納 豆     53 句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
納豆嫌ひ納豆汁に於てをや 山田夏子 雨月 199903
納豆の奏でる糸に葱うんざり 尾上有紀子 わがまま 200002
納豆を買へばしぐるゝ大徳寺 坂田和嘉子 京鹿子 200003
回して切る納豆の糸を子の笑ふ 池水雅子 200004
納豆に混ぜて朝餉の白子干 二瓶洋子 六花 200107
帰国してみそ汁・納豆・豆ごはん 中川勲 200209
人寄の納豆汁なり具だくさん 青木政江 酸漿 200302
ひと椀に訛のぬくみ納豆汁 諸岡和子 200402
妻留守の夜はこだはりの納豆汁 辰巳比呂史 200403
納豆汁糸引く先に母の顔 松永弥三郎 河鹿 200605
呆然と納豆の糸伸ばしけり 高田令子 200703
笑ふなら腹から笑へ納豆汁 小宮山勇 遠嶺 200703
出稼ぎに子の発つ朝納豆汁 猪口布子 200705
納豆汁つとに明るき擦りガラス 藤原冬人 火星 200802
水戸納豆呉れし長距離運転手 堀志皋 火星 200804
納豆に朝日も混ぜてバンガロー 古屋元 200810
台風一過納豆混ぜてをりにけり きくちきみえ やぶれ傘 200901
ふるさとに戻りて熱き納豆汁 新関一杜 京鹿子 200902
相伝の納豆ふふみ冬うらら 井口淳子 201002
江戸の世のにほひ候藁納豆 延広禎一 201003
妻の座を確かなものに納豆汁 小山田子鬼 201004
クリスマスケーキと明日の納豆買う 古川忠利 ろんど 201004
津軽にはつがるの唄や納豆汁 コ田千鶴子 馬醉木 201101
びゆうびゆうと村の暮れけり納豆汁 守屋井蛙 酸漿 201101
弛むまで納豆を掻きまぜてゐる 柳川晋 201104
下野の朝餉納豆と干瓢汁 品川鈴子 ぐろっけ 201109
納豆の糸を引くにも背骨かな 鳥居おさむ ろんど 201212
いつの日か変身を待つ納豆汁 長沼佐智 船団 201306
箸立てて納豆こねてゐたりけり 根橋宏次 やぶれ傘 201501
大徳寺納豆ふたつ飯二膳 加藤みき 201502
納豆の絲落しけり初しぐれ 柳本渓光 ろんど 201503
東京に馴染み馴染まぬ納豆汁 稲畑廣太郎 ホトトギス 201512
母一人子ひとり今日も納豆汁 稲畑廣太郎 ホトトギス 201512
雪積るチーズと納豆パンに載せ 藤波松山 京鹿子 201705
納豆を寝かせて人を信じけり 中川句寿夫 ここのもん 201705
納豆を右へ左に掻く余寒 安斎久革 末黒野 201706
年詰まり納豆に発砲スチロール 定梶じょう あを 201802
合掌す納豆汁ある朝餉の膳 鈴木石花 風土 201802
無言とふ会話もありぬ納豆汁 川内谷育代 馬醉木 201902
冬桜門外不出浜納豆 貫井照子 やぶれ傘 201904
納豆に添へる朝餉のきざみ葱 広瀬済 やぶれ傘 202006
納豆納豆の箸取り落とす梅雨の底 浅田光代 風土 202009
納豆入りの今朝のオムレツ夏若し 伊吹之博 京鹿子 202010
納豆の糸引き比べ朝御飯 小林紫乃 春燈 202102
機嫌良き朝納豆の良く粘り 土井三乙 風土 202102
三日はや納豆を掻く朝餉かな 根本公子 末黒野 202104
三日はや納豆出番待つている 小澤えみ子 202105
輪番の朝は早し納豆汁 稲畑廣太郎 ホトトギス 202112
新米や自称左党の納豆好き 鈴鹿呂仁 京鹿子 202212
コラーゲンなどと語らひ納豆汁 京極久也 末黒野 202302
納豆をかき回しをり落第子 高檎均 やぶれ傘 202306

 

2023年11月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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