なめこ    29句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
思ひきり旅の重荷の滑子味噌 折原あきの 船団 199902
なめこ汁啜りて己やくかいな 山尾玉藻 火星 200012
滑子汁どちらが先に切り出すか 半澤佐緒里 百鳥 200204
土の香も木の香もありてなめこ汁 浦野裕司 酸漿 200302
病んですぐ妬みごころの滑子汁 山尾玉藻 火星 200402
熱燗や肴は越の菊なめこ 一民江 馬醉木 200402
峠茶屋汗の補給のなめこ汁 橘澄男 「山景」 200408
なめこ汁振舞ひ森林感謝祭 河中透水 雨月 200412
温泉の肌すべすべとなめこ汁 佐原正子 六花 200503
びつしりとなめこなめこのひとところ 高橋将夫 200604
なめこ汁山また山の中の暮夜 村越化石 200612
追伸の吹きこぼれさう滑子汁 大東由美子 火星 200702
地下たびの後ろあつあつ滑子汁 瀬川公馨 200702
滑子汁すこし辛抱強くなる 安居正浩 200802
色失せし背山前山なめこ汁 小林輝子 風土 200901
雲ひくく山をかくせりなめこ汁 大崎紀夫 やぶれ傘 200902
国訛りもて讃へけりなめこ汁 清水幸治 200902
山の端に星生まれけりなめこ汁 大崎紀夫 やぶれ傘 201102
国訛り出る親しさやなめこ汁 丸井巴水 京鹿子 201201
なめこ汁箸を代へても同じこと 土屋青夢 ぐろっけ 201201
客あれば籠背負ひゆき滑子採り 奥村真人 雨月 201203
白樺の雫あはれになめこ売 桂樟蹊子 201211
滑子汁自愛の中のいのらかな 北川孝子 京鹿子 201303
朝採りの土産夕餉のなめこ汁 田中藤穂 あを 201603
なめこ汁丸太の椅子のぐらぐらす 内海保子 万象 201701
噛む程に奥歯を滑る滑子汁 長尾タイ 末黒野 201905
夫留守の夕餉は早し滑子汁 天野美登里 やぶれ傘 202003
密やかな村の夫婦のなめこ汁 山本泰人 春燈 202202
子の採り来滑子の凍みを日に溶かす 小林輝子 風土 202202

 

2023年1月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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