夏帯/単帯          92句 

夏帶にはさみ沒せし扇子かな    高浜虚子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書・その他
単帯只今気力捏造中
池田澄子
船団
199811
夏帯やゆるゆる締めて貰ひたる
竹内悦子
199908
単帯ゆるく結びて母老ゆる
原山幸子
199908
欲しがらぬ顔にやりたしこの夏帯
丸山佳子
京鹿子
199908
一重帯お役疲れの横座り
岩崎憲二
京鹿子
199908
夏帯を締めることなく眺めけり
松沢久子
いろり
199909
夏帯の主もどらず坂の家
わたなべじゅんこ
鳥になる
200003
なぜかしら紫が好き単帯
須賀敏子
あを
200106
夏帯や泣いてしまへば楽なのに
岡崎るり子
銀化
200109
貝の口結び気丈の単帯
山中宏子
200208
夏帯を固く口調のきびしけれ
谷榮子
雨月
200208
夏帯を締めて女将の顔となる
北畠明子
ぐろっけ
200208
ひとり身のはやひととせか単帯
左々法子
百鳥
200211
母と娘の手直しし合ふ単帯
武司琴子
ぐろっけ
200211
夏帯をポンと叩いて茶事の席
宮武美代子
ぐろっけ
200211
女にも七人の敵単帯
清わかば
雲の峯
200308
夏帯を締めてきつぱり嘘をつく
渡部義雄
200309
NOと言ふ夏帯きつくきつく締め
高田令子
200309
夏帶は献上がよし生きる張り
笠間圭子
京鹿子
200309
髪型は夢二の世界単帯
篠田純子
あを
200309
瞑りて闇のこゑ聴く単帯
根岸善雄
馬醉木
200310
夏帯の母を遠しと思ひし日も
高倉和子
200310
夏帯や女将はかつて銀行員
高橋道子
200311
夏帯の固さをぽんと女師匠
淵脇護
河鹿
200409
単帯膝にたたみて母恋し
東芳子
酸漿
200410
付け帯に直して貰ふ単帯
二瓶洋子
六花
200410
夏帯に恋の残香ありにけり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200412
夏帯や真一文字に沖を置き
鷹羽狩行
200503
夏帯の仕立てあがるを待ち遠し
三橋早苗
ぐろっけ
200509
夏帯をきりり美声とペンライト
渡辺民親
遠嶺
200510
夏帯といふはさらりと解くもの
村松紅花
ホトトギス
200610
壽夏帯締めて旅立てり
谷岡尚美
200610
伊予絣気楽に締むる単帯
奥田恵美
200610
夏帯といふ悌の永遠にあり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200612
夏帯や彼女が居ればこの席に
稲畑廣太郎
ホトトギス
200612
夏帯を召されて昨夜の夢に現れ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200706
夏帯の舞妓来てゐる若冲展
樺山翠
雨月
200709
単帯むすんでもらふ花火の夜
青山悠
200710
夏帯を小粋に結び浪花橋
井口淳子
200711
糸染めて工程二十夏の帯
林日圓
京鹿子
200806
書道展低めに締むる単帯
吉沢陽子
200810
大熊座より流れ来し単帯
藤幹子
炎環
200810
アンコール夏帯浮かし拍手せり
長谷川智弥子
炎環
200810
人波に夏帯するり吸ひ込まれ
明石文子
ぐろっけ
200810
夏帯や己が心を確と締め
塩野きみ
遠嶺
200811
背筋伸ぶ歌舞伎桟敷の単帯
小菅美代子
ぐろっけ
200901
あぢさゐや遺影の母の単帯
伊藤憲子
200907
川越の古着屋で買ふ夏の帯
斉藤裕子
あを
200907
夏衣を締め鏡戒の男帯
小澤克己
遠嶺
200908
夏帯を締めて無舟の海眺む
小澤克己
遠嶺
200908
夏帯を叩いて見すや婉然と
金森涼
春燈
200908
夏帯や形見の人の染みの跡
木内美保子
六花
200908
わが道や行くも帰るも単衣帯
小澤克己
遠嶺
200909
水音の川床にひと刻夏の帯
松田和子
200909
夏帯をきりりと締めて稽古の日
和田森早苗
200909
夏帯やこののちとても独り住み
杉本綾
200909
夏帯を小さく結び八十路なる
那須礼子
春燈
200909
夏帯や音楽会の木の座席
辻泰子
春燈
200909
青年へ頷くばかり単帯
数長藤代
200909
老ゆる気のさらさらになし単帯
間宮あや子
馬醉木
200910
夏帯や母の遺しし結び癖
清水美子
春燈
201009
一途なる想ひのありし単帯
青山正生
201010
夏帯の影のちいさき鳥辺山
丸山照子
火星
201010
半玉の夏帯宵の向島
稲垣佳子
末黒野
201104
嘘泣きの通じぬ母の単帯
川崎真樹子
春燈
201107
点火棒指して平伏す単帯 赤座典子 あを 201207  
鼓打つ姥にフラッシュ単帯 和田郁子 粥の味 201209  
風通す夏帯にあるしみひとつ 神田千枝女 雨月 201209  
夏帯の紫紺の似合ひ球子展 北崎展江 くりから 201209  
日に映ゆる結城紬の単帯 田中臥石 末黒野 201210  
単帯こゑに魔性のありにけり 原友子 201211  
不揃ひの眉ととのへり単帯 岡田史女 末黒野 201211  
夏帯や李白の吟を高ぶりて 祐宗千代子 雨月 201311  
夏帯の老いうつくしや小倉遊亀 瀧春一 花石榴 201312  
言ひにくきことば優しく単帯 高橋和女 春燈 201409  
夏帯をポンと叩きて心締め 中村喜美子 春燈 201409  
夏帯の丸き背中の香華かな 荒木奈美惠 ろんど 201410  
立ちどまる後姿の単帯 コ田千鶴子 馬醉木 201506  
席亭の切符を挟み単帯 長谷川翠 馬醉木 201507  
夏帯や将門塚に詣でをり 竹生田勝次 風土 201508 称名寺
夏帯の揺れて舞妓の足早し 宇都宮敦子 201510  
夏帯を締めたる母の他人めく 山内碧 201512  
二度と締めぬ夏帯眺めては蔵ふ 田原陽子 201608  
夏帯をきりりと結び茶の湯かな 成田なな女 春燈 201608  
単帯張るほどもなき意地を張り 栗山よし子 馬酔木 201611  
夏帯や項の視線こそばゆし 大西由美子 春燈 201710  
人の世の酸いを噛み分け単帯 川内谷育代 馬醉木 201711  

 

2019年7月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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