虎 魚       31句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
魚棚(うおんだな)に虎魚雁首揃へたる 小谷部東吾 199902
煮凝に目玉の抜けし虎魚かな 辻享子 ヒッポ千番地 199908
有り体に言へば虎魚の容貌よ 田畑幸子 火星 199911
灯の入りて虎魚残りし店の先 田中藤穂 水瓶座 200002
鬼虎魚終生仮面つけ通し 武田菜美 銀化 200008
唐揚の虎魚ふるまひ旅に立つ 金國久子 遠嶺 200111
鬼虎魚として生れて来しを悔いとせず 稲森柏郎 200203
山神に虎魚この世に八重桜 神蔵器 風土 200207
花虎魚龍宮よりの使者なのか 河内童楽 六花 200210
虎魚出て夜撫の磯の賑はへる 仙田孝子 風土 200307
どうにでもしてと居直る虎魚の眼 山元志津香 西の峰 200401
虎魚笑ったときはどんな顔 松山律子 六花 200402
恍惚と産後の母の虎魚(をこぜ)汁 大橋敦子 雨月 200409
微笑みは返すものです鬼虎魚 山元志津香 八千草 200412
待ちゐたる虎魚からりと歓喜天 中島陽華 200606
横浜の虎魚にこぼす涙かな 中島陽華 200608
鬼虎魚それほど怒つてはをらず 高橋将夫 200702
目が合うて虎魚の前ににつこりす 雨村敏子 200708
身籠りのためらはず買ふ大虎魚 藤重良昭 万象 200710
鬼虎魚それほどもなき面構 雨村敏子 200809
空揚げの虎魚の頬の脹れやう 杉山瑞恵 雨月 200810
唐揚の虎魚に難儀してをりぬ 荒井和昭 200811
糶詰める男のじゃんけん虎魚かな 磯田せい子 ぐろっけ 200910
揚げられて花のごとしや鬼虎魚 柴田佐知子 201103
鬼虎魚我口腔レントゲン写真 長谷川鮎 ぐろっけ 201108
雨の日のきれいに煮あげ鬼虎魚 山尾玉藻 火星 201306
早朝の百姓市場に虎魚買ふ 村上和義 万象 201412
藻林に初夢顔の虎魚寝て 桂樟蹊子 201501
日が落ちるぐつぐつ虎魚焚いてをり 中島陽華 201611
俎板に今宵の主役鬼虎魚 山本喜朗 雨月 201808
文晃の古画を見てゐる鬼虎魚 延川五十昭 六花 202001

 

2021年5月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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