夏痩せ   178句

夏痩の骨にとゞまる命かな   正岡子規  寒山落木

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
友禅の展示会出で夏痩す 浜口高子 火星 199810  
夏痩の友のもてなし笹団子 中里カヨ 酸漿 199910  
夏痩せの乳房臍まで届く母 細川知子 ぐろっけ 199910  
夏痩や人に会はねば髪も痩せ 田中みちよ 199911  
夏痩せの帽子に紙をはさみけり 坂井まさき 六花 199911  
椅子の上に正座する癖夏痩せて 史あかり ぐろっけ 199911  
夏痩せかミロのヴィーナスAカップ 尾上有紀子 わがまま 200002  
夏痩せといへどいよいよ眼に力 鷹羽狩行 200008  
黒谷の墓の中来て夏痩す 山尾玉藻 火星 200009  
夏痩せて一の鳥居をくぐりけり 加藤真起子 火星 200009  
夏痩せて更に邪なるこころ 中原道夫 銀化 200009  
夏痩せや重たく見ゆる今朝の風 池尻足穂 俳句通信 200010  
夏痩の歴然と吾の体重は 中林京子 雨月 200010  
夏痩の袖ふくらます海の風 升本行洋 春耕 200010  
夏痩せて親指大きくなりにけり 小林恵美子 船団 200010  
夏痩せて砂漠のわだち思ひをり 武井清子 200011  
夏痩はならず酒量の又増えて 稲畑廣太郎 ホトトギス 200108  
夏痩せて少年のゐる樹下を過ぐ 能村登四郎 200108  
夏痩せて身の一筋のものやせず 能村登四郎 200108  
夏痩せの鼓動励ますジャズライブ 篠田純子 あを 200109  
言ふまじき夏痩けふの帯かたく 木村風師 馬醉木 200110  
夏痩を知らぬ子とゐて太りけり 三井公子 酸漿 200110  
夏痩といふ声の子と語りけり 永田二三子 酸漿 200110  
夏痩を知らずも恐る紫外線 大石よし子 雨月 200110  
夏痩せて鏡の裏を通りけり 能村登四郎 羽化 200110  
夏痩せて世への怒りの失せにけり 能村登四郎 羽化 200110  
夏痩の声なき鵯に風やさし 岡久枝 酸漿 200111  
山羊汁に夏痩知らぬ仲間達 木村恭子 円虹 200111  
夏痩せて裏山は眠らぬ木ばかり 塩野谷仁 海程 200112  
夏痩せを攻めるエコーの探索子 辰巳比呂史 200202  
夏痩をすゝめられゐる治療かな 稲畑汀子 ホトトギス 200207  
夏痩せて手間省く日々無洗米 相沢有理子 風土 200209  
夏痩せてもかかづらふこと多きかな 田口俊子 200209  
セイロンや象も夏痩せするといふ 中川二毫子 遠嶺 200209  
看取り女の急な夏痩せ気づかへる 吉田眞弓 雨月 200210  
夏痩せの腕に点滴したたれる 嶋田光枝 築港 200210  
夏痩せや心中立てでもあるまいに 石山正子 銀化 200210  
夏痩せて日記に余白目立ちけり 廣瀬米 200211  
夏痩や卵の殻の割れやすき 秋田谷明美 帆船 200211  
夏痩もせで飲食の夫婦かな 西村しげ子 雨月 200211  
四川広東料理に馴れず夏痩せす 小林佐江子 雨月 200211  
夏痩せか目盛り読む目のいぶかしく 河村武信 ぐろっけ 200211  
夏痩といふ憧れのやうなもの 長山あや ホトトギス 200212  
夏痩を気にせし頃をなつかしむ 稲畑汀子 ホトトギス 200308  
夏痩もせぬ食欲も衰へず 稲畑汀子 ホトトギス 200308  
夏痩せのこの膝に子ら育ちたる 熊丸淑子 馬醉木 200309  
眦の母に似しとや夏痩せて 柴野静 200310  
夏痩の嫁に菩薩の胸厚し 磯野しをり 雨月 200310  
夏痩せは遠い昔よピサを焼く 前田陽子 200311  
夏痩せて学ぶ敬語の誤用例 田村園子 200311  
夏痩せて空也の痩せと思ひをり 吉田島江 火星 200311  
打たせ湯に夏痩せの首さしのぶる 伊藤白潮 200407  
夏痩せてぎらりと若さ取り戻す 松本圭司 200407  
夏痩せて老兵はみる露営の夢 杉山誠市 春燈 200409  
夏痩もせずに大言壮語かな 中村千代 帆船 200409  
夏痩せといふ季語かつて蔓延りし 八田木枯 夜さり 200409  
朝からの余分な電話夏痩せず 富沢敏子 200410  
胸元にダイヤ夏痩せにはあらず 木村みかん 200410  
夏痩せてストローに水啜りけり 木村みかん 200410  
夏痩の横顔そして白ワイン 都筑智子 200410  
夏痩せや身をひとすぢのガスパッチョ 里中章子 200410  
