礼 者    37句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
見舞兼ね女礼者の二三人 山田弘子 円虹 199903
アトリエを出て来る女礼者かな 梅原悠紀子 遠嶺 199904
日和などほめて礼者を見送りぬ 小澤克己 遠嶺 199904
たてがみの女礼者を迎へけり 城孝子 火星 200004
韓の国よりの三人の礼者かな 高橋照子 雨月 200203
喪籠るに女礼者の一人來る 松崎鉄之介 200303
妹といへども女礼者かな 青山丈 200403
父にとて女礼者が二人来る 田中峰雪 雨月 200404
町の用持ち町役の礼者かな 竹内美登里 雲の峰 200503
背の高き女礼者でありにけり 城孝子 火星 200504
無礼者扇にこんな句を書いて 山田六甲 六花 200508
重さうな荷物隣家の礼者かな 竹中一花 200604
高下駄の女礼者も祇園かな 安達実生子 馬醉木 200604
なかなかに頭を上げぬ礼者かな 三宅眉丈 200605
女礼者に母の書の軸褒めらるる 広田和子 200704
女礼者ほとけに詫びて帰りけり 戸田和子 200705
コスモスや五体投地の巡礼者 松村義男 遠嶺 200802
ピアノ弾く女礼者の足袋白き 小林碧郎 馬醉木 200803
慣ひなる檀家の礼者声張りて 本多正子 雨月 200804
葩餅たづさへ女礼者かな 小澤淳子 201003
女礼者くるなり授乳はじめけり 城孝子 火星 201104
百寿訪ふ礼者卒寿でありにけり 宮崎正 ホトトギス 201106
常夏の島より女礼者かな 大久保白村 ホトトギス 201106
網代垣まつすぐ女礼者来る 山田佳乃 ホトトギス 201106
礼者てふ猫撫で声でありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201201
二日礼者愛ふばかりの嬰見せに 宮崎左智子 201203
まつ先の礼者は軒の雀かな 田中礼子 万象 201204
松の幹叩いて僧の礼者かな 吉中愛子 万象選集 201205
みづうみの蒼をうしろに門礼者 山尾玉藻 火星 201302
離れぬ子抱えしままの礼者かな 赤座典子 あを 201403
礼者われの名付く鳰亭通りかな 千田百里 201503
駈けてきて礼者迎ふる座敷犬 柴田志津子 201605
縁談を頼みがてらの礼者かな 三村純也 ホトトギス 201606
見沼野の芋提げ女礼者かな 小林愛子 万象 201704
嬰抱き礼者となりて孫は来ぬ 浜福恵 風土 202004
祝ぎ心重ねて女礼者かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202011
見番へ髪付匂ふ門礼者 小田嶋野笛 末黒野 202105

 

2023年1月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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