目貼剥ぐ      18句

轉属と決まりし兵の目貼はぐ   高島茂   草の花

作品
作者
掲載誌
掲載年月
全身に海風受けて目貼剥ぐ 岡部名保子 馬醉木 199806
癌の身の怖きものなし目貼剥ぐ 三浦勲 199806
目貼剥ぐ事より客を待つ老舗 稲畑廣太郎 ホトトギス 200003
師の受賞祝ぐ日近付く目貼り剥ぐ 鈴木石花 風土 200205
目貼り剥ぐごとく病巣消えにけり 芦澤一醒 200205
目貼剥ぐ富山の薬つめ替へて 白瀬露石 春耕 200206
亡き父に叱られたくて目貼剥ぐ 松山律子 六花 200304
宇宙よりそそぐ電磁波目貼剥ぐ 三澤福泉 雲の峰 200305
人逝きてその後久しき目貼り剥ぐ 淵脇護 河鹿 200406
目貼り剥ぐ裏も表も無きくらし 迫口君代 河鹿 200406
間違ひを起こさぬやうに目張剥ぐ 田口武 さうぢやなくても 200512
父母の山近づけて目貼剥ぐ 小林和子 風土 200705
目貼剥ぐやうに雲間の広ごるる 高橋あつこ 遠嶺 200805
一度のみ繕ふ胸の目貼り剥ぐ 大西順子 ろんど 200907
赫々は戦果の記憶目貼剥ぐ 鶴巻誉白 ろんど 201106
傷口の経過見るごと目張剥ぐ 貝森光洋 六花 201106
初産の昂る牛や目貼剥ぐ 門間としゑ 末黒野 201605
鳥語降る障子の目貼り剥がすとき 荒川心星 201905

 

2021年3月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。