臘     35句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
桐下駄を履いて出でける臘八會 岡井省二 199812
臘八の衣擦れの音遠ざかる 各務耐子 199903
臘八会アルキメデスの螺旋かな 平橋昌子 199903
角柱にふしくれありき臘八会 栗栖恵通子 199904
臘八の一ト筋立ちし煙かな 竹内悦子 200002
鶏どものかたき土踏む臘八会 小形さとる 200002
臘八会竹林の陽のざわめき合ふ 荒井正隆 200003
喇嘛寺の楽の高鳴る臘八会 武田禅次 春耕 200101
座禅堂深く静まる臘八会 寺田きよし 酸漿 200103
臘八会始まりの日の無風かな 青山丈 200202
臘八や覗きて闇の堂ばかり 青山丈 200202
臘八や檜山を雲母(きらら)ながれをる 小形さとる 200202
寺裏の坂の急なる臘八会 青山丈 200202
臘八会油顔して目覚めけり 須佐薫子 帆船 200211
臘八やカシュウナッツを噛んでをり 石脇みはる 200302
臘八や木賊の丈を揃へをり 大山文子 火星 200303
粥を吹きつつ臘八の由来聞く 朝妻力 雲の峰 200401
ちよこまかと歯のなき婆の臘八会 中島陽華 200401
臘八会拭きこむ輪島塗の椀 浅村正子 帆船 200402
臘八や阿修羅の像の御前に 石脇みはる 200502
臘八会愛車磨いてゐたりけり 本多遊方 春燈 200502
警策のしばしばひびく臘八会 奧田恵美 200503
臘八や白いベンチに石叩 石脇みはる 200602
臘八や納屋に藁束積みゐたる 石脇みはる 200703
臘八や米糠三升持つて来て 石脇みはる 200903
猫の目の金色となる臘八会 鈴木勢津子 樹間 200911
臘八や黄曼陀羅華満開に 石脇みはる 201102
臘八や防風林の風の音 松橋利雄 光陰 201203
臘八を遅参の眼鏡くもりけり 高島鷄子 馬醉木 201203
臘八や日へ滑り出す鴨の陣 浜福惠 風土 201303
堂塔に日の逃げやすし臘八会 佐藤信子 春燈 201803
臘八会われにはまざと開戦日 田中藤穂 あを 201804
臘八の山や這子の口づけに 中島陽華 201805
臘八や寺のしじまを鵙の声 菅野日出了 末黒野 201904
大樽の沢庵さぐる臘八会 高橋たか子 馬醉木 202002

 

2023年12月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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