目 貼 42句
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
畳にも目貼し祖谷に住み古りし | 山田弘子 | 春節 | 199503 |
風評が目貼せし家取り巻きぬ | 青山茂根 | 銀化 | 199901 |
目貼して煮炊の匂ひ濃くしたる | 小杉縁 | 朝 | 199904 |
目貼して何でも吊るす小間物屋 | 原茂美 | 俳句通信 | 200001 |
取り敢ず目貼りなどして事故車なり | 堀義志郎 | 火星 | 200004 |
目貼りして二人暮らしの城守る | 天岡宇津彦 | 狩 | 200009 |
目貼して吐息のかくも積もること | 朱間繭生 | 銀化 | 200101 |
目貼する前にお入り福の神 | 大場佳子 | 銀化 | 200102 |
目貼り剥ぐごとく病巣消えにけり | 芦澤一醒 | 濱 | 200205 |
目貼りして内緒話の味落ちる | 朱間繭生 | 銀化 | 200302 |
目貼してゐてもやつぱり逢ひに来る | 橋本佐智 | 円虹 | 200303 |
目貼して月日止めてをらざりし | 村田明子 | 円虹 | 200303 |
目貼して隠れ里めく宿りかな | 村田明子 | 円虹 | 200303 |
虚子の世の目貼の今に色褪せし | 桑田青虎 | ホトトギス | 200311 |
目貼して般若の面彫り継げり | 小野崎清美 | 百鳥 | 200502 |
目貼して町の噂を断つごとし | 波多野葉子 | 濱 | 200503 |
隙間風目貼のどこかはがれしか | 乗光雅子 | 雨月 | 200505 |
ボランティア目貼する手のおぼつかな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200511 |
目貼して鱗(いろくず)のごと笑ふなり | 小形さとる | 槐 | 200603 |
目貼して遠野曲家音もなし | 粂谷京子 | 朝 | 200702 |
隙間風百年の家目貼りせり | 北原東洋男 | 濱 | 200703 |
虚子庵のめばりに重ね目貼かな | 森田節子 | 風土 | 200805 |
抽斗に風の神棲む目貼以後 | 定梶じょう | あを | 200901 |
目貼する株価大暴落の夜 | 木暮陶句郎 | ホトトギス | 200904 |
新しき目貼小諸の虚子旧居 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200911 |
歪みたる玻璃戸真つ直ぐなる目貼 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200911 |
目貼して遠ざかる音ありにけり | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200911 |
目貼してよりも出掛けることばかり | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200911 |
目貼して海の呻きを聴く夜かな | 岩木茂 | 風土 | 201001 |
目貼して世間を遠く致しけり | 佐藤喜仙 | 笹 | 201003 |
月明り通す目貼でありにけり | 橋本くに彦 | ホトトギス | 201004 |
目貼りせり心の罅も余すなく | 荒井千佐代 | 空 | 201204 |
目貼して大邸宅の離れかな | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201311 |
目貼して浅間を指呼に虚子旧居 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201311 |
目貼りして泥の匂ひのする駅舎 | 坂口夫佐子 | 火星 | 201402 |
目貼して老々介護の長丁場 | 荒木治代 | ぐろっけ | 201403 |
目貼して心をとざすにはあらず | 熊川暁子 | 槐 | 201403 |
うしろより猫が見てゐる目貼かな | 戸栗末廣 | 空 | 201503 |
それとなく目貼してある和室かな | 稲畑汀子 | ホトトギス | 201611 |
糊に日を添へて五辮の目貼かな | 矢崎すみ子 | 沖 | 201702 |
鳥語降る障子の目貼り剥がすとき | 荒川心星 | 鴻 | 201905 |
真つ直ぐをまつつぐと言ひ目貼する | 服部早苗 | 空 | 202208 |
2023年12月9日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
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