納 涼     48句

納涼映画に頭うつして席を立つ   田川飛旅子
作品
作者
掲載誌
掲載年月
納涼映画風来て主役ゆがみけり 大橋俊彦 199810
納涼船海王星へと発進す 小澤克己 遠嶺 200010
納涼舟予約満席なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 200207
席に着くことが納涼となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200207
山寺や納涼台めく五大堂 松崎鉄之介 200208
納涼の出船は旅の心地せり 関洋子 200210
お福髷結うて妓の舞ふ川床納涼 中島知恵子 雨月 200210
納涼舟水尾に押されしごとく出づ 中原道夫 銀化 200210
納涼映画児は乳母車にて眠る 坂口三保子 ぐろっけ 200210
納涼や暮れて船上落語会 山口順子 馬醉木 200211
手をついて畳のありし納涼船 鷹羽狩行 200308
鉄棒に凭れ納涼映画会 石本百合子 馬醉木 200310
納涼船漂へるごと出でゆけり 中西美保 雨月 200310
納涼船浮かぶ川面の明るかり 石川敬子 対岸 200310
納涼船女装集団妖怪編 篠田純子 あを 200310
客千人納涼船の動きだす 川島澄子 酸漿 200512
納涼船去つてか黒く運河あり 淵脇護 河鹿 200608
潮の香にデイナー華やぐ納涼船 後條さと子 200610
功徳日の大川上る納涼舟 生田高子 春燈 200709
灯の入りてより風立ちぬ納涼床 木下ふみ子 馬醉木 200711
納涼の昼のちやうちん風亙る 真保喜代子 200712
納涼狂言肩衣に負ふ大碇 須田紅三郎 200807
小鼓の紅緒際だち納涼能 加地芳女 雨月 200809
爆音の止み納涼の会始まる 新宅待春 炎環 200810
納涼のクルーズ東京湾めぐり 中村悦子 200810
悠久のナイルの水音納涼船 北川英子 200909
三尺の帯に鈴あり納涼祭 石川元子 酸漿 200909
納涼といへどぞろぞろ湖畔族 竹内悦子 200910
納涼や楊貴妃絵図の絹団扇 ことり 六花 201008
納涼船湾を大きく右まはり あさなが捷 201009
書の友と納涼宴の手品かな 佐藤健伍 201010
夜更けなほ納涼の声聞こえをり 桂敦子 201011
納涼のはとバスに乗る講釈師 瀬島洒望 やぶれ傘 201011
お捻りの飛び交ふ納涼村芝居 志方章子 六花 201210
後ろ向きに岸を離るる納涼船 丑久保勲 やぶれ傘 201212
水の面橋に映して納涼船 山田佳子 201310
見上げつゝ見下ろされつつ納涼船 吉田光子 ぐろっけ 201311
納涼の知恵の限りを出し尽し 三木千代 201311
灯の入りて給仕せはしき納涼船 高久正 201410
東京湾納涼船浴衣ダンサーズの腰つき 篠田純子 あを 201508
碁敵と句敵集ひ納涼かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607
碁敵と句敵集ひ納涼かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607
夕納涼ひとり杖ひき卒寿我 細川コマヱ 雨月 201608
やきとりを買ふ列にをり納涼祭 戸田澄子 末黒野 201611
はんなりとした言葉聞く納涼床 稲田延子 やぶれ傘 202009
納涼船頭上飛行機通過中 篠田純子 あを 202209
納涼船カオス隣のビールひつ掛る 篠田純子 あを 202209
ふくらはぎに侍のタトゥー納涼船 篠田純子 あを 202209

 

2023年7月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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