水芭蕉       181句

石狩の雨おほつぶに水芭蕉   飯田蛇笏

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
群れ咲きてはなれて咲きて水芭蕉 城孝子 火星 199808  
穹まなこ眉まなこ水水芭蕉 岡井省二 199808  
水芭蕉子らに木道弾みけり 上田恵美子 馬醉木 199809  
水芭蕉おのが死の渕視えて来ぬ 三浦勲 199902  
さざ波に日差しを散らし水芭蕉 若井新一 199907  
水芭蕉影のゆらぐは蟇泳ぐ 和田和子 馬醉木 199908  
水芭蕉水の光の中にかな 生田恵美子 風土 199908  
水芭蕉知床五湖は霧の中 堤正俊 春耕 199908  
陸中の空濡れゐたる水芭蕉 武井美代子 風土 199908  
水芭蕉夜明の尾源のみづ色に 山尾宗和 京鹿子 199909  
画家は静写真家は動水芭蕉 嶋田摩耶子 ホトトギス 199911  
光りゐるところが水や水芭蕉 嶋田一歩 ホトトギス 199911  
美しき水辺がありて水芭蕉 嶋田一歩 ホトトギス 199911  
千津千代と女もいいな水芭蕉 星野早苗 空のさえずる 200002  
蝦夷鹿の群と水芭蕉の群と 宮津昭彦 200007  
写し方教え合ってる水芭蕉 中野辰子 いろり 200007  
水芭蕉観音像を見る如し 中野辰子 いろり 200007  
水芭蕉向きはみんな同じ向き 中野辰子 いろり 200007  
水芭蕉腰本部落は灯りたり 中野辰子 いろり 200007  
水芭蕉今年は見頃とこおどりし 中野辰子 いろり 200007  
水芭蕉山裾に靄濃く残る 中川晴美 俳句通信 200007  
雪解風こもごも孕む水芭蕉 小林碧郎 馬醉木 200007  
渓流へおちゆく灑音水芭蕉 安原ときこ 遠嶺 200010  
初戀や記憶の奥の水芭蕉 安原ときこ 遠嶺 200010  
森奥の暉りしところ水芭蕉 安原ときこ 遠嶺 200010  
雲堤の連なる峰や水芭蕉 遠藤和彦 遠嶺 200107  
足跡の取り巻きゐたる水芭蕉 松本恭昂 火星 200107  
白山の輝きこぼれ水芭蕉 藤浦昭代 円虹 200107  
せせらぎや寡黙にをはす水芭蕉 松本米子 あを 200108  
みちのくの沢の女神の水芭蕉 古田考鵬 雨月 200108  
水芭蕉伏流ここに集まりぬ 岡本明美 俳句通信 200108  
伏流水ちろちろ奏で水芭蕉 室伏みどり 雨月 200108  
ささやきを沢に広げて水芭蕉 加美明美 200109  
木道のみぎわ離れる水芭蕉 葉月ひさ子 船団 200109  
天ちかく雪割つて咲く水芭蕉 渡辺立男 馬醉木 200110  
野佛に百灯なせり水芭蕉 大森ムツ子 ぐろっけ 200110  
水芭蕉奈落塞いでをりにけり 唯野まり 200204  
沢音に耳を澄ませば水芭蕉 小田島成子 百鳥 200207  
木漏れ日に天使のごとき水芭蕉 村瀬初実 春耕 200207  
せせらぎに耳傾けて水芭蕉 宮原みさを 花月亭 200208  
まほろばの白帆浄土や水芭蕉 宮原みさを 花月亭 200208  
遠嶺には火山のけむり水芭蕉 堀米洋江 風土 200208  
幻の鬼女には逢へず水芭蕉 宮原みさを 花月亭 200208 鬼無里
水芭蕉空を映せる水青し 小黒加支 酸漿 200208  
水芭蕉寺の池心に帆を揚げて 中崎敞子 ぐろっけ 200208  
水芭蕉いつせいに張る真帆片帆 辻本みえ子 馬醉木 200209  
天空へ峡の高鳴り水芭蕉 安原ときこ 遠嶺 200209  
来てみればはや葉ばかりの水芭蕉 北畠明子 ぐろっけ 200209  
水芭蕉沼暮れ残る一とところ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200304  
水芭蕉白銀の野を引き継ぎて 稲畑廣太郎 ホトトギス 200304  
水芭蕉一花は終の華やぎに 稲畑廣太郎 ホトトギス 200305  
湿原の白眉といへば水芭蕉 鷹羽狩行 200306  
水芭蕉へ屈むに足の冷えて来ぬ 田中つや子 200307  
水芭蕉空を仰いで黙しをり 大島黎子 築港 200307  
滞る水や時間や水芭蕉 松岡隆子 200307  
只一つ白き帆を立て水芭蕉 小島三恵 酸漿 200307  
木道を歩む一列水芭蕉 嶋田光枝 築港 200307  
