水 番    26句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
水番の犬に声かけ小屋に入る 小山香月 酸漿 200008
水番が満月の畦戻りけり 遠藤アサ子 赤井 200103
水番のやんまのやうな眼と合へり 工藤義夫 馬酔木 200109
水番の小屋筵戸に隙間あり 久保田由布 ぐろっけ 200209
我田引水とふ語味はひ夜水番 岸本林立 雨月 200209
水番の小屋合歓の木が後ろ楯 久保田由布 ぐろっけ 200209
水番の大夕焼となりにけり 影山わこ 百鳥 200210
水番に専念不況の工場辞し 筒井圭子朗 ぐろっけ 200310
水番をせしてふ叔父と跡に立つ 川合広保 京鹿子 200409
近づきて来し水番に会釈さる 藤森万里子 百鳥 200410
夜水番また人魂をひとくさり 園部蕗郷 春燈 200410
水番の煙草揺れをり雨待つ夜 石堂絹子 河鹿 200510
水番に一番鶏の声ひびく 鎌須賀礼子 万象 200709
水番の一人の去ればひとり現れ 吉田幸敏 200710
早朝の水番媼に委ねけり 苑実耶 200711
水番も要らぬ田植となりにけり 高倉恵美子 200711
水番の割当表よ壁に古る 定梶じょう あを 200712
水番の声を嗄らしてゐたりけり 久津見風牛 200811
水番の影にみなぎる力かな 冨松寛子 200909
水番の記憶の果ての常陸かな 鴨下昭 201108
夜水番隣の人も来てゐたり 大村かし子 万象 201110
水番の貌となりたり学習田 栗原完爾 春燈 201110
水番へ木札一枚辞令とす 上野進 春燈 201407
水番が謝つてこと治めけり 中川句寿夫 あを 201607
水番のコンクリの畦よろけ来る 南うみを 風土 201908
水番の茅花揺らして畦をくる 小原芙美子 風土 202001

 

2021年6月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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