夏痩を動く歩道に運ばるる 鈴木綾子 百鳥 200410  
夏痩や外して重き腕時計 櫻井幹郎 百鳥 200410  
夏痩せもせず大口を叩きをり 山本明彦 遠嶺 200411  
夏痩の手が伸ぶにぎりめしの艶 笠間圭子 京鹿子 200411  
ひきつづき粥をすすりて夏痩身 堀内一郎 あを 200411  
夏痩もせずに銀座を徘徊す 稲畑廣太郎 ホトトギス 200508  
夏痩せて瀧音前後左右より 今瀬剛一 対岸 200508  
番犬も妻も娘も夏痩せす 二宮一知 万象 200509  
夏痩を竹の線維といふシャツに 三嶋隆英 馬醉木 200510  
夏痩せて長子の伽を負ふ子かな 中桐葉子 春燈 200510  
夏痩せて言葉貧しくゐたりけり 飯島きみい 対岸 200510  
夏痩の胸を素直に笑ひけり 高木智 京鹿子 200510  
筆力を見て夏痩せを憂ひけり 泉田秋硯 200511  
夏痩せて少年島より帰り来る 九万田一海 河鹿 200512  
夏痩知らぬ腕の時計を解き放つ 瀧春一 瓦礫 200606  
夏痩をしても巨漢でありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200607  
夏痩の話しないで私には 稲畑廣太郎 ホトトギス 200608  
夏痩せや父の形見の背広着る 松本恒司 ぐろっけ 200609  
税保険引かるる預金夏痩す 馬場宏一 春燈 200610  
夏痩せて芥川龍之介とも違ふ 森岡正作 200610  
背の君の夏痩憂ひ逝きたまふ 山田夏子 雨月 200610  
夏痩せてサプリメントは嫌ひです 隅田享子 200611  
夏痩せてことに母似の掌 滝川あい子 雨月 200611  
あつあつと冬瓜吹いて夏痩せて 浜口高子 火星 200710  
夏痩せて黒髪いよよゆたかなる 西山春文 200711  
夏痩といふこと知らぬ割烹着 内野俊子 春燈 200711  
夏痩せて勘の鋭くなりにけり 能村研三 200711  
夏痩の子の出勤を見送れり 大西まりゑ 酸漿 200711  
表札の文字さめざめと夏痩せて 田口鷹生 200801  
夏痩せの因はおのれに五分の粥 中島玉五郎 200807  
夏痩をしたら付き合うてくれるか 稲畑廣太郎 ホトトギス 200808  
番犬の面目もなし夏痩せて 宮崎左智子 200810  
登山具を糶にかけをり夏痩せて 小林碧郎 馬醉木 200810  
生き上手夏痩せもせず愚痴吐かず 鼠津野朝子 馬醉木 200811  
甘んじて怠惰夏痩託ちをり 佐藤淑子 雨月 200811  
近頃は籠りがちなる夏痩せて 松尾緑富 ホトトギス 200901  
夏痩を言はれて細き腕見る 松尾緑富 ホトトギス 200901  
夏痩の犬を嘆きて父の痩せ 木村美猫 ぐろっけ 200907  
夏痩せて水生動物園にゐる 殖栗歩 炎環 200908  
夏痩に紅濃く引きて出でにけり ことり 六花 200908  
夏痩せを嘆くつもりのあらざれど 片山由美子 200909  
夏痩のおろかな己さらしけり 本田保 春燈 200910  
いっかうに夏痩せ知らで古稀過ぎぬ 江木紀子 雨月 200910  
夏痩せて入院パジャマ緩くなり 鈴木てるみ ぐろっけ 200911  
夏痩の夫の細脛翁さぶ 植村よし子 雨月 200912  
夏痩せて直言居上の勢ひ増す 安居正浩 201009  
夏痩の肌に添ひくる絹の夜着 ことり 六花 201009  
夏痩せてなほ素麺を茹で昼餉 中川すみ子 201010  
夏痩せてからだの芯を持ち歩く 斎藤厚子 201010  
夏痩の総身こだはり禅問答 西田敏之 ぐろっけ 201010  
夏痩のはじまつてゐる海の紺 戸栗末廣 火星 201010  
夏痩せて太郎の本を出して見す 深澤鱶 火星 201010  
夏痩せす許したまへと祈りては 荒井千佐代 201011  
夏痩せて臓器の不全入院す 川崎光一郎 京鹿子 201011  
夏痩せて三面鏡を磨きをり 安達実生子 201012  
夏痩の期待もうなし春菜会 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
夏痩をしても佳人は佳人なる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107  
夏痩せし母の足音微かなり 竹内悦子 ちちろ虫 201108  
夏痩せて詩嚢の痩せて病得し 松岡三夫 201108  
夏痩の猫の平たく角曲る 篠田純子 あを 201108  
