鍋 焼     36句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
鍋焼うどんごときに文句云はれけり 小林あつ子 火星 199905
鍋焼の煮えて議論の中断す 稲畑廣太郎 ホトトギス 200112
鍋焼に箸の迷うてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200112
鍋焼の具にこだはりのある老舗 稲畑廣太郎 ホトトギス 200112
鍋焼の海老が踊つてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200112
鍋焼にまた地言葉の舌づつみ 遠藤真砂明 200202
鍋焼と閻魔大王近づけり 足立浩一 200204
鍋焼を吹きて一人の夕餉とす 山口マサエ 雲の峰 200302
大切なひとと鍋焼饂飩かな 中村房枝 六花 200512
鍋焼を風邪寝の床に運びくる 細川コマヱ 雨月 200603
無欲にて鍋焼うどん滾らする 高田令子 200703
鍋焼ときめて眼鏡をはづしけり 鎌倉喜久恵 あを 200704
鍋焼うどん無作法を仕る 齋藤厚子 200802
鍋焼や壁越しに聞く土地訛 木場田秀俊 200805
話こみいりて鍋焼うどんかな 太田昌子 馬醉木 200903
もてなしの鍋焼うどん父来たる 中村紘 ぐろっけ 200903
野は茫々さても鍋焼饂飩かな 山崎靖子 200904
鍋焼の指図うるさくなつて来し 橘正義 春燈 201005
ふつふつと滾りし鍋焼届きけり 網野茂子 酸漿 201103
揚げ玉のふやけ鍋焼うどんかな 天野美登里 やぶれ傘 201104
お待ちどうと鍋焼うどん卓に来る 青木英林 かさね 201202
鍋焼に眼鏡くもらす先斗町 大山文子 火星 201303
鍋焼をキャリア捨てたる日より食ぶ 佐藤喜仙 かさね 201403
鍋焼や焼麩歯ごたへなかなかに 瀬戸悠 風土 201403
鍋焼や句仲間といふ熱き仲 新谷フクヱ 末黒野 201602
鍋焼きにローレル一枚騒ぎをり 田尻勝子 六花 201602
相席の人も鍋焼雨催 矢口笑子 春燈 201903
鍋焼や海鳴り遠き港町 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
鍋焼や声うつくしき人のゐて 小嶋恵美 京鹿子 202002
各々の鍋焼饂飩音立てて 安藤久美子 やぶれ傘 202103
鍋焼きやおそらく彼奴もこんなもの 藤生不二男 六花 202104
饂飩屋へ鍋焼きうどん食べたくて 瀬島洒望 やぶれ傘 202105
鍋焼をくもる眼鏡で探り食ふ 泉一九 やぶれ傘 202105
鍋焼うどん言葉少なき二人か 尾野奈津子 春燈 202203
鍋焼にしやうか雨意の日本橋 長沢ひろり 202204
痛む喉に鍋焼だけのすきまあり 高畑太朗 202206

 

2023年1月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。