夏雲雀     55句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
旅人に声のほどこし夏雲雀 斎藤珠子 遠嶺 199909
夏ひばり湖東ぐらしを身贔屓に 鈴鹿仁 京鹿子 200007
夏ひばり午后より風の吹き出づる 勝又寿ゞ子 200008
夏雲雀海面暗し蛸に人語 金子兜太 海程 200010
夏雲雀いづれも低し休耕田 山口伸 海程 200108
落葉松の林の上の夏雲雀 酒井多加子 春耕 200109
山ひとつ墓域となれり夏雲雀 荒井千佐代 200110
すぐそこが島の頂夏雲雀 山田弘子 円虹 200207
野に放つ十人の児や夏ひばり 荒井千佐代 200307
夏雲雀夜が来るまで空に居り 宮津昭彦 200307
夏ひばり島の畑はすぐ乾き 柴田佐知子 200310
石炭列車絶えしレールや夏雲雀 青山悠 200311
鳴きごゑの光となりて夏ひばり 関根洋子 風土 200407
まほろばの風をとらへて夏ひばり 中野了一 200407
鳴き止みて垂直降下夏雲雀 村上和子 対岸 200408
夕爾忌やあがりて見えぬ夏ひばり 安住敦 春燈 200508
夏雲雀野の朝靄にこゑ滿てり 瀧春一 菜園 200509
夏ひばり追ふまなざしの中にゐて 森佳子 遠嶺 200509
横飛びに雨弾きをる夏雲雀 青山丈 200509
横飛びに雨弾きたる夏雲雀 青山丈 200509
夏ひばり雲いちまいの高さ越ゆ 宇都宮滴水 京鹿子 200607
捗りし畑仕事や夏雲雀 石田邦子 遠嶺 200608
水門をひらく背見ゆる夏雲雀 青山悠 200608
夏雲雀落ち行く先に伴侶あり 和島出 遠嶺 200609
夏雲雀急降下せり水鏡 中山純子 万象 200708
田畑になりきつてをり夏雲雀 荒井和昭 200709
雲去りて今おだやかな夏ひばり 宇都宮滴水 京鹿子 200710
棟梁の派手なバンダナ夏ひばり 宮崎左智子 200808
雨催ひ天へ無沙汰の夏雲雀 北尾章郎 201008
礎石野の空のひろさや夏雲雀 柴田志津子 201009
試し音の楽器工房夏ひばり 中田みなみ 201109
夏雲雀声をひそむる夕遺跡 植村よし子 雨月 201111
夏雲雀空の隙間にもぐり込む 村田岳洋 ろんど 201211
戸を繰るや賜る風と夏雲雀 大川暉美 末黒野 201310
夏雲雀精一杯の高さかな 山田正子 201310
原つぱに境界のなし夏雲雀 村田岳洋 ろんど 201311
夏ひばり風不揃ひに学習田 コ田千鶴子 馬醉木 201407
荒草に声ひそめゐる夏ひばり 林範昭 火星 201407
大空の瑠璃の点睛夏ひばり 石川寿夫 ろんど 201409
夏ひばり揚げて會津のとのぐもり 和田照海 京鹿子 201409
夏雲雀牧の起伏に風あふれ 大森三保子 馬醉木 201608
夏雲雀浜風の音見失ふ 岩田洋子 201610
夏ひばり土器に書く願ひ事 山田春生 万象 201610
夏ひばり渚を低く流れたる 内藤恵子 万象 201610
まぶしさの声を聞きをり夏雲雀 藤生不二男 六花 201611
節電を呼びかけてをり夏雲雀 中川句寿夫 ここのもん 201705
この先は石狩河口夏雲雀 江見悦子 万象 201709
丘畑の風の夕づき夏ひばり 吉田きみえ 末黒野 201709
人界をつき抜けられず夏雲雀 山田六甲 六花 201807
沸点の低くありたる夏雲雀 山田六甲 六花 201807
法力に救ふ道なし夏雲雀 平野多聞 201809
福耳にリングのピアス夏雲雀 山田世都子 201908
子の去りて地面を走る夏ひばり 笹村政子 六花 201909
曇天に一つ揚がりし夏ひばり 藤生不二男 六花 202108
夏ひばり落つや大気の擦過傷 深川淑枝 202112

 

2023年7月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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