せせらぎの音のさやけし水芭蕉 山本昭夫 雲の峯 200308  
木道のほかびつしりと水芭蕉 山本昭夫 雲の峯 200308  
くしけづる流れのひかり水芭蕉 工藤節朗 200309  
山雨きて珠を躍らす水芭蕉 松本幹雄 馬醉木 200310  
栂池の雨がたたけり水芭蕉 清水和子 酸漿 200310  
御神水流れ入る池水芭蕉 八牧美喜子 200406  
水芭蕉しべの緑に未知の刻 八牧美喜子 200406  
流水のこだまにひらく水芭蕉 佐藤国夫 馬醉木 200406  
水を出て傷ついてをり水芭蕉 石川敬子 対岸 200407  
水芭蕉奥津の沼の光呼び 福盛悦子 雨月 200407  
水芭蕉群を起点の探勝路 伊藤白潮 200407  
白馬嶺の懐深く水芭蕉 永井雪狼 200407  
ひとあし入れ水芭蕉の真正面 伊藤早苗 200408  
神苑の奥へ誘ふ水芭蕉 山田怜子 遠嶺 200408  
鳥影の見えぬ瓢湖や水芭蕉 木暮剛平 万象 200408  
木道の木の香あたらし水芭蕉 望月晴美 200408  
佇めば心澄みゆく水芭蕉 山田怜子 遠嶺 200408  
水芭蕉歩めば揺るる板の橋 竪ヤエ子 京鹿子 200409  
湿原に白帆は浮ぶ水芭蕉 菊島はな 帆船 200502  
水芭蕉も雪の中なり湯殿みち 堀内一郎 あを 200506  
この星に生まれ合はせて水芭蕉 大高芭瑠子 炎夏 200507  
白虎隊対峙せし跡水芭蕉 関口政之助 200507  
隠れ里の奥の奥なる水芭蕉 山下昇士 200508  
水芭蕉見ゆる限りの水澄めり 三関浩舟 栴檀 200508  
法戦ほつせんの若き僧あり水芭蕉 安原ときこ 遠嶺 200508  
広葉もて光を掬ひ水芭蕉 足立幸信 200509  
水芭蕉さはに晩節穢すまじ 塩路隆子 200509  
雪代に水芭蕉萌え蘆芽ぐむ 瀧春一 菜園 200509 尾瀬沼の印象
年の差のあるかに大小水芭蕉 西口鶴子 遠嶺 200509  
木道に鈴の音遠し水芭蕉 井出やすはる 酸漿 200509  
高原に鳴り渡る鐘水芭蕉 与川やよい 遠嶺 200510  
水音のことこと丸し水芭蕉 西山美枝子 酸漿 200510  
水芭蕉影おく水の奔るかな 田代ヨシ 河鹿 200510  
葉の陰に残る花あり水芭蕉 菊地惠子 酸漿 200510  
丹精をこめ山の香の水芭蕉 林友次郎 遠嶺 200511  
水芭蕉芽を揃へゐて今朝の冬 川原典子 酸漿 200601  
水芭蕉うしろ姿に日の当たり 飯島かほる 対岸 200606  
水芭蕉地軸の目覚めうながして 松村多美 四葩 200606  
水芭蕉峡の瀬音を楽しむごと 安藤時子 200607  
没後の日白のすごさの水芭蕉 戸田和子 200608  
水芭蕉愛でつ木道ゆづり合ひ 石田玲子 200609  
句の道の宿世を今日の水芭蕉 遠藤和彦 遠嶺 200610  
水芭蕉翩翻と野を風わたる 小林碧郎 馬醉木 200610  
湿原の清き流れに水芭蕉 笹原紀世子 200706  
しどけなく花終へにけり水芭蕉 伊藤白潮 200708  
水芭蕉地霊を天へ捧ぐごと 笠井操 200708  
犇きて日のひやひやと水芭蕉 佐々木幸 200708  
水光るところ見え来て水芭蕉 嶋田一歩 ホトトギス 200710  
帰り咲く水芭蕉あり小六月 金井充 百日紅 200711  
乳頭温泉にゆうとうの白き朝風水芭蕉 鈴木照子 200711  
遠山は雨にかくれて水芭蕉 山村桂子 遠嶺 200712  
雨上る明日は訪ねむ水芭蕉 増田一代 200808  
人寄せて人には遠き水芭蕉 梶川智恵子 200808  
槍ヶ岳よりの伏流水芭蕉 泉田秋硯 200808  
水芭蕉照り映え山の雪澄めり 瀧春一 深林 200901 みちのく旅吟 金色堂
水芭蕉蔦川道に奔り出で 瀧春一 深林 200901 みちのく旅吟 蔦温泉附近
水音のそこに生るる水芭蕉 稲畑汀子 ホトトギス 200905  
さざめきは水の序の舞水芭蕉 柴田雪路 200907  
水芭蕉山の秘めごと聞けそうな 猪野良子 ろんど 200907  
水芭蕉仏のさまに並びける 山口キミコ 200907  
形而上学的に水芭蕉ひらく 水野恒彦 200908  
水芭蕉星のきらめきはじめけり 山田春生 万象 200908  
水芭蕉囁くごとく水流れ 富田範保 200908  
