落花生      45句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
落花生掘って鳥除け目玉吊り 宮津昭彦 199911
億劫な手が落花生剥きにけり 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912
木に下がるものと言ひ張る落花生 田畑幸子 火星 199912
落花生メガネの好きな猿もいて 黒田さつき 船団 199912
新幹線九番D席落花生 近藤憙治 船団 199912
落花生噛んで砂漠の音といふ 横尾桂子 銀化 199912
落花生わがまま嗤うピンクの爪 尾上有紀子 わがまま 200002
落花生第四インター生乾き 時枝武 船団 200106
落花生干し俳諧の灯を守り 山田弘子 円虹 200112
野鼠の巣穴ありけり落花生 堀義志郎 火星 200112
塩ききし茹で落花生肴かな 小堀眞由美 200112
落花生割ればおしやべり踊り出す 大村康二 円虹 200202
饒舌と寡黙の双子落花生 大村康二 円虹 200202
とらうずらひよこうぐいす南京豆 秋田谷明美 帆船 200412
吉右衛門の鬼平が好き落花生 篠田純子 あを 200611
海水の濃度に茹でし落花生 森理和 あを 200811
雨多し産直の生落花生 森理和 あを 200811
焙烙と気長に遊ぶ落花生 長谷川歌子 春燈 201111
落花生のはざ組まれゆく開拓地 池田光子 201112
茹で落花生マチュピチュの塩甘し 平野みち代 201201
家苞に買ふや掘りたて落花生 鈴木一三 末黒野 201201
落花生引くや鼠の走り出づ 長島操 万象 201202
落花生洗ふ両手に日の暮るる 秋山信行 やぶれ傘 201203
炒る南京豆(まめ)の弾ける音や冬の夕 山岸甲一 やぶれ傘 201204
士の香をまとふたままの落花生 青木英林 かさね 201212
読みながら又手の伸びる落花生 橋本修平 かさね 201301
落花生まだ土の中昼の虫 内海良太 万象 201412
饒舌の友の空論落花生 碇天牛 雨月 201412
日の匂ひ土の匂ひや落花生 きくちきみえ やぶれ傘 201501
ひきぬけば家系図のやう落花生 八木健 八木健俳句集 201509
茹で上がる父の匂ひの落花生 山崎靖子 201612
スーパーの広告拡ぐ落花生 石森理和 あを 201701
種蒔は畝に置くのみ落花生 田中とし江 201709
落花生には手の届く席のあり 稲畑汀子 ホトトギス 201710
とり合へず落花生より供されし 稲畑汀子 ホトトギス 201710
落花生どのアングルも私かな 鷺山珀眉 京鹿子 201901
落花生一株抜いて「もつていけ」 光成敏子 202002
落花生茹でてほんわか畑の香 小池桃代 末黒野 202112
卓袱台にどんと大鍋落花生 渡辺富士子 末黒野 202201
落花生きりなくつまむ子を諭す 安原葉 ホトトギス 202204
落花生鷲掴みして二階の子 鈴木呂仁 京鹿子 202211
本年も試食は烏落花生 谷安喜美子 末黒野 202212
落花生の地干しや風の通りみち 谷安喜美子 末黒野 202301
薄皮のほろり茹でたて落花生 廣畑育子 六花 202301
落花生ぽちぽち剥きて明日のこと 吉村さよ子 202302

 

2023年8月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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