尾 瀬     60句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
霧上がり尾瀬錦繍の舞台かな 三村禮子 酸漿 199912
綿菅の尾瀬やこの世のものならず 山田夏子 雨月 200011
雲の峰キラキラキラと尾瀬近し 大津留いほり 200011
ハイカーに尾瀬の木道風の秋 松本マサ子 ぐろっけ 200011
朝涼や尾瀬の池塘の匂ひけり 酒井多加子 春耕 200109
尾瀬沼の空斜交ひに夏つばめ 酒井多加子 春耕 200109
小屋締めて冬眠に入る尾瀬ヶ原 茂木とみ いろり 200202
老鶯の声が力や尾瀬峠 田中矢水 遠嶺 200210
尾瀬いっさい傾げてやまず草紅葉 山元志津香 八千草 200305
郭公や尾瀬沼を這ふ朝の靄 山本昭夫 雲の峯 200308
舞鶴草見出で尾瀬への峠越す 梅原美子 200309
驟雨きて尾瀬の木道ひた歩く 神原操 雨月 200310
尾瀬ヶ原の日光きすげ黄に染まる 神原操 雨月 200310
綿管に日はをしみなし尾瀬ヶ原 北吉裕子 雲の峰 200310
朝露や朝の匂ひの尾瀬に入る 石川英利 百鳥 200312
尾瀬沼の波しづかなり秋の風 石川英利 百鳥 200312
木道の先は尾瀬沼草紅葉 松本文一郎 六花 200402
尾瀬の碑に白樺もみぢ始まれり 鎌須賀礼子 万象 200602
尾瀬小屋の消灯はやき遠蛙 楠原幹子 白卓布 200602
駅ごとに尾瀬のポスター夏めける 和田一 雨月 200608
尾瀬湿原羽きらめかせ岩燕 木暮剛平 万象 200612
残雪を踏み抜きまろぶ尾瀬ヶ原 篠田純子 あを 200705
焦げ臭きまで枯れにけり尾瀬ヶ原 黒坂紫陽子 馬醉木 200801
尾瀬ヶ原湧きくる靄の冬めけり 黒坂紫陽子 馬醉木 200801
郭公の声の切れ味尾瀬ヶ原 黒坂紫陽子 馬醉木 200808
尾瀬をゆく露の木道軋ませて 國保八江 やぶれ傘 200811
荒縄を靴巻き歩荷秋の尾瀬 福島悠紀 ぐろっけ 200902
曉闇や尾瀬のうぐひす谺せり 小野澤ゆたか 200907
池塘ごと夏山ゆるる尾瀬ヶ原 中村クミ子 遠嶺 200909
木道をひたすら歩み初夏の尾瀬 佐藤喜仙 壁炉 200911
尾瀬沼の浮島囲む鰯雲 渡部磐空 200911
大いなる一枚に尾瀬草紅葉 岡田貞峰 馬醉木 201001
花野行く尾瀬に釧路に思ひ馳せ 大橋晄 雨月 201011
雪解けに足をすべらせ尾瀬入山 篠田純子 あを 201108
初夏の尾瀬はいよいよ去り難く 須賀敏子 あを 201108
郭公や木道濡るる尾瀬ヶ原 須賀敏子 あを 201108
郭公を頂点として尾瀬ヶ原 佐藤喜孝 あを 201109
見惚れをり尾瀬の池塘の草紅葉 藤井久仁子 ぐろっけ 201201
尾瀬ヶ原池塘に映ゆる秋の色 北郷和顔 末黒野 201202
青空に消えゆく雲や尾瀬の秋 谷貝美世 末黒野 201211
郭公のこゑのしみこむ尾瀬の水 佐藤喜仙 かさね 201310
立秋や尾瀬の夜空の星月夜 渡辺富士子 末黒野 201311
流星を湿原に撒く尾瀬の闇 北郷和顔 末黒野 201311
待春の尾瀬や峠の道閉され 山本無蓋 201505
線上に夏日私尾瀬にをる 橋本順子 201710
露の玉尾瀬の池畔の朝まだき 金森信子 雨月 201711
未草目覚め始めし尾瀬ヶ原 今井康子 201712
水芭蕉無数のひかり尾瀬の道 三浦純子 201809
草紅葉彩る尾瀬の小屋仕舞ひ 山口誠 馬醉木 201901
吾亦紅夢で再会尾瀬ヶ原 大山夏子 201904
尾瀬沼に荷揚げのヘリや雲の峰 本田武 やぶれ傘 201911
夏雲の湧くも消ゆるも尾瀬ヶ原 渡辺美智子 末黒野 201911
尾瀬ケ原色づき初めし草紅葉 有賀昌子 やぶれ傘 201911
靴音を風にのこして尾瀬の秋 北郷和顔 末黒野 202002
白虹を追ひかけてをり夏の尾瀬 河添久子 202008
綿菅や尾瀬に五つの峠あり 近藤牧男 春燈 202008
河骨のまだ目覚めなく尾瀬の朝 及川照子 末黒野 202009
尾瀬沼に映る燧岳と水芭蕉 坂本和穂 やぶれ傘 202212
雲の峰尾瀬の木道声交わす 小澤えみ子 202212
朝霧の尾瀬沼を擁く燧ヶ岳 田中臥石 末黒野 202212

 

2023年6月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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