根 釣     25句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
鎧岩の裾を陣取る根釣人 松崎鉄之介 199811
根釣人と民宿の夜を隣り合ふ 松崎鉄之介 199811
悄悄と歸る根釣の顏でなし 中原道夫 銀化 199912
燈臺は根を張るかまへ根釣人 宮崎美々津 銀化 200012
いかめしき足拵への根釣かな 高木良多 春耕 200201
伴天連船来ぬ天草に根釣人 松崎鉄之介 200202
一点となるも根釣の主役かな 豊田都峰 京鹿子 200212
釣れぬ間の早き昼餉や根釣人 寺岡ひろし 雨月 200412
浸蝕に小良ヶ浜失せ根釣人 宝玉トシ子 200601
根釣人奈落のごとき崖下に 今井すえ子 200701
野球帽うしろ被りの根釣りかな 馬越幸子 ぐろっけ 200801
灯台のともしび得たる根釣りかな 宮嵜亀 船団 200903
満月の山へ傾く根釣り舟 戸栗末廣 火星 201012
根釣岩より太陽へ竿鳴らす 遠藤真砂明 201112
大海を肘枕にす根釣人 江見巌 六花 201301
竿受を打ち込む冬の磯根釣 石崎和夫 201302
太平洋明けて根釣の一人立 遠藤真砂明 201312
畳一枚ほどの根釣の夕づける 浜口高子 火星 201312
たもとほる根釣の魚籠を覗きつつ 安岡みさき 万象 201312
根釣人去りて断崖屹立す 川崎真樹子 春燈 201410
暮るるまで根釣見てゐる背広かな 浅木ノヱ 春燈 201411
莨火に根釣の入の影泛ぶ 高橋ひろ 万象 201612
不意打の浪に根釣の黙解けり 柴田近江 202105
少年は夜目にも皓歯根釣岩 大沢美智子 202111
根釣人余りし餌を撒きて去る 角町良生 202205

 

2023年10月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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