熱気球     46句

熱気球つぎつぎ上る三鬼の忌    竹内弘子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ドロメ祭沖へ出たがるアド・バルーン 中村祭生 ぐろっけ 199908
目蓋は熱気球であり冬日向 田中亜美 海程 200004
パステルの熱気球色初夢は 須山つとむ 船団 200105
熱気球見えて原野の丘すずし 曷川克 遠嶺 200110
雪渓やバルーンのやうな雲上げて 小澤克己 遠嶺 200110
熱気球風得て冬田離れけり 石田風子 ホトトギス 200204
熱気球冬田の空に競ひ行く 石田風子 ホトトギス 200204
熱気球不時着したる冬田かな 林克已 ホトトギス 200204
町ありて空ありて春アドバルーン 湯浅夏以 遠嶺 200206
土筆野や川の向ふのアドバルーン 平田良子 春耕 200206
熱気球風船を引き連れてゆく 望月周 百鳥 200208
熱気球ふんはりふはり山眠る 宮原みさを 花月亭 200208
熱気球横にながされ秋の風 早崎泰江 あを 200211
小春日の風をとらへし熱気球 川瀬さとゑ 雲の峰 200302
アドバルーン下ろす綱あり日永なり 戸田春月 火星 200306
アドバルーンふらふらとあり秋の雨 斉藤利枝子 対岸 200312
草萌ゆる野よバイバイの熱気球 泉田秋硯 200406
麦秋や点となりゆく熱気球 山田怜子 遠嶺 200408
りんご捥ぐ空の一隅熱気球 森屋慶基 風土 200411
秋澄むや裾野を上る熱気球 松井倫子 火星 200412
稲刈りし田は熱気球バルーンの離発着 森田子月 ぐろっけ 200501
熱気球冬田を基地に飛び立てり 蔵澄茂 築港 200501
アドバルーンゆらりともせず柿の里 土肥屯蕪里 雲の峰 200501
バルーンの影が刈田に混み合へり 遠野萌 200504
啓蟄やふくらみはじむ熱気球 工藤進 200505
眼下には黄葉世界熱気球 泉田秋硯 200602
風花の空へ放たる熱気球 山崎辰見 ぐろっけ 200603
旧正の揚げて紅白アドバルーン 黒田咲子 200604
熱気球田と縁切りて浮く 泉田秋硯 200702
熱気球あがり遠野火遥かなる 紺野とも子 200704
アドバルーン野焼の煙纏ひをり 紺野とも子 200704
達磨市に孫のせがめりアドバルーン 宝王トシ子 200704
灼くる空アドバルーンは黄に澄めり 瀧春一 200706
青葉風待機してゐる熱気球 鈴木久香 遠嶺 200708
コスモスのうねる彼方の熱気球 田村園子 200712
熱気球上る真下の青き踏む 河口仁志 200805
熱気球冬田に影をとどめけり 阿久津勝利 万象 200808
熱気球花野に熱き息放つ 滝川あい子 雨月 200812
蒲公英の原より上がる熱気球 高崎武義 201003
冬天の風掴みたり熱気球 佐々木よし子 201004
熱気球花の岸辺に影落し 池部久子 酸漿 201006
夏野原影曳きずって熱気球 田中藤穂 あを 201007
熱気球花野に熱き息放つ 滝川あい子 雨月 200812
熱気球いくつも容れて天高し 島谷征良 風土 201102
熱気球五月の空を波立たす 木内博一 春燈 201107
コスモスや野を離れゆく熱気球 廣瀬雅男 やぶれ傘 201201
輪を描がくトンビ飛びこす熱気球 丸山酔宵子 かさね 201207
朝焼けのカッパドキアの熱気球 中村洋子 風土 201209
ふんはりと枯野に降りぬ熱気球 中島ひろし 末黒野 201305
雪渓の浅間を見上ぐる熱気球 丸山酔宵子 かさね 201307
熱気球ぐんぐん昇る刈田かな 苑実耶 201401
菜の花の大空にあり熱気球 中原幸子 船団 201403
道の端に夏の真あり熱気球 瀬川公馨 201410
熱気球冬の田圃にへたり込む 角野良生 201806
熱気球に乗る夏空の乱気流 伊藤昌枝 201912

 

2021年11月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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