長 月    58句

長月の今日のひと日の紅を恋ふ    池内友次郎

作品
作者
掲載誌
掲載年月
長月の仕事を置きて旅に出る 稲畑汀子 ホトトギス 199810
締切に追はれ長月終はらんと 稲畑汀子 ホトトギス 199810
長月の予定を一つづつこなす 稲畑汀子 ホトトギス 199910
長月の星美しき宿と聞く 稲畑汀子 ホトトギス 199910
長月の永き旅路となりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 199910
長月のわのくんろくも海 中島陽華 199912
深々と長月の喪の家を守る 谷榮子 雨月 200012
長月のますほの小貝包みをり 中島陽華 200101
長月の予定半ばとなりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 200110
長月の根菜並ぶパン工房 中御門あや 雲の峰 200112
長月のひとり欠けたる机かな 谷口佳世子 200201
長月の乳の匂ひの子馬かな 田中重子 雲の峰 200211
長月の竹明りなる曼陀羅図 山尾玉藻 火星 200212
長月の企ていよよ核心に 田中子 円虹 200301
長月のこの包丁は切れにくい 松山律子 六花 200310
長月の火星を仰ぎ馬刺かな 延広禎一 200401
長月や月を仰がず過ぎし日々 石川英利 百鳥 200401
長月の快晴の朝はじまりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200410
長月やはみ出しさうな予定表 稲畑汀子 ホトトギス 200410
長月の雨の朝のはじまりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200410
快晴も雨も大気も長月に 稲畑汀子 ホトトギス 200410
長月の眠ればあした来るだろか 松山律子 六花 200510
長月の蔵出し新茶届きけり 村越化石 200512
長月の遠きところへ迷ひ箸 梶浦玲良子 六花 200512
長月の永遠に偲べる人となり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200610
長月の波きらきらと陽を返す 木野本加寿江 火星 200801
長月や人に齢の降り積もり 染谷晴子 200801
長月の明けゆく空を母逝けり 本杉千保子 万象 200802
長月と聞きて忽ち二三日 稲畑汀子 ホトトギス 201010
長月の佐原囃の鉦と笛 荒井和昭 201101
長月の涼しむ処松しづく 熊川暁子 201112
長月やネットの旅に夜の更くる 佐々木新 春燈 201201
長月の影のみ足の長き吾 稲畑廣太郎 ホトトギス 201210
大川を渡るごうごうと長月へ 井上信子 201210
空気が変はり長月の始まりぬ 長島清山 かさね 201311
長月の闇や神話の蘇り 渡部法子 201312
長月のわたくし雨に濡れに行く 伊藤五六歩 船団 201401
長月の机辺散らかることも又 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
長月のプロローグとは濡れ色に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
長月のプロローグとは濡れ色に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
長月の机辺散らかることも又 稲畑廣太郎 ホトトギス 201410
長月の雨はまっすぐ武藏野に 佐藤喜孝 あを 201511
長月の駆け抜けてゆく木の葉かな 加藤みき 201601
長月の昼の日ざしに油断せし 山田閏子 ホトトギス 201603
長月の冷房入るる人数に 稲畑汀子 ホトトギス 201710
長月の隠し部屋あるカフェルポン たかはしすなお 201712
長月や母の躓く新聞紙 赤座典子 あを 201712
長月の風さわさわと一と日暮る 犬塚芳子 201802
長月や無用の用の二つ三つ 高木晶子 京鹿子 201912
長月や朝一杯の珈琲から 杉原ツタ子 201912
長月や孔雀の羽を栞とす 雨村敏子 201912
長月のパズルこんがらがつてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
長月の電話短く恙告げ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
長月のパズルこんがらがつてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202110
長月の長雨を呼ぶ雨男 稲畑廣太郎 ホトトギス 202110
長月の電話短く恙告げ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202110
ノクターン長月の夜を潤して 稲畑廣太郎 ホトトギス 202310
長月の聖堂長き祈りかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202310

 

2023年10月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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