立春大吉     90句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
立春大吉トレーに浸る摘出胃 安井よしこ ヒッポ千番地 199910
立春大吉夫婦の齢百五十 水原春郎 馬醉木 200004
立春大吉寄り来る鳩の艶増して 小林清之介 風土 200004
立春大吉ざくざく米を洗ひけり 大和田鏡子 俳句通信 200004
立春大吉髪膚そよぎてゐるやうな 稲見光 船団 200006
立春大吉虫籠が庭の木に 黒田咲子 200105
立春大吉眼薬をまた逸らす 折原あきの 船団 200107
立春大吉越の村人餅を搗く 根岸善雄 馬醉木 200204
立春大吉篆刻印のためし捺し 谷口みちる 200204
立春大吉トーマス機関車走らせて 垣尾美智子 200205
立春大吉いまに家訓の重みかな 水原春郎 馬醉木 200304
立春大吉今朝の散歩は神社まで 村上田鶴子 風土 200304
広角に立春大吉の日なりけり 矢崎すみ子 200307
愛宕山立春大吉五十年 向後良子 八千草 200308
立春大吉鬼の子の動きけり 谷山桃村 草の花 200403
立春大吉壁になじみしカレンダー 林玲子 200504
立春大吉鮃のえんがわなりしかな 石脇みはる 200504
立春大吉病室替はれと言はれけり 吉田島江 火星 200505
立春大吉高きに貼りし赤き護符 薮内輝子 対岸 200505
立春大吉ビルの谷間の小宇宙 三沢蘭 遠嶺 200505
立春大吉御子様ランチ旗たてて 山口奈代 河鹿 200505
立春大吉禁酒禁煙禁美食 山田六甲 六花 200603
立春大吉禁じられたる親父ギヤグ 山田六甲 六花 200603
立春大吉播州弁の艶話 山田六甲 六花 200603
立春大吉鼻が胡座をかいてをり 山田六甲 六花 200603
立春大吉笑うた顔を洗ひけり 山田六甲 六花 200603
立春大吉主宰といへど修行の身 山田六甲 六花 200603
立春大吉息深く生きめやも 辻直美 200603
立春大吉靴墨のよくのびる 谷口みちる 200604
立春大吉星野立子の硯箱 中村洋子 風土 200605
立春大吉朗報ありて浮かれけり 石岡祐子 200605
立春大吉こと皆遠くなりにけり 滝沢幸助 春燈 200608
立春大吉肩の力を抜いてゆく 堀内一郎 あを 200703
立春大吉迷はず十年パスポート 楠原幹子 200704
立春大吉嬰ぬれぬれの舌鼓 深澤鱶 火星 200705
立春大吉戯画よりの鳥の声 山口順子 馬醉木 200705
立春大吉土間より見ゆる角座敷 能村研三 200803
立春大吉おしやぶりに紐ついてをり 大川ゆかり 炎帝 200804
立春大吉舎人ライナの子ども 宮本佳世乃 炎環 200904
立春大吉腕大きく回しみる 井上春子 春燈 200905
立春大吉三畳で足る茶室かな 天野みゆき 風土 200905
立春大吉こんにゃくの落しもの 火箱游歩 船団 200906
立春大吉スタートライン引きなほし 栗原公子 201004
立春大吉搗栗(かちぐり)を口取に 石脇みはる 201004
立春大吉目高の水の真つ平 大島翠木 201004
立春大吉すいと懸垂上りけり 吉田政江 201004
立春大吉幼稚園児の手相見て 泉田秋硯 201005
立春大吉釉薬沁みる深緑 冨松寛子 201005
柏手の利き手をずらす立春大吉 鈴鹿均 京鹿子 201005
立春大吉まんぢゆうに紅い点 田口紅子 201006
立春大吉オリーブオイルの一しづく 石脇みはる 201104
立春大吉日差しは夫の気配とも 辻直美 201203
立春大吉分厚くハムを切りにけり 楠原幹子 201204
立春大吉京菓子の色いろいろ 石脇みはる 201204
立春大吉アンパンカレーパンメロンパン 柳川晋 201205
立春大吉こりこりと噛む豚の耳 福島せいぎ 万象 201205
立春大吉家買ふ話まとまりぬ 松井洋子 ぐろっけ 201206
立春大吉日差しを返す捨鏡 山田六甲 六花 201302
立春大吉とりあへず笑とこか 山田六甲 六花 201303
立春大吉イクメンは鎌研いでいる 中原幸子 船団 201306
立春大吉松の鱗の亀甲に 山田六甲 六花 201404
何買はう立春大吉花屋混み 定梶じょう あを 201404
立春大吉大原の紫蘇ビール 竹内悦子 201405
立春大吉下総の空でつかいぞ 和田紀夫 201405
立春大吉ねずみもちの木の実のきもち 鳥居真里子 船団 201406
立春大吉那須野ヶ原に水の音 近昌夫 春燈 201412
立春大吉老など鬼に呉れてやり 錫木妙子 馬醉木 201505
立春大吉卵の黄味の盛り上がる 岩木茂 風土 201505
立春大吉一刀彫の黒光り 小林和世 201505
立春大吉佳しとし普請着工す 奈辺慶子 雨月 201604
総門に立春大吉すがすがし 長島博司 末黒野 201605
立春大吉届く僧堂よりの護符 本多正子 雨月 201605
立春大吉目くばせのごと誤字一つ 内田美紗 船団 201612
立春大吉馬券大きくはづれたる 竹内悦子 201705
立春大吉大提灯に迎へられ 藤代康明 201706
信じたき立春大吉今日よりぞ 金森信子 雨月 201804
立春大吉果樹園に猫車 齊藤陽子 201804
立春大吉私の家の窓光る おーたえつこ 201806
立春大吉印泥の練り艶を増す 細川洋子 201904
立春大吉届く僧堂よりの護符 本多正子 雨月 201905
立春大吉女系の家に男の子 佐藤哲 201905
立春大吉十年梅酒の甘美さに 五十嵐敏子 201905
立春大吉舟屋にひびく鑿の音 小澤冗 201905
立春大吉割箸うまく割れただけ 松下道臣 201907
蹌踉けたる立春大吉の崖の縁 住田千代子 六花 202006
立春大吉寅年の娘は還暦に 落合絹代 風土 202204
立春大吉起きがけの首回しけり 能村研三 202205
宝くじ好きな数字を立春大吉 遠山悟史 京鹿子 202205
立春大吉北北西へ歩き出せ 小島正士 京鹿子 202205
立春大吉縫ひ針床に落としけり 柴崎和男 やぶれ傘 202206

 

2023年2月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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