檀の実     63句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
美しくなど老いられぬ檀の実 梅本豹太 199901
檀の実農一句碑に裂けてをり 皆川盤水 春耕 199903
狼の往き来檀の木のあたり 金子兜太 海程 199907
みちのくの黄昏さそふ檀の実 大場燈児 風土 199911
放ち鶏の監視役めく檀の実 平かつえ 200002
檀の実土用まへなる青さあり 阿部ひろし 酸漿 200008
病歴は恋を二度ほど檀の実 益本三知子 馬醉木 200101
美しく老いてゆく兄檀の実 金子皆子 海程 200102
檀の実このくれなゐの秘むるもの 大橋敦子 雨月 200112
朝方の空濡れてゐる檀の実 大島康弘 銀化 200112
歩かねば拾えぬ句材檀の実 竹川美佐子 いろり 200112
檀の実一重仕立ての旅ごろも 辻前冨美枝 200112
祇王寺へ道しるべあり檀の実 田宮勝代 酸漿 200202
キャンパスに歓声あがり檀の実 米須あや子 遠嶺 200202
懐に蔵うてをるや檀の実 雨村敏子 200211
檀の実揺らして詩心呼び戻す 原島ふじ子 遠嶺 200302
からだの中を転つてゆく檀の実 柴田朱美 京鹿子 200302
山気澄みきつて真紅や檀の実 林翔 200312
檀の実見上げし先に遠浅間 須賀敏子 あを 200401
檀の実枯木に花が咲きました 森理和 あを 200401
檀の実青天に鈴振る如し 木藤ヒデ子 築港 200402
山の湯の道引き入れて檀の実 中澤文次郎 200402
遠嶺に手をかざしをり檀の実 小林れい 酸漿 200402
小雨ありそこら明るき檀の実 小林れい 酸漿 200402
目に立ちて檀が赤き実を吊す 増田久子 酸漿 200503
雲は飛び今ぞ燦たる檀の実 林翔 200512
日当りて紅の淡さよ檀の実 小林優子 酸漿 200601
檀の実接写レンズの縦構へ 玉川悠 遠嶺 200601
笑ひ上戸は笑はせ上手檀の実 望月洋子 200602
本尊は大日如来檀の実 竹内悦子 200602
何の種採つてゐますの檀やねん 定梶じょう あを 200612
檀の実悉く割れ岳澄めり 渡邊千枝子 馬醉木 200702
檀の実まだ青々と九月なり 鈴木幾子 酸漿 200711
曽遊の地にて確かむ檀の実 赤座典子 あを 200712
姉と思ふ檀の実成る日数かな 村上留美子 火星 200801
城跡に抜け道のあり檀の実 柴崎則子 遠嶺 200802
「お先に」と駆け抜けし子ら檀の実 醍醐季世女 200804
挽臼の飛石並ぶ花檀 川合まさお ぐろっけ 200809
檀の実水面明るきひとところ コ田千鶴子 馬醉木 200812
ハロウィンの肩の天使や檀の実 和田政子 200901
抜け道やほつほつ爆ぜし檀の実 加藤千津 ろんど 200912
湖に思ひ出重ね檀の実 林友次郎 遠嶺 200912
山の日の裾より暮るる檀の実 金原登志子 馬醉木 201001
園丁が呉れし小枝の檀の実 村上すみ 201001
海風に弾けんばかり檀の実 河野尚子 万象 201002
檀の実一掬の水甘きかな 福永みち子 馬醉木 201012
裏門に笑つて揺れてる檀の実 並河富有野 京鹿子 201101
棒道に爆ぜて炬火めく檀の実 村上光子 馬醉木 201101
過ぎし日のひとこま淡し檀の実 村上絢子 馬醉木 201102
檀の実裂けし古木に支へ杭 川崎利子 201103
蛇笏忌を過ぎし山風檀の実 橋本榮治 馬醉木 201112
しがらみの寧ろ励みや檀の実 白澤よし子 馬醉木 201112
箒逆さの大徳寺檀の実 中島陽華 201401
竹林の風にこぼるる檀の実 山本町子 風土 201405
圧し来る夢のくれない檀の実 本多俊子 201412
氷川社の朱の大鳥居檀の実 小川玉泉 末黒野 201501
八方に色放ちをり檀の実 竹内悦子 201501
啄木鳥の句碑去ゆ難し檀の実 白澤よし子 馬醉木 201512
青空へ爆ぜつくしたる檀の実 大石喜美子 雨月 201602
廃校は村起しの場檀の実 森清堯 末黒野 201602
冬天へ弾く大樹の檀の実 佐藤やすこ 風土 201603
太陽を透す檀の実より落つ 中田みなみ 201902
檀の実夕日に紅く花と裂け 瀬戸峰子 春燈 202201

 

2023年10月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。