虎落笛 3    45句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
黒砂糖ほのかに苦し虎落笛 森祐司 201910
虎落笛兜太迎へに来たと母 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
虎落笛高圧線のアリアかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
虎落笛恙の君の呻きとも 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
虎落笛免許返納せし胸に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
取り留めし命の叫び虎落笛 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
天井の不思議な模様虎落笛 安藤久美子 やぶれ傘 202002
待ち人のなかなか現れず虎落笛 小林輝子 風土 202002
野ざらしの古墳小島の虎落笛 木下慈子 馬醉木 202003
虎落笛絵巻の中に血が流れ 柴田佐知子 202003
虎落笛うつすら開く死者の口 小林朱夏 202003
師逝きて胸熱くせり虎落笛 大川暉美 末黒野 202003
鉄塔の孤独の叫び虎落笛 美昌二郎 202003
虎落笛救へし子らを思ふ海 久島しんの 末黒野 202003
虎落笛吾を呼ぶ声の確とせし 西村操 雨月 202003
ねまるほか術なき恙虎落笛 岡田ちた子 雨月 202003
アフガンで斃れし医師よ虎落笛 山岸明子 202003
直実の銘捨藪や虎落笛 岡本尚子 風土 202102
旅の夜の人肌恋し虎落笛 鈴木鳳来 春燈 202103
虎落笛団地の角を回り行く 田尻りさ 六花 202103
虎落笛「風姿花伝」が見あたらぬ 大島英昭 やぶれ傘 202103
虎落笛描きし龍の天井画 元橋孝之 京鹿子 202104
風神の天駆けすぐる虎落笛 門伝史会 風土 202104
虎落笛火型たくりの来さうな夜 小林輝子 風土 202104
虎落笛傷つけ合うて人は生き 吉清和代 202104
胸中のをとこ老いけり虎落笛 荒井千佐代 202104
虎落笛わつと飛び立つ群れ鴉 土江比露 春燈 202105
虎落笛昭和の家のトタン屋根 内山みち 末黒野 202105
虎落笛喉を落ちゆく誘眠剤 深川淑枝 202107
水指は骨壺に似て虎落笛 曽根富久恵 202107
蛮カラのこゑは吉田の虎落笛 岡温子 京鹿子 202201
過疎すすむ里に呻吟さまよふ虎落笛 坂下成紘 202202
愛育園夜の窓辺の虎落笛 秋川泉 あを 202202
ドアノブの発電するや虎落笛 阪倉孝子 202202
虎落笛山に入る日の焦げくさき 鈴木直充 春燈 202203
虎落笛読みつぐ『青べか物語』 栗原完爾 春燈 202203
虎落笛谷にたたずむ五輪塔 佐藤まさ子 春燈 202203
古里の家の裏山虎落笛 山口地翠 春燈 202203
都心の空「ひゆうむ」と走る虎落笛 伊藤希眸 京鹿子 202203
虎落笛孔子のことば読み捨てに 亀井福恵 京鹿子 202204
足跡の混み合ふ砂場虎落笛 大島英昭 やぶれ傘 202205
孟宗林にチェンソーの音虎落笛 眞田忠雄 やぶれ傘 202206
虎落笛都会に鎮守細りゆく 森田明成 202208
消灯の病室に聞く虎落笛 三井所美智子 202208
聖女にも闇はあるらむ虎落笛 牧康子 202210
虎落笛 →1

 

2022年12月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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