夏の宵    42句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夏の宵美容師まかせの他人めく 大平保子 いろり 199910
待ち焦がるほどではなくて夏の宵 内野聖子 船団 200009
母と居て海の曲聴く夏の宵 木村恭子 円虹 200111
生きてゐる今が倖せ夏の宵 増田智子 帆船 200409
砲台の島に一灯夏の宵 飯田政子 築港 200509
峻嶺にたまゆらの灯や夏の宵 大西裕 酸漿 200510
夏の宵誓ひの曲のアンコール 浜田久美子 六花 200510
夏の宵ポール・モーリア聴いてをり 森佳子 遠嶺 200511
晩夏の宵頬をかすめる蜘蛛の糸 浜口高子 火星 200511
楽器店跡のコンビニ夏の宵 竹内弘子 あを 200607
身に余る賛辞と批判夏の宵 稲嶺法子 遠嶺 200610
ガラスめくヒール駆けゆく夏の宵 平野きぬ子 八千草 200701
夏の宵デカンターには白ワイン 宮津昭彦 200708
デジタルに振り回される夏の宵 片野光子 ぐろっけ 200810
竜頭船ひと日楽しむ夏の宵 林日圓 京鹿子 200905
宝塚歌劇に酔うて夏の宵 小林成子 200908
白白と朝鮮朝顔夏の宵 芝宮須磨子 あをかき 200908
夏の宵お伽の家の煙出し 増田一代 201009
夏の宵甘く流るるハーモニカ 小林久子 201109
マクベスの開場を待つ夏の宵 中尾廣美 ぐろっけ 201109
夏の宵声主わかる路地の角 増本明子 ぐろっけ 201111
振り向けば猫も振り向く夏の宵 矢野百合子 201112
手造りのふらここ垂れる夏の宵 山荘慶子 あを 201207
生薬を煎じてをりぬ夏の宵 石脇みはる 201208
夏の宵帰りそびれる暖簾かな 丸山酔宵子 かさね 201208
往年のジャズにときめく夏の宵 辻知代子 201208
夏の宵満月だよと夫の声 早崎泰江 あを 201209
古墳史に興の尽きざる夏の宵 大橋晄 雨月 201210
又来ると子が去って行く夏の宵 堀田清江 雨月 201210
消しゴムのいたく黒ずみ夏の宵 高橋均 やぶれ傘 201301
やるせなき歌声に酔ふ夏の宵 赤座典子 あを 201308
夏の宵オーケストラの魔の力 向江醇子 ぐろっけ 201311
古宿に提灯ゆらぐ夏の宵 難波篤直 201404
姫路城守備の昔や夏の宵 宮地静雄 末黒野 201411
笑ひ声漏れくる路地や夏の宵 矢野百合子 201610
夏の宵約束時間の時計台 田中信行 201709
ちりちりと泡は流しへ夏の宵 小山唄枝 やぶれ傘 201807
身を軽く能舞ふ翁夏の宵 本郷美代子 やぶれ傘 201911
アルゼンチンタンゴとワイン夏の宵 竹内悦子 202008
歯みがきの仕方教わる夏の宵 出口誠 六花 202009
テレビにも目もくれもせず夏の宵 出口誠 六花 202009
夏の宵まだまだ不安の父がいる 出口誠 六花 202010
ラフマニノフ遠くに馳せる夏の宵 渡辺節子 202209
エンドロールに君の名のあり夏の宵 田尻りさ 六花 202210

 

2023年7月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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