松手入 5     86句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
禅林に京言葉飛ぶ松手入 大木茂 万象 201701
ときをりは鋏の音や松手入 増田幸子 万象 201701
まづ幹を撫でて始まる松手入 平野みち代 201701
松手入れ鋏の音も三代目 森川絢子 京鹿子 201701
神事とも無言劇とも松手入 田村園子 201701
松手入れ脚立に括る昼のもの 岸洋子 201701
松手入れ見様見真似の枝捌き 森美佐子 やぶれ傘 201702
ときどきは天剪るしぐさ松手入 太田良一 末黒野 201702
片方の空晴れわたる松手入 住田千代子 六花 201702
石橋の上を散らかし松手入 住田千代子 六花 201702
庭園の四方に背を向け松手入 笹村政子 六花 201702
松手入空の青さの透きて見ゆ 宮原悦子 雨月 201702
松手入青々と葉を散らしけり 広渡敬雄 201703
松手入れ日時計元気取りもどす 中谷三干子 船団 201707
松手入星のきざはしより俯瞰 稲畑廣太郎 ホトトギス 201707
松手入地震の記憶も新たなる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201707
松手入星のきざはしより偲蹴 稲畑廣太郎 ホトトギス 201710
松手入本山といふ樹齢かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201710
松手入れすみたる昼の星見えて 山田六甲 六花 201711
松手入れ松に一夜の長梯子 藤森すみれ 201711
庭師まづ目をもて計り松手入 黒澤志麻子 末黒野 201712
たんたんとただたんたんと松手入れ たかはしすなお 201712
松手入小鉤十五の庭師足袋 奥山テル子 万象 201712
足場板揺らして試す松手入 和田絢子 春燈 201801
出来ばえを空に透かして松手入 片桐紀美子 風土 201801
松手入れ間道ぬけるとりけもの 瀬川公馨 201801
命綱掛けて夫立つ松手入 水谷保子 雨月 201801
松手入日のあるうちにと言ひながら 栗坪和子 201801
地下足袋の似合ふ少年松手入れ 岩田洋子 201802
松手入れ男の声の降つてくる 松本三千夫 末黒野 201802
リズムよき鋏の音や松手入れ 片岡さか江 末黒野 201803
弟子はまだ無心になれず松手入 原叡子 ホトトギス 201807
どの木にも性根のありて松手入 中貞子 201811
銀閣の空に手を入れ松手入 中島昌子 201812
豪商の煙突残る松手入 市村明代 馬醉木 201812
空打ちの鋏の間合ひ松手入 吉田悌子 京鹿子 201812
松手入れ日のあるうちにと言ひながら 栗坪和子 201901
楽部より笙の音流れ松手入 塩見英子 雨月 201901
三代目を自負の手際に松手入 宮平静子 雨月 201901
青空を大きく開けぬ松手入れ 柚木澄 末黒野 201902
松手入れ筋金入りの老庭師 戸田澄子 末黒野 201903
千波湖に足掛けてゐる松手入 山田健太 風土 201903
松手入れ青年新の梯子持ち 松山三千江 春燈 201903
枝ぶりを空に描かむ松手入 内山照久 201903
松手入枝揺さぶつて了りけり 角野良生 201904
地下足袋が梯子下りくる松手入 兒玉充代 201905
薄曇り足場浮かべて松手入れ 植木やす子 201905
七人の男取りつく松手入 岸洋子 201907
将軍家らしき気品の松手入 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911
枝揺らし足場確かめ松手入 加藤北天 雨月 201911
公園の池に浮く島松手入 加藤北天 雨月 201911
腕組みは親方の癖松手入れ 佐津のぼる 六花 201912
隣家より鋏の音や松手入れ 中山惠子 201912
松ありてこその我が庭松手入 佐藤淑子 雨月 201912
先づ梯子かけて始まる松手入 西村しげ子 雨月 202001
上賀茂の社家の長塀松手入 多方清子 雨月 202001
天辺で返事する声松手入 能美昌二郎 202001
松手入終へぬ古刹の四脚門 菅野日出子 末黒野 202002
一服も脚立の上や松手入 角野良生 202006
山寺の怠つてゐる松手入れ 横田敬子 202007
松手入半ばに今日の終りけり 稲畑汀子 ホトトギス 202010
静かなる音のしてをり松手入 吉田順子 202011
音すれど忍者もどきや松手入 小山寿子 風土 202012
潮入りの池を眼下に松手入 頓所友枝 202012
松手入れ空がいよいよ広く見え 箕田健夫 やぶれ傘 202101
松手入れ家主の職は造園師 山本久枝 やぶれ傘 202101
松手入れなじみの庭師孫つれて 菅野日出子 末黒野 202102
青天へ伸ばす梯子や松手入れ 小原紀子 末黒野 202102
松手入れ昼餉は松の根にかけて 荒井千佐代 202102
命綱かけて乗り出す松手入 河原敬子 202104
松手入済みたると見て通りたる 稲畑汀子 ホトトギス 202110
松手入今日は天辺まで登る 稲畑汀子 ホトトギス 202110
松手入兵士めきたる庭師かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
豪商の歴史を今に松手入 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
仰ぎつつずらす梯子や松手入 笹村政子 六花 202112
松手入新たな空の粧へり 藤生不二男 六花 202112
隣り合ふ家それぞれの松手入 西岡啓子 春燈 202201
不満足を誉められてゐる松手入 根岸善行 風土 202201
リズムよき庭師の鋏松手入 大庭美智子 末黒野 202201
トラックの荷台に梯子松手入れ 廣瀬蝗男 やぶれ傘 202201
すぐ下に仏足石が松手入れ 瀬島洒望 やぶれ傘 202201
松の香を残して終へし松手入 横田美佐子 ホトトギス 202202
松手入れ峡の青空すき込みぬ 浜田はるみ 202202
凝り様が職人気質松手入 山下美典 ホトトギス 202203
親方が仕上げにかかる松手入 石橋幾代 202206
松手入されて表情変はる園 稲畑廣太郎 ホトトギス 202210
松手入→ 1

 

2022年10月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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