夏 蚕   20句

夏蚕養ふ村の男等夕いでゝたからかにうたへり桑を摘みつみ

  木下利玄   紅玉

  作品
作者
掲載誌
掲載年月
阿波に生れ阿波に嫁ぎて夏蚕飼ふ 山田弘子 春節 199503
いま知らず夏蚕は主婦のへそくりに 保坂加津夫 いろり 200009
物置に夏蚕の眠りヨーグルト 川村三千夫 海程 200010
夏蚕匂ふ奥の秩父の高嶺星 皆川盤水 春耕 200207
夏蚕飼ふ新妻おそるおそるかな 二宮桃代 雨月 200208
夏蚕すみ胸辺にさやぐ高嶺星 渡邉友七 あを 200209
夏蚕飼ふ母の添文握り飯 滝沢伊代次 万象 200505
風穴に夏蚕飼ふ婆まぼろしめく 阿部由紀子 200610
夏蚕飼ふ昔の家にむかしの灯 鈴木石花 風土 200610
曲家の夏蚕上簇土間広し 岡光子 酸漿 200611
真空の音のしてゐる夏蚕かな 戸栗末廣 火星 200710
夏蚕飼ふに甲斐連山の尖り立つ 佐野蒼魚 200710
謙信の地なる夏蚕の重たかり 城孝子 火星 200809
宿題の夏蚕を飼へり一人つ子 松崎鉄之介 200810
夏蚕てふひと塊の食思かな 山田佳乃 ホトトギス 201212
魔女らしき夏蚕のために桑摘むは 上原重一 201408
都会出の夫や夏蚕に触りもし 橋場美篶 末黒野 201411
夏蚕飼ふ男がひとりオシラ堂 雨宮桂子 風土 201610
今もなほ老いの一徹夏蚕飼ふ 栗山恵子 雨月 201810
兜太恋し夏蚕のくにの草枕 若森京子 船団 201812

 

2023年6月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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