蒼朮・白朮    25句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
地震断層鎮めの宮に蒼朮焼く 川村紫陽 200002
前号までのあらすぢ蒼朮焚く 中原道夫 銀化 200008
白朮火を廻しあやせばしぐれかな かとうゆき 銀化 200102
人間が白朮火をまはす虚空かな 各務耐子 200103
蒼朮を焼くとは呪術めきしかな 吉村玲子 円虹 200209
蒼朮といふ効きさうなものを焼く 海輪久子 円虹 200210
助手席に回してをりぬ白朮の火 深川知子 雲の峰 200303
振つて来し白朮火母の手に渡す 川瀬さとゑ 雲の峰 200304
白朮火を旅人われもしばし振る 阿部ひろし 酸漿 200402
白朮火)に顔そむけつつ護摩木足す 木村てる代 雲の峰 200403
白朮火を先づ亡き夫へ灯しけり 刈米育子 200404
東京弁の女しやかしやか白朮詣 鈴木榮子 春燈 200502
受けとりし朮の花の棘にささる 大橋敦子 雨月 200510
訪へば蒼朮焚かれありし坊 鎌田篤 雨月 200511
白朮火や京はしきたり今も継ぎ 中村翠湖 馬醉木 200603
白朮火を受けて竈のなき暮し 刈米育子 200604
賜りし蒼朮焚きたる形見かな 奥山絢子 風土 200608
一人来て連れ立ち帰る白朮詣 佐々木新 春燈 200704
蒼朮を焼く牛小屋の牛ぐるみ 伊藤白潮 200707
蒼朮を焚き天気図の混んでをり 川口襄 遠嶺 200709
蒼朮を焚く香ほのかに武家屋 臼杵游児 春燈 201009
白朮の火一力亭の路地に消ゆ 野上智恵子 万象選集 201205
白朮火を人と分かちてゐたりけり 加藤みき 201402
白朮の火短き命燃やしをり 高橋将夫 201501
白朮火を回し代代京をとこ 和田華凛 ホトトギス 202205

 

2023年6月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。