夏羽織    40句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夏羽織掛けてもらひて佛かな 長浜好子 円虹 199810
体揺り苦虫御慶の夏羽織 金子里美 船団 199811
夜話に袖のふくらむ夏羽織 吉原一暁 200107
はじめての寄席めまぐるし夏羽織 赤座典子 あを 200107
頼まれて媒酌人に夏羽織 宮城白路 風土 200207
夏羽織みじかき扇子仕る 中村房枝 六花 200208
噺家の腰浮かせ脱ぐ夏羽織 池田厚子 雲の峰 200209
夏羽織姫様ごっこの子供達 片山八重子 ぐろっけ 200309
四代を継ぐ一門の夏羽織 吉原一暁 200309
死ぬための教養が要り夏羽織 戸田和子 200310
小朝師匠するりと落す夏羽織 堀内千鶴子 帆船 200410
夏羽織落して見染めきまりけり 中村嵐楓子 春燈 200410
夏羽織風に吹かれて去りにけり 金子輝 春燈 200509
夏羽織まとひて副の椅子に座す 早水秀久 河鹿 200608
生き過ぎとまた言ふひとの夏羽織 山元志津香 八千草 200701
一呼吸するりと落す夏羽織 赤座典子 あを 200708
シルバーシートに若き力士の夏羽織 高久清美 200808
何もなき連休明や夏羽織 木下忠雄 酸漿 200809
てのひらで涙ぬぐひぬ夏羽織 浅井敦子 万象 200810
夏羽織脱ぎ一岳の無頼晴れ 小澤克己 遠嶺 200908
香しき黒を基調や夏羽織 林友次郎 遠嶺 200909
招きあげ藤十郎の夏羽織 水谷洋子 十進法 200911
銀髪を高く結ひ上げ夏羽織 ことり 六花 201007
夏羽織落ちを取りつつ脱がれけり 石田きよし 201009
支へられ人力車へと夏羽織 木内徴子 万象 201009
圓生を継がせたき夏羽織かな 生田高子 春燈 201009
夏羽織すべらせ落語佳境に入る 後條さと子 201009
腰曲れど耳は健在夏羽織 林哲夫 ぐろっけ 201208
真打のおもむろに脱ぐ夏羽織 礒貝尚孝 201209
高座にてやをら脱ぎたる夏羽織 塩路五郎 201210
四つ目紋受け継がれたる夏羽織 河田孝子 201307
浅草の芸人らしき夏羽織 橋本くに彦 ホトトギス 201411
噺家のはらりと脱ぎて夏羽織 國保八江 やぶれ傘 201412
真打のさらりすべらす夏羽織 笠井敦子 201509
夏羽織たたみて僧の改まる 比嘉半升 万象 201511
夏羽織掛ければ衣紋掛け威張る 齊藤實 201707
咄家の扇子は煙管夏羽織 佐藤喬風 末黒野 201709
裏路地のまん真ん中を夏羽織 たかはしすなお 201709
曾良が背の笈の肩紐夏羽織 能村研三 201909
噺家のすとんと落す夏羽織 齊藤實 202101

 

2022年5月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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