麦こがし 麨 麦落雁   43句

麨を練りてまだまだ世は楽し   後藤比奈男

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
日と影と吹いたらとぶよ麦こがし 奥田甲子男 海程 199810  
ふる里と呼ぶ地を持たず麦こがし 長山あや 円虹 199911  
転居して手狭となりぬ麦こがし 鳴海清美 遊び蔓 200105  
やさしさは愚かなばかり麦こがし 梶浦玲良子 六花 200108  
祖母の掌の大きかりけり麦こがし 村山道子 円虹 200211  
万屋の志野の茶碗と麦こがし 福島鶴代 ぐろっけ 200312  
香菫のむぎこがしの香のやはらかし 宇田紀代 200407  
麦こがしこぼれ浮名を流しけり 八田木枯 晩紅 200409  
麨にすはといふとき声の出ず 泉田秋硯 200410  
とけるまで舌の上なり麦落雁 二瓶洋子 六花 200411  
星空のもと麨をねつてをり 高橋将夫 星の渦 200507  
地震用意母のリュックの麦こがし 飛鳥由紀 200510  
久闊や舌にざらつく麦こがし 横山淑子 200609  
麦こがし故里遠くなるばかり 石原光徳 酸漿 200609  
空気ともなれぬ歳月麦こがし 山中宏子 200610  
麨を鼻から吹いて咳込みぬ 原稲岡長 ホトトギス 200611  
麦こがしはらから集ひ国訛 滝沢伊代次 万象 200706  
体内に弾の余生や麦こがし 松崎豊 200706  
麨にむせぶ男に留守たのみ 高橋澄子 200709  
横丁ヘタイムトンネル麦こがし 浜田はるみ 遠嶺 200709  
静けさの古刹に思ふ麦こがし 田崎玲子 遠嶺 200709  
三世みな五欲ひきつれ麦こがし 南一雄 200712  
同窓歌にタイムスリップ麦こがし 真木早苗 八千草 200712  
人生は他力本願麦こがし 玉置かよ子 雨月 200811  
祖母の手のやつれし記憶麦こがし 藤本一城 200909  
抽斗の母の手紙や麦こがし 石原光徳 酸漿 200909  
五年十年忽ちのこと麦こがし 冨山俊雄 春燈 200910  
昭和とふほどよき遠さ麦こがし 川崎真樹子 春燈 201207  
朝粥のはったい挽く香鄙の宿 北尾章郎 201208  
父の夢母の願ひや麦こがし 高倉和子 201209  
ふるさとの話へ跳びて麦こがし 平田恵美子 ぐろっけ 201212  
はつたいや楽譜のいらぬ子供唄 松田都青 京鹿子 201310  
按ずるに父は入りむこ麦こがし 定梶じょう あを 201408  
さうださうだこんなもんだと麦こがし 谷田部栄 万象 201408  
麨に噎せふるさとを遠くせり 谷田部栄 万象 201408  
年寄りのとしよりぎらひ麦こがし 林昭太郎 201509  
麨に噎び昭和の生まれなり 阪上多恵子 雨月 201510  
笑はすな麨舐めてゐるところ 生田高子 春燈 201608  
麨に噎せて上方より知らず 窪田佳津子 雨月 201608  
麨に噎せて唯今五里霧中 久保夢女 201610  
麦こがし朝餉の母の粥匂ふ 上辻蒼人 風土 201611  
麦こがし見合写真を返しけり 中川句寿夫 ここのもん 201705  
麦こがし用なきものに本籍地 辻美奈子 201808  

 

2019年5月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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