煩悩の身を低くして水芭蕉 近藤喜子 200908  
雨あとの水澄むはやさ水芭蕉 藤野力 馬醉木 200909  
三尺の水芭蕉の葉糸蜻蛉 森清堯 末黒野 200910  
奥社までここより歩き水芭蕉 高橋泰子 201006  
育ちをり小井波盆地の水芭蕉 若島久清 万象 201008  
湿原の奥へ奥へと水芭蕉 羽賀恭子 201008  
水芭蕉育む桂の湧く水に 若島久清 万象 201008  
水芭蕉差す日に競ひ帆を開く 若島久清 万象 201008  
水芭蕉帆に汚れなし隠れ里 若島久清 万象 201008  
心抱くやうに蘂抱く水芭蕉 松本圭司 201009  
水芭蕉燭を掲げし小暗がり 長谷川友子 春燈 201009  
水芭蕉白が黄色をくるみけり 出口誠 六花 201009  
雪解の水音のあり水芭蕉 大山妙子 酸奬 201009  
木道の靴音止まる水芭蕉 長谷川友子 春燈 201009  
遠き日の燧・至仏や水芭蕉 村上勝正 春燈 201010  
遠尾根を雲の往き来や水芭蕉 吉村光子 万象 201010  
峡の里水辺彩る水芭蕉 羽賀恭子 201106  
木道の奥に明るく水芭蕉 羽賀恭子 201106  
濁世には遠き光りの水芭蕉 大木清美子 201106  
みそさざい水芭蕉群ひかり充つ 服部鹿頭矢 馬醉木 201108  
岳の日に岩魚やすらぐ水芭蕉 服部鹿頭矢 馬醉木 201108  
ゆらゆらと水中に生り水芭蕉 須賀敏子 あを 201108  
北限の風の帆となる水芭蕉 土屋草子 ろんど 201206  
水芭蕉咲くや沢水ふくらみて 沖田希望 ホトトギス 201207  
水芭蕉歩荷の歩み確かなり 笠井清佑 201208  
水音の暮れゆくところ水芭蕉 成田美代 201208  
水芭蕉月夜におのれ輝やかす 高橋たか子 馬醉木 201209  
此の上ない福耳持ちて水芭蕉 石倉千賀子 ろんど 201209  
水芭蕉見返り仏の微笑かな 舩山東子 ろんど 201209  
木道の鎹錆びぬ水芭蕉 石黒興平 末黒野 201210  
湿原にきしむ木道水芭蕉 米田文彦 かさね 201211  
夜目に浮かぶ花の白さよ水芭蕉 宮崎左智子 201307  
隠沼の明日を照らすや水芭蕉 鈴木直枝 ろんど 201310  
雄物川源流は萢水芭蕉 園部蕗郷 春燈 201407  
悪霊の寄りつけぬ水芭蕉かな 近藤喜子 201407  
禅寺の魚板に目覚む水芭蕉 永井博光 201408  
羅臼嶺の水面にあふれ水芭蕉 土屋草子 ろんど 201408  
水芭蕉炎えたらどんな色になる 熊川暁子 201410  
ふるさとの休耕田や水芭蕉 仁平則子 201507  
安曇野の朝の静けさ水芭蕉 蒲田雅子 雨月 201507  
人声に聞き耳を立て水芭蕉 八木健 八木健俳句集 201509  
水音を頼りに辿る水芭蕉 野畑さゆり 201607  
水芭蕉咲き近くにはトラクター 本田武 やぶれ傘 201608  
水流る音きらきらと水芭蕉 佐藤惠子 風土 201608  
甲斐晴れて芽吹きたしかや水芭蕉 山本かつみ 末黒野 201608  
水芭蕉おばさん五人黙らせる いろは 201609  
大き葉の陰に真白き水芭蕉 赤堀洋子 万象 201609  
水芭蕉の葉の茂りやう風つのり 有賀鈴乃 末黒野 201609  
屋敷裏に水ほとばしつ水芭蕉 内海良太 万象 201610  
しんかんと真水のかをり水芭蕉 本多俊子 201611  
座禅堂のかたへ池畔の水芭蕉 福岡かがり 雨月 201707  
宇宙ひろがる水芭蕉一花より 近藤喜子 201707  
白といふ涼しき彩や水芭蕉 吉永すみれ 風土 201708  
日の光返す流れや水芭蕉 園部蕗郷 春燈 201708  
木道の木の香水の香水芭蕉 森清堯 末黒野 201709  
水芭蕉分水嶺を日照雨過ぐ 服部鹿頭矢 馬醉木 201807  
氷河期より白帆を立てて水芭蕉 内山花葉 201808  
ゆるやかな流れに添ひぬ水芭蕉 橋本順子 201809  
水芭蕉無数のひかり尾瀬の道 三浦純子 201809  
深呼吸して見る沼の水芭蕉 田中臥石 末黒野 201810  
水芭蕉抽き出してゐる渡り板 田中臥石 末黒野 201810  

 

2019年6月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。