モーツアルト      58句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
暗闇にモーツアルトと恋の猫 阿部晶子 200005
鰯雲モーツァルトの墓はなく 稲畑廣太郎 ホトトギス 200010
初刷やモーツァルトを聞きながら 米須あや子 遠嶺 200204
きりぎりす俘虜に教わるモーツァルト 陶山泰子 ぐろっけ 200301
モーツアルト聴く地続きの蕗のたう 伊藤白潮 200303
モーツァルト流るる館柳絮とぶ 芳賀雅子 遠嶺 200308
アスパラにワインとモーツァルトかな 吉村ひさ志 ホトトギス 200308
子雀にモーツァルトの子守唄 萩谷幸子 雨月 200308
葡萄酒の名はモーツァルト甚平着て 延広禎一 200310
花八手モーツアルトの朝ありぬ 吉村ひさ志 ホトトギス 200403
モーツァルトの展示の遺髪冴えにけり 鈴木ひろ子 200404
モーツアルト聴きて育ちしトマトかな 奥田弦鬼 風土 200410
寒造りの酒母に聞かせるモーツァルト 石田嘉江 200502
この曲はモーツァルトか春隣 狹川青史 馬醉木 200504
モーツァルト繰返し聴き冬ごもり 隅田恵子 雨月 200505
モーツアルトの真白き一花冬薔薇 神蔵器 風土 200603
風邪癒えてモーツアルトで葱きざむ 赤座典子 あを 200603
モーツァルトの調べ弾める淑気かな 村本真由美 遠嶺 200604
モーツアルト流し診療日脚伸ぶ 杉本綾 200604
モーツァルト聴く宮殿のあたたかし 鈴木ひろ子 200605
モーツァルトに妻は浸れり春日中 大橋晄 雨月 200605
モーツアルトの曲流れをり芹洗ふ 近藤きくえ 200605
モーツアルト春呼ぶ曲想あふれたり 加藤裕子 四葩 200606
モーツアルト聴きてドライブ春一日 沢田清子 200606
朝のモーツアルト啓蟄の雨なりき 大島翠木 200606
朧かなモーツアルトの子守歌 鈴木久香 遠嶺 200607
大寒やモーツアルトを聴く夕べ 花島みゆき 八千草 200607
モーツァルト流れ牛小屋夏兆す 延広禎一 200608
モーツアルトに眠り目覚めて明易し 石岡祐子 200609
角館茶房に涼しモーツアルト 四戸和彦 八千草 200611
モーツァルト流るる牛舎雲の峰 立石萌木 雨月 200612
虫時雨モーツアルトのカデンツア 秋岡朝子 200612
モーツアルトの醸す味とや新走 石岡祐子 200701
モーツァルト聞かせしといふ新酒出来 後藤比奈夫 ホトトギス 200703
モーツァルトを流す搾乳若葉風 吉武千束 200707
夏風邪やモーツァルトも小煩く 河合しよう 春燈 200710
ジャズで聴くモーツアルトや柿若葉 三川美代子 200808
モーツアルトの幼きころや雁渡る 森戸柚斎 炎環 200812
ゴミどかと捨て人日のモーツアルト 山口紹子 炎環 200903
身に入むやモーツァルトの父の文 山本浪子 風土 201101
蔦枯るるモーツアルトの巻毛かな 有本恵美子 ろんど 201102
冬の薔薇モーツアルトは旅に果つ 岩岡中正 ホトトギス 201205
立春や居間に流るるモーツアルト 米田文彦 かさね 201207
時雨忌やモーツアルトも旅の人 涌羅由美 ホトトギス 201304
モーツアルトに眠る苺の甘き世に 塩貝朱千 京鹿子 201305
秋の夜の脳にモーツアルトきざむ はしもと風里 201412
モーツアルト聞かす果熟庫山眠る 鈴木庸子 風土 201503
モーツァルト聴き梅雨の憂さ払ひけり 隅田恵子 雨月 201511
梅雨の朝甘あい紅茶にモーツァルト 川添光代 船団 201707
櫻葉に集ひて歌ふモーツァルト 三好かほる 万象 201708
モーツアルトかけるとワープ秋の星 宮野了子 201712
文化の日モーツァルトを聴かむかな 大橋晄 雨月 201803
モーツァルトの五臓に滲みる風邪の夜 眞田忠雄 やぶれ傘 201806
新樹光モーツアルトのα波 藤田美耶子 201808
モーツァルトを聴けば即ち秋の声 大橋晄 雨月 201912
モーツァルトの忌よ日溜りのシクラメン 山岸明子 202003
モーツァルトの音符の風に秋桜 大矢恒彦 202012
モーツアルトむかご零してゆくやうに 佐藤喜孝 あを 202105
モーツァルトバッハ音楽堂に夏 神野未友紀 202109
冷やかにモーツァルトのト短調 稲畑廣太郎 ホトトギス 202209

 

2023年9月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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