寝 冷    19句

寢冷の子もののいのちのこと問へり   丸山海道

作品
作者
掲載誌
掲載年月
パピルスの木魂がつつむ寝冷えの子 上原勝子 海程 200112
寝冷えして大きな雫になってをり 柿原金米 船団 200201
寝冷して早起きしても得はせぬ 篠田大佳 あを 200206
なち黒のまなこ大きく寝冷の子 鷹羽狩行 200207
寝冷えさせて泣く子の母の叱らるる 本多佑子 200209
スケジュールには組まれざる寝冷かな 稲畑汀子 ホトトギス 200407
寝冷せしゆゑの不機嫌見逃さず 稲畑汀子 ホトトギス 200407
表情に寝冷と告げてゐる朝餉 稲畑汀子 ホトトギス 200407
紅さして寝冷の顔をととのへり 稲畑汀子 ホトトギス 200407
暁がたや寝冷え覚えし船の笛 渡邉友七 あを 200408
寝冷人まなこで凝と我を見る 八田木枯 夜さり 200409
朝より烏の騒ぐ寝冷えかな 里中章子 200410
寝冷え子の枕辺におくマンガ本 萢友佳女 春燈 200511
腹に猫のらせてゐたる寝冷えかな 山田六甲 六花 200609
寢冷の子わが裸身にしかと抱く 瀧春一 200706
和食派を気取るも愚図る寝冷えの児 布川直幸 200810
髪の毛の一筋ほつれ寝冷えの子 中納弓生子 200811
旅疲れとも寝冷とも家居かな 稲畑汀子 ホトトギス 201108
寝冷して耳元騒く天使かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202207

 

2022年8月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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