車前草     35句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
車前草を父地下足袋につけて来し 唐沢静男 春耕 200009
車前草や犁鍬の柄に脂艶 品川鈴子 ぐろっけ 200012
車前草の花や城址は森とのみ 朝妻力 俳句通信 200107
車前草の花びつしりと城の跡 高村洋子 遠嶺 200109
車前草の花や一湾潮ぐもり 真保喜代子 200109
へらおほばこ咲いて馬堤の高さかな 安部和子 雨月 200109
車前草の花茎競はす祠前 伊藤月江 雲の峰 200208
おほばこの花より低き馬の鼻 篠原俊博 銀化 200208
車前草つんつんのびて畦昼餉 高田瑠璃子 ぐろっけ 200209
車前草踏みて土足の農夫ゆく 阿部貞 ぐろっけ 200209
踏まれ咲くおほばこマリア観世音 藍不二子 ぐろっけ 200209
草のなか車前草鞭をあげたり 伊藤無門 ぐろっけ 200209
へらおほばこのハイカラさんの帰化見事 大橋敦子 雨月 200307
メキシカンハットに風のへらおほばこ 金森教子 雨月 200308
車前草の路肩ぎりぎり擦れ違ふ 細野恵久 ぐろっけ 200409
花車前草廬山名物焼蛙 松崎鉄之介 200609
足跡に立ちあがりたる車前草 加藤みき 200711
花車前草見ゐる頬杖長かりし 吉田島江 火星 200711
車前草に座し霊舞の一等席 品川鈴子 龍宮の客 200904
踏むしかない花おほばこの弾力よ 村上すみ子 200911
おほばこの相撲に鼻の油ちよと 稲岡長 ホトトギス 201001
車前草を踏んで道なき下りかな 大島英昭 やぶれ傘 201011
車前草の花も負けじよ松の芯 山田六甲 六花 201105
おほばこの葉を踏みていのちとは何 本多俊子 201106
少年は故郷に老いぬ車前草 吉田葎 201210
車前草や海辺をめぐる島の道 柴田佐知子 201304
車前草を兎の餌に摘みし日々 佐藤喜仙 かさね 201401
渓流に車前草の花みづみづし 増田幸子 万象 201410
車前草の踏まれて土手の道細し 小池一司 やぶれ傘 201412
車前草や事故車を運ぶトレーラー 瀬島洒望 やぶれ傘 201501
車前草の花轍より起ちあがる 佐津のぼる 六花 201711
車前草の踏んで通るや人ばかり 江見巌 六花 202002
地を覆ひおほばこ冬の草となる 中根美保 風土 202102
岬端に踏まれて強き車前草 能村研三 神鵜 202107
車前草の花が蹴りたる靴の先 廣畑育子 六花 202210

 

2023年9月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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