夏 菊      28句

夏菊や茄子の花は先へさく 拙候

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夏菊に佇つうしろ手に荘の鍵 岡本眸 199811
喪帰りの夏菊に日の濃かりけり 盛良孝 200101
夏菊や栄し国の石畳 赤座典子 あを 200106
夏菊や聲直線にして少女 岡本眸 200110
夏菊のともしらの香を剪りて供華 熊岡俊子 雨月 200208
夏菊や戸口明るく親しかり 東芳子 酸漿 200209
夏菊は八重咲反魂草なりと 醍醐季世女 200209
夏菊の色染め雨の上りたる 稲畑汀子 ホトトギス 200307
明け方の夏菊畑に寄つてゆく 雨村敏子 200310
夏菊の供華足もとに杜国墓碑 櫻井幹郎 百鳥 200408
風吹きぬ今夏菊の存在感 林翔 200409
夏菊の朝の香りを結はへけり 水越洋三 百鳥 200410
夏菊に胸までつかり芽掻きせり 若林杜紀子 百鳥 200410
夏菊や橋のたもとの戦災碑 小宮節子 春燈 200510
夏菊もひ弱に咲くよ夫病めば 野中啓子 200611
嵯峨みちの今朝の夏菊濡れてをり 鈴鹿仁 京鹿子 200810
ひともとの加賀の夏菊つぼみ抱く 伊藤敬子 200908
夏菊の強き姿にありにけり 筒井八重子 六花 200910
夏菊のよりどころなし白ばかり 成瀬櫻桃子 櫻桃子選集 201105
夏菊の溢れて曽良の墓小さし 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107
夏菊やリハビリ室の入口に 稲畑汀子 ホトトギス 201307
秋櫻子眠る夏菊白きこと 岡澤田鶴 201408
夏菊の土のあたりの明けそめて 井上信子 201507
夏菊の白かたくなと思へる夜 井上信子 201507
夏菊の艶は控へ目午後すがし 長崎桂子 あを 201609
夏菊を手桶に母の見当たらず 笹村政子 六花 201710
夏菊を活けて淋しき仏間かな 志方章子 六花 202112
夏菊や母の墓前に黄と白を 近藤知子 末黒野 202210

 

2023年7月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。