花祭茂吉龍太の忌なりけり 三嶋隆英 馬酔木 200905
一万尺など龍太自在のてんと虫 横山義恭 200909
龍太師の夏炉文机しんとあり 伊藤敬子 200912
葡萄食べ龍太の里をめぐりきし 大西八洲雄 万象 200912
龍太亡き二た冬過ぎし炉火鎮む 伊藤敬子 201001
龍太師の書斎に炉火の入れられて 澤田健一 201002
龍太忌やこゑあきらかに春の鳶 小川匠太郎 201002
みはるかす雪の甲斐駒龍太墓碑 清水美子 春燈 201004
北窓を開け龍太忌と思ひけり 田口紅子 201006
夏燕龍太母校に遺筆の句 橋添やよひ 風土 201009
赤とんぼ小学校に龍太の句 林いづみ 風土 201011
降る雪や龍太の雪の百句読む 上原重一 201303
病室に紅梅一枝龍太の忌 野畑さゆり 201304
龍太忌やきさらぎの空甲斐の嶺々 小島禾汀 春燈 201305
秋袷召され龍太を語らるる 室伏みどり 雨月 201402
冬に入る龍太の机しんと在り 室伏みどり 雨月 201402
たがはずに掛かる電話や龍太の忌 林いづみ 風土 201405
余寒なほ鳶の笛吹く龍太の忌 山下健治 春燈 201405
名山を指呼に龍太の青山河 落合絹代 風土 201411
今日逝きし如くに修す龍太の忌 竪山道助 風土 201505
龍太亡き山廬や風の幣幸夷 一民江 馬醉木 201507
釣師龍太首手ぬぐひに山女釣り 井上石動 あを 201510
龍太忌の山むらさきや梅ふふむ 宮崎洋 春燈 201512
やや褪する龍太の籠よ吊し柿 井上石動 あを 201602
座右の書に桜坡子龍太燈火親し 室伏みどり 雨月 201611
鳶の輪の真下ぬくとき龍太の忌 戸栗末廣 201705
涼風に龍太の筆の立つばかり 南うみを 風土 201709
深く踏む龍太が留守の竹落葉 南うみを 風土 201709
文字淡き龍太の句碑や雲の峰 中嶋陽子 風土 201709
青ぐるみ蛇笏龍太の下駄の音 奥田茶々 風土 201709
雪吊のいまだ緩まず龍太の忌 広渡敬雄 201804
龍太忌のはや紅梅の深空かな 戸栗末廣 201906
龍太亡し氷の中の龍の玉 岩木茂 風土 202004
夏霧にぬれて龍太の竹箒 雨宮桂子 風土 202009
籐椅子や蛇笏龍太の亡きあとも 雨宮桂子 風土 202009
もてなしの山盧龍太の蚊遣香 雨宮桂子 風土 202009
龍太句集千草の風に開きけり 宮崎洋 春燈 202102
朝東風や声出して読む龍太の句 太田チヱ子 末黒野 202107
傍に龍太句集や春灯 太田チヱ子 末黒野 202107
畑ぬけて龍太の墓や葱坊主 奥田茶々 風土 202107
随筆は龍太がよろし冷し瓜 南うみを 風土 202110
龍太も見む山盧の空のいわし雲 久礼隆志 202111
畑ぬけて龍太の墓や葱坊主 奥田茶々 風土 202201

 

2024年2月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。