夏痩せて老女の顔に雛おどる 羽賀恭子 201109  
夏痩やひくめにしめし帯のまた 久保田万太郎 春燈 201111 『流寓抄』
夏痩せて命をかくるもの持たず 鷹崎由未子 花野 201112  
郷愁の如夏痩といふことば 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
夏痩の理由は問はず再会す 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
昼餉前チョコレイトにて夏痩せぬ 森田子月 ぐろっけ 201209  
夏痩や体重計の針鈍き 小林久子 201210  
雑踏の浮遊物めき夏痩せて 安居正浩 201210  
夏痩や植庖瘡のあと確と 吉村さよ子 春燈 201210  
夏痩や父祖の名残る力石 松本俊介 春燈 201211  
夏痩せて命をかくるもの持たず 鷹崎由未子 花野 201112  
郷愁の如夏痩といふことば 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
夏痩の理由は問はず再会す 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
昼餉前チョコレイトにて夏痩せぬ 森田子月 ぐろっけ 201209  
夏痩や体重計の針鈍き 小林久子 201210  
雑踏の浮遊物めき夏痩せて 安居正浩 201210  
夏痩や植庖瘡のあと確と 吉村さよ子 春燈 201210  
夏痩や父祖の名残る力石 松本俊介 春燈 201211  
夏やせは誰のことかと試着室 松本アイ ぐろっけ 201301  
夏痩せもせずに動ける我が身かな 竹内悦子 201310  
夏痩せを知らぬパンダの誤妊かな 村田岳洋 ろんど 201310  
夏痩せてからんからんと鳴らす下駄 山口ひろよ 201310  
夏痩とことわつてゐる生身魂 神蔵器 風土 201310  
夏痩せのせり上がりゆく昇降機 七種年男 201310  
脳循環炭酸ガスと夏痩と 稲岡長 ホトトギス 201311  
夏やせに白粥冷やし梅冷やし 稲岡長 ホトトギス 201312  
水菓子の喰べ方下手で夏痩せず 瀧春一 花石榴 201312  
きつかけは夏痩と聞くばかりかな 稲畑汀子 ホトトギス 201407  
夏痩の目許に力残りけり 稲畑汀子 ホトトギス 201407  
夏痩にひそむ病もありぬべし 稲畑汀子 ホトトギス 201407  
夏痩とひとに言はれてゐたりけり 神蔵器 風土 201409  
夏痩の迦楼羅の面と思ひきや 瀬川公馨 201409  
夏痩もせず腹のあつさがますばかり 中堀倫子 201410  
夏痩せもせず採寸に身を委ね 大島寛治 雨月 201410  
遠き日は夏痩せのひと羨しとも 松尾春香 ろんど 201410  
髪切るや夏痩せ顔の丸く見ゆ 杉本裕子 末黒野 201411  
夏痩せてみたしと胸の豊かなる 垣岡暎子 火星 201411  
夏痩せの肩のあたりの強気かな だいじみどり 201411  
戦陣訓に育ちて生きて夏痩せて 小張昭一 春燈 201509  
夏痩や真っ正面も横貌も 窪田佳津子 雨月 201510  
夏痩せて枯淡の風姿ありやなし 齋藤晴夫 春燈 201511  
夏痩せの人ふはふはと寺に来る 福島せいぎ 万象 201511  
夏痩せをあなどるなかれ一大事 中道愛子 201512  
夏痩に非ず天守も楽々と 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607  
夏痩や閻魔の秤指で押し 武田巨子 春燈 201608  
夏痩せて横書きの世に馴れずをり 湯橋喜美 201609  
夏痩せて筋の通らぬことを言ふ 柴田佐知子 201611  
夏痩せて耳の奥まで診られけり 中川句寿夫 ここのもん 201705  
夏痩せて大きな財布持ち歩く 中川句寿夫 ここのもん 201705  
夏痩せの足のしびれを託ちをり 中川句寿夫 ここのもん 201705  
夏痩やおろし大根を添へ餃子 篠田純子 あを 201709  
夏痩やスリット深き黒ドレス 篠田純子 あを 201709  
夏痩せね言葉やはらや栄養士 黒澤佳子 あを 201709  
夏痩と言ひて術後を苦笑ひ 五十嵐貴子 末黒野 201711  
夏痩せの友を気遣ふ吾も痩 黒澤佳子 あを 201712  
夏痩せて父祖の血筋を継ぎしかな 山下健治 春燈 201810  

2019年